後悔まみれの松坂慶子、今度は長男が帰宅恐怖症!?「今度生まれたら」第2話ネタバレと3話予告

2022年05月21日08時00分ドラマ
©NHK

NHKBSプレミアムで放送の「今度生まれたら」(日曜よる10時から)が面白いと話題になっている!前回第2話振り返りネタバレと明日5月22日放送の第3話のあらすじと見どころ紹介、予告動画は番組サイトで公開中だ。NHKプラスで同時配信・見逃し配信している。



「今度生まれたら」は、2020年8月期に女優・三田佳子主演でドラマ化した「すぐ死ぬんだから」に続く、内館牧子原作の“老後小説”第2弾。やり直しのきかない年齢になって、それでも今をどう生きるかを考え始める70歳の夏江や、とりまく人々を軽やかに優しく描く。

初回は松坂慶子扮する夏江と家族のプロフィールなどを中心に描かれ、15日に放送した第2話では、夏江の抱える不満「やりがいのある仕事がない=絶望の毎日」が丁寧に描かれた。人気弁護士・高梨公子(風吹ジュン)の講演会で同年代ながら迷いなく「老後の生き方」を語る高梨に、大勢の観客の前で思わず反論し、後悔まみれの人生を何とかしようと動き出した夏江だったが、自分の平凡さを思い知らされるという展開だった。

第1弾「すぐ死ぬんだから」が初回からインパクトのある展開で、主演の三田もかわいいおばあちゃんと好評だったのに比べ、本作の第1話はスローテンポで視聴者の中には「ゆったりした展開でかったるくて思わず飽きそうになった」という声もあったが、松坂始め演技巧者の出演陣の演技に「飽きさせない巧さがある」と視聴継続した視聴者もいたようだ。ところが第2話ではいきなり夏江の不満爆発。特に講演会で講師に食い下がったり夫に嫌味を言ったりする夏江には「現状の不満は時代のせい、運のせい、親や夫のせいと思っている自尊心が高くちょっと嫌な感じ」と反感の声も聞かれた。一方で一生懸命自問自答している姿がかわいいという声もあり、賛否入り混じながらも視聴者を引き付けたのは間違いないようだ。SNSにも継続視聴につながりそうなコメントが書き込まれている。
・1話目はイマイチかと思ったが、2話目はおもしろくなった。
・なぜ、これを地上波の“土曜ドラマ”で、放送しなかった?
・70歳になって本当の自分探しをこじらせた、松坂慶子さんの熱演が素晴らしすぎる。
・今をどう生きるか…考えさせられます
・すんごい抉られるわ 何このドラマ
・随分と損な役回り引き受けて見事に残念さを演じておられる女優魂(松坂慶子)に拍手を送りたい。


明日放送の第3話では、帰宅恐怖症に陥った長男・剛(山中崇)の事情は中心に描かれる。エリート商社マンの剛にいったい何があったのか?またこのことがきっかけで夏江も動き出す。講演会では自分の人生に自信満々の弁護士・高梨も抱えている何かがあるようで、今後の展開が楽しみだ。

ちなみに夏江が完敗した山賀の妻・佐保子を演じた余貴美子は、第1弾「今度生まれたら」第4話では主人公(三田佳子)の夫の愛人、医師・森薫役で登場した。

■第2話ネタバレあらすじ
ある日、夏江(松坂慶子)が見ているテレビに、OL時代に夏江に好意を寄せていた後輩社員が世界的な園芸家・山賀敏男(小倉一郎)として登場していた。山賀は夏江に振られた後、故郷の北海道に戻り現在の妻・佐保子(余貴美子)と出会い婿養子に入ったそうだ。テレビの中の山賀は、「妻には感謝してもしきれない。何度生まれ変わっても今の人生を生きたい」と語っていた。

今の人生に後悔まみれの夏江は「今度生まれたら、この人とは結婚しない」と自分が選んだ結婚にも後悔。エリートだった夫の和幸(風間杜夫)は何やら事件に巻き込まれて出世街道から外され、自ら早期退職の道を選び、今では翻訳のバイト暮らし。姉の信子(藤田弓子)には未練はないと言いながらも未練たらたら。また夏江は母が勧めた国立大学ではなく短大に進んだが、それも今になって国立の千葉大に進んでいれば趣味の園芸の世界に進んで今とは違う人生を送っていたかもしれないと、愚痴が止まらない。

そんな中、夏江は、姉と一緒に人気弁護士・高梨公子(風吹ジュン)の講演会に出かけた。同年代ながら迷いなく「人生100年時代の今、何かを成しえる時間が残っている」と「老後の生き方」を語る高梨に、夏江は「講演が期待外れ。学校に行け、ボランティアに行け、趣味を持て、資格を取れと言った使い古された話は耳タコです」と辛辣な言葉で反論。夏江の言い分はこうだ。

・社会から必要とされない高齢者にとって、趣味やボランティアを勧められるのは自分で自分のお守りをしているようで、むなしい。
・社会的な地位を獲得している高梨には自分たち平凡な高齢者の気持ちはわからない。
・今の仕事がなくなり、社会から用なしとなって趣味だけの生活に満足できるか。

これに対して高梨は「夏江が今の暮らしに絶望している」と指摘し、「26歳の時に仕事か結婚かの選択で仕事を選び、両親のサポートで授かった子供の育児と仕事をしてきた。」と自身の半生を語った。そして「これからも今より充実した何かがあれば、そちら道を選択し、今後社会から声がかからなくなった時には趣味などの人生を受け入れ、満たされる」と。
さすがにこれ以上反論できない夏江に代わって、姉の信子が「結局、どんな後悔も自分のせい」と自身のかわいい失敗談を交えてその場を繕った。

夏江は、結婚相手、進学以外にも夫の反対で園芸に関連するバイトをしなかったことも後悔していた。そこで山賀のコネで園芸の仕事に就こうと考えた。そして数十年ぶりに山賀との再会に成功する。

再会の序盤は惚れられた過去の強みで、仕事の相談をしようと目論んだ夏江だったが、そこに山賀の妻の佐保子(余貴美子)が夏江に会いたいとやってきた。名刺をもらい彼女の名前を「春をつかさどる佐保姫」に由来していると言い当てて、一応の抵抗を見たものの、第一線で活躍する佐保子の話をきいて自分の平凡さをいやというほど思い知らされた。完敗した夏江は夫からの連絡があったと偽って早々に退散。打ちひしがれて帰るタクシーの中で夏江は、バス停にたたずむ夫の和幸を見かけた。夜にマラソンをすると出かけても汗もかかない夫に、「浮気でもしているの?」と嫌みの一つも言っていた夏江は、不審に思いタクシーを降りると…。

■第3話あらすじ
夏江(松坂慶子)は、尾行した夫・和幸(風間杜夫)が公園で長男・剛と会っているのを目撃する。剛は妻の理沙に無視され帰宅恐怖症となり、毎晩公園で時間を潰していたのだ。夏江は理沙に会いに行く。理沙には夢があったが、夫の反対で諦めていた。それで夫婦仲がぎくしゃくしていたのだった。「やりたいことがあるなら離婚してでもやればいい」と言い放つ夏江だが、自分も思い切ってある人に電話を…

「今度生まれたら」はNHK-BSで毎週日曜よる10時放送。出演:松坂慶子,風間杜夫,藤田弓子,平田満,須藤理彩,山中崇,宇野祥平,小倉一郎ほか。原作:内館牧子『今度生まれたら』、脚本:真辺克彦、小嶋健作、大島まり菜、演出:松岡錠司。予告動画は番組公式サイトにて公開中だ。

NHK BS「今度生まれたら」番組公式サイト

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