NHK「上陽賦~運命の王妃~」第10話あらすじと見どころ:明かされた子律の出自と王ケンの知恵|全43話

2022年10月29日11時23分ドラマ
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暉州(きしゅう)で王ケン(チャン・ツィイー)が捕らえられてしまった!NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で10月30日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第10話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。

【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や放送にあわせて各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。本作は架空の時代設定だが、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。

■キャスト押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
馬子律(なしりつ)役:プ・バージャ(浦巴甲)/声:竹内想
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

■第10話:明かされた子律の出自と王ケンの知恵
暉州(きしゅう)で王ケン(おうけん)は、父の王藺に恨みを抱く呉謙に捕らえられてしまった。王ケン拉致騒動で王藺から侮辱されたことを恨む呉謙は、ケン寧王と結託したと明かし、蕭キに勝ち目はないことを王ケンに告げるが、うろたえない王ケンに腹を立てる。部屋に戻った呉謙を待っていた謝淵は王ケンの始末を命じる。呉夫人は、そのことを王ケンに知らせ、蕭キを尊敬する甥・牟連(ぼうれん)に護衛を命じる。牟連を部屋に呼び入れた王ケンは、蕭キを敬愛しているなら不忠を覚悟して蕭キに従ってはどうかを勧める。

その頃、懐恩は援軍を頼みに攪月山荘に到着する。一方、皇都にいる王藺の元にも呉謙謀反の知らせが入る。王藺は臆病な呉謙の後ろにいる者を調べさせる。

第2皇子・馬子律に、虎符(こふ)を手に入れケン寧王と連携するよう提案した桓公は、ケン寧王が子律の実父だと驚くべき事実を伝える。桓公は幼少期の子律を娘・桓宓の婿にしようと考えていたが、王藺に出し抜かれた。次期皇帝に一番近かったケン寧王も、兄の馬曜に皇位を奪われた。それ以来、ケン寧王と桓公は政権奪取の機会を20年間うかがっていた。子律の母はケン寧王の女で子律を身ごもっていたが、それを隠して侍女として入宮し、皇帝の目に留まって側室となったのだ。皇位を巡る争いに母と自分を利用したことに激怒し嘆く子律を、謝淵は大事をなすものは小さきに拘らぬものと説得する。

ケン寧王と蕭キの共倒れを狙う謝淵は、両軍を暉州城内に入れないように部下に指示する。そしてあてにならない呉謙に代わって王ケンの殺害も命じ、計画が失敗しても皇帝を巻き添えにしないと心に決める。謝淵の命を受けた刺客たちが王ケンを襲うが、牟連が彼女を守る。そこに、懐恩が王氏の護衛兵・龐癸(ほうき)たちを引き連れて駆けつける。蕭キに従うことを決心した牟連は、暉州兵たちに「呉謙こそが反逆者」だと告げる。

王ケンが捕らわれたと知った子澹は皇太子・子隆に、王ケンを助けるために兵を率いて助けに行きたいと懇願するが、許可できないと言われる。だが子隆は朝廷で王ケン救出を発表し、あろうことかそれを桓公に任せる。

暉州では、懐恩が南門を守る呉謙の兵を掌握し、牟連が各城の兵士たちを説得して城内は平定される。だがその中で呉夫人は謝淵の部下に殺されてしまう。恩人を守ることができなかった王ケンは呉夫人の遺体に謝り、娘の恵心を任せてと牟連にいう。だが、恵心は王ケンに掴みかかって恨むと告げ、王ケンは自分への復讐のためにも生きろと言う。

暉州から脱出をしようとした謝淵は城門で牟連と懐恩に見つかってしまい、覚悟を決めて自ら首を斬って命果てる。一方、王ケンは王氏の護衛兵たちに寧朔軍に加わることを勧めるが、龐癸は王氏に仕える身と辞退するが、「私に仕えるのなら?」との王ケンの提案を受け入れる。

暉州に到着したケン寧王は、寧朔軍が城内を掌握したと思い込み、分兵して進軍したことを見破られたと考える。そこで南門を取り囲む作戦を取ることに。その頃、ケン寧王と結託している桓公も軍を進めるが、暉州まであと一息の所で橋が落ちていて到着に時間がかかる。

父の死を知った皇太子妃・謝宛如は王ケンへの恨みを募らせ、蘇錦児を利用して彼女の殺害を企み、子澹があの日以来冷たくなったと悩む錦児を利用することに。まず、子澹の心の中から王ケンを追い出さなければと唆し、ことが片付けば子澹の貴妃にしてやるので、王ケンに「心を傷つける薬」を飲ませるよう指示する。

■見どころ
第10話では、馬子律と桓公・ケン寧王の政権奪取計画が本格的に動き出す。その中で、子律は自分がケン寧王の息子だと知ることになる。

王ケンを危険な目に遭わせた呉謙だが、妻の呉夫人は恨みがましい夫と違って正義と行動力のある人物。そんな呉夫人の甥・牟連がまたいい人物。ひと目で信じられると判断した王ケンは、彼自身に叔父の呉謙に従って王家を裏切る“不義”になるか、叔父を裏切って王ケンを助けて“不忠”となるのかを選ばせる。忠と義の間で悩む牟連が忠臣となることを選んだことで、懐恩、牟連、そして新たに龐癸が加わり、王ケンを守る勇者3人が大活躍する。そんな勇者たちを仕切るのが王ケン。蕭キたち寧朔軍が侵入してきたと噂を流し、大群に見せかけて土ぼこりを立てさせたり、城壁に寧朔軍旗を立たせたりと王ケンの智慧と度胸に驚かされる。その一方で、恩人の呉夫人の死を悲しみ、民と兵士のために逃げ出さない義理堅さも見せる。

一方、王ケンを恨む謝淵もなかなかの切れ者。「子律は政に関心がない」と軽んじる夫・子隆に、目立たぬ者にこそ気を付けるべきと忠告する。蘇錦児はそんな謝淵の命令に従うのか。王ケンへの信頼をどんどん強める玉秀との対面が楽しみだ。

良くも悪くもたくましい女性陣に対して、子澹と子隆の駄目っぷりが際立つのもこの回だ。英雄(蕭キ)登場まであと少し!

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