WOWOW「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」第15-16話あらすじ:招かれざる者~生きて帰る理由

2022年05月27日19時00分ドラマ
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バウの元妻フナムが現れた!WOWOWプライムにて毎週金曜(午後7時から)2話連続で放送・オンデマンド配信するチョン・イル主演韓国時代劇「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全20話)、6月3日第15話~第16話のネタばれ(なし/あり)あらすじと見どころ、豆知識を紹介しよう。



「ポッサム‐運命を盗む」は17世紀、朝鮮王朝を舞台に、誘拐を装い寡婦を再婚させる風習“ポッサム”により、人違いでさらわれた王女とワケありの盗人との奇妙な出会いが歴史の歯車を大きく動かすロマンス時代劇。【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】では4つの見どころやドラマの時代背景、ポッサムや寡婦について、メインキャストについて詳しく紹介しているので、視聴の参考にどうぞ。

■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第15話「招かれざる者」あらすじ
バウの留守中に、突然チャドルの実母が姿を見せる。自分は両班(ヤンバン)の家系だと名乗ってバウの母と妹を丸め込み、正妻として居座ろうとしていた。一方、北方で明の将軍・毛文龍(もうぶんりゅう)に捕らえられたバウとデヨプ。毛文龍は、2人の命を救うには軍糧と軍資金を提供せよと光海君に要求する。後金(こうきん)の反感を買うことを恐れ苦悩する光海君。そんな中、自分の殺害を明の将軍に依頼するイチョムの密書を、デヨプが持っていることに気づいたバウは……。

▼以下、ネタバレあらすじ

バウの屋敷に現れたのはバウの元妻フナムだった。チュンベが「チャドルを産んだだけでバウやチャドルを捨ててバウの友と駆け落ちした」と訴えるが、フナムが亡父の号牌を見せて両班だと言い張ったために、ハン氏はバウが戻るまで滞在させることに。スギョンを妾呼ばわりして部屋を取り上げるフナムにいきり立つチョ尚宮たちだが、ギョンはそんなことよりバウの身が心配。ある人物にバウの危機を知らせる手紙を送る。

明の毛文龍将軍の陣営に囚われの身となったバウとデヨプ。毛文龍宛の書信(手紙)を出せばデヨプは助かるが、毛文龍の要求通りに兵糧と軍資金を提供することになり、朝鮮は後金(女真族)の反感を買い戦になるかもしれない。悩むデヨプにバウは、「書信を渡してデヨプだけでも助かれ」と声をかける。王宮でもこれまで中立外交策をとってきた王、光海君も悩む。バウもまた犠牲にしたくないが…。
※毛文龍:実在した明の武将。14話豆知識「※毛文龍」参照。

バウの屋敷では書堂から帰ったチャドルが生母フナムと再会するが、生母におびえ、スギョンの後ろに隠れる。夜、部屋を抜け出したチャドルはスギョンに、初めて会った時からスギョンが大好きだったけど、生母は怖く、生母もまた自分を好きではない、と寂しそうに打ち明ける。
※書堂:子供たちに学問や礼儀作法を教える場所。

その頃、「毛文龍との取引を応じず、バウを犠牲にする」という王命が下ったと知ったバウは、脱獄を決心し、デヨプもバウと行動を共にする。明の兵士に成りすまして脱出に成功するが、刺客がバウを狙い気づいたデヨプが庇って被弾する。男を捕らえたバウは、イ・イチョムの命令だと聞き出すが、2人は何者かに再び捕らわれてしまう。その頃、バウの脱走の知らせは王宮にも届き、バウを捕らえて毛文良に引き渡すべきというイチョムに、「それなら行動を共にしたデヨプも同罪。西人は2人を宣伝官に推薦した左議政の責任も追及するはず」と、したり顔で応える王。

巻き返しを狙うイチョムの元に、バウの屋敷に妹以外の若い女性がいるという報告が入る。小間物売りの女を使って女の正体を確認させるが、フナムの欲心のおかげで女は元妻と報告され、スギョンの存在は知られずに済む。
薬菓そんな中、スギョンを妾扱いするフナムの陰湿ないじめが激しくなる中、夜な夜なバウの無事を願うスギョンと、バウのことなど全く心配しないフナムを比べて頭を抱えるハン氏。
※薬菓(약과=ヤックァ):フナムがスギョンに用意するように言った菓子。韓国伝統菓子の中で、小麦粉にごま油、蜂蜜などを混ぜて作った生地を低温の油で煮るように揚げる菓子。

再び捕らわれたバウたち。デヨプが毛文龍宛の手紙を持っており、2人が明の兵士の格好をしているために朝鮮の宣伝官だというが信じてもらえず…。

■見どころ
やりたい放題のフナム。演じたのは「一度行ってきました」でイ・サンヨプの初恋の人役を演じたソン・ソンユン。チュンベとチョ尚宮の会話から彼女とバウの出会いからバウの友人との駆け落ちした経緯まで分かる。

今回もスギョンがバウを救う。差し入れのおにぎりから始まるバウの脱走劇。果たしてスギョンの手紙を受け取り、脱獄の手引きをするのは誰か?そしてラスト、バウたちを捕らえたのは明か、後金か、それとも…。円形の幕舎に注目。



ポッサム16(c)2021 MBN. All Rights Reserved■第16話「生きて帰る理由」あらすじ
光海君がバウたちを見捨てる決定をしたと聞き、バウとデヨプは明軍から脱走するが、今度は後金に捕らわれてしまう。左議政(チャイジョン)の息子であるデヨプを殺せば朝鮮と戦争になると説き、解放されて都に戻る2人。イチョムは、明の将軍の怒りを買ったバウを処罰すべきと主張する。一方、屋敷に戻ったバウに追い出されそうになる元妻。スギョンが翁主(オンジュ)だということに気づき、スギョンが生きていることを知らないイチョムのもとに駆け込むが……。

▼以下、ネタバレあらすじ

朝鮮時代のおまるバウの屋敷。フナムの横暴ぶりは目に余るほどで、チョ尚宮へのあまりにも酷い仕打ちを見かねたスギョンは、毅然とした態度でフナムに意見し、フナムはそんな気品に満ちたスギョンの素性が気になる。
※蓋つきの壺:フナムがチョ尚宮に洗うよう命じた壺は、朝鮮時代の“おまる=요강/ヨガン”。京畿道・水原には韓国や世界のトイレを紹介する「解癒斎博物館」がある。韓国旅行「コネスト」より。

バウとデヨプを捕らえたのは後金(女真族)のアミン将軍の陣営。毛文龍の動向を探っていたところ書信を持ったバウたちを発見し、これが毛文龍に届けば明と朝鮮は手を組むと考え、2人を捕らえたのだった。
※女真族:現在の中華人民共和国、満州に居住していた北方ツングース系の狩猟民族。16世紀末にヌルハチが13部族を統一し、1616年に後金を建国。その後、1636年に第2代のホンタイジが国号を清とした。詳しくは「チャン・ヨンシル」第22話の「豆知識」で詳しく紹介。

バウは「決してイ・イチョムの息子と名乗るな」と言い、デヨプは「一人で逃げろ」と互いを気遣う。死を覚悟したデヨプは、左議政イ・イチョムの息子だと名乗ったうえで、「(バウが)キム・デソクなので、私を殺してこの者を解放してくれ」と訴える。これによりバウは釈放される。捕虜として後金にとどまっている都元帥のカン・ホリプから、アミン将軍は朝鮮と明と手を組むのを阻止するためにデヨプを殺すだろうと聞かされたバウは、彼が死ねば朝鮮は明の支援に傾くと説明する。
※都元帥:軍事担当宰相。“都”とは“全”また“総”の意味。
※カン・ホリプ:実在の姜弘立がモデル。14話豆知識「※毛文龍」で紹介。


将軍への弁明の機会をもらったバウは、「椵島に亡命している毛文龍には後金と戦う気も力もない。左議政が内密に書信を送ろうとしたことこそが、朝鮮の王が後金と争う意志がない証拠で、左議政の息子デヨプを殺せば、明と手を組む名分を朝鮮に与えてしまう」と訴える。ヌルハチの甥である将軍を説得すれば後金との戦は避けられると考えたバウは、「毛文龍を引き渡すことは出来ないが、椵島から出られないようにしてみせる」と約束し将軍に協力を頼む。こうしてデヨプも解放され、カン・ホリプに礼を言って2人は漢陽へ。

王に謁見したバウは、朝鮮が中立外交を保ち、戦を避ける作戦として、「後金が椵島を侵攻するかのように偽装⇒王が後金を説得して撤退させる⇒その条件として毛文龍を椵島からでないように約束させる。」を説明する。バウの作戦が気に入りご機嫌の王。遅れて姿を見せたイチョムは、バウとデヨプを毛文龍に送るよう訴えるが、バウはとんでもない書面を王に渡していた。それはアミン将軍に頼んだ後金と左議政イ・イチョムがつながっているという偽の書信だった。

帰宅したイチョムは、またしても裏切ったデヨプに激怒し、書信を渡さなかった理由を問う。「王が正しく、父が誤っているから」と衰退の一途をたどる明にしがみつく父に、「後金と戦うべきではない。バウを殺すことはいつでもできる」ときっぱりと言い切る。

その頃、帰宅したバウを喜びの涙で迎えるスギョン。スギョンのおかげで生きて帰ってこられたと優しく抱き締めるバウ。元妻フナムを追い出そうとするが、スギョンが王女(翁主)と知ってしまったフナムを不用意に追い出すこともできない。また、母ハン氏はなおも両班の血筋にこだわっている。バウはついに、スギョンが王族だと打ち明ける。驚愕するハン氏は、彼女がイチョムの嫁で、バウがポッサムしたと聞き、危険だからスギョンを追い出せというが、「あの人を心から恋慕しています」というバウの言葉に二の句が継げない。さらに、チュンベとチョ尚宮からスギョンの気の毒な身の上や心根が優しく義理堅い性格を聞き、フナムを追い出すことに同意する。

一方、逃げたバウの元妻が戻ったと聞いたデヨプはスギョンに会いに行く。「私がいることをお忘れなく。いつでも頼ってほしい」と言うが、スギョンは毅然とした態度を崩さず、「平穏に暮らしています」の一点張りでデヨプを追い返す。一方、チョ尚宮とチュンベが大声で喧嘩をはじめ、フナムはついにスギョンの全ての事情を知ってしまう。

フナムの扱いに困ったバウたちは、スギョンの手紙でバウの危機を知り、脱獄を手伝ってくれた和尚に相談し、和尚がフナムを引き取ることになるが、これを盗み聞ぎしたフナムは、屋敷の金目の物を持ち去り、イチョムの屋敷に駆け込み王女の居場所を教えると大金を手にするが…。

スギョンが生きてバウの屋敷に身を寄せていることを知ったイチョムは、部下を引き連れバウの屋敷へ。待っていたかのように門を開けたのは…。

■見どころ
敵対しながらも事が起こると協力し合うバウとデヨプ。前回から引き続き、お互い命がけで相手を助けようとする友情と呼べない2人の関係が胸を熱くする。最終回に向けて2人の関係がどうなっていくのか?
王とバウが酒を酌み交わす場面。カン・ホリプの忠臣ぶりを語る王に、出世などに興味のないバウは、「自分が守りたいのは愛する人、王位なんてつまらない」と何とも無礼な発言を連発。だが、王はそんなバウが気に入った様子。まるで義父と婿のようで、初めて王の穏やかな表情が見られる。王の前で酔いつぶれるバウの大物ぶりに驚かされるが、内禁衛将ジュンヨンもバウの魅力にハマった一人。ジュンヨンの困り顔もお見逃しなく。そんなバウもチャドルの前では父親顔。「両班より父(バウ)と母(スギョン)といつも一緒だった前の貧しい暮らしの方がいい」というチャドルの言葉にメロメロ。今回はイチョムとデヨプの父息子関係にも注目!裏切りはしたが、1本筋の通った息子を頼もしく見つめる父の一瞬の表情もお見逃しなく。
強欲なフナムの運命は?そしてラスト、イチョムの前に姿を見せたのは?



<関連情報>
「ヘチ 王座への道」(全24話)4月2日(土)より配信中!

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 2022年4月15日スタート 金19:00-21:25 2話連続
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