韓国ドラマ「朝鮮弁護士」第9話・第10話あらすじ:チャ・ハギョンがキム・ジヨンに告白!暴かれた秘密

2023年09月17日14時00分ドラマ
©2023MBC

KNTVにて日本初放送中の「朝鮮弁護士」(原題)は、ウ・ドファン主演の法廷ロマンス時代劇。第9話「すれ違う運命」と第10話「暴かれた秘密」のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。(ネタバレ)

「朝鮮弁護士」(原題)は、朝鮮時代を舞台に、亡き両親の復讐を誓いながら民を助ける破天荒な弁護人カン・ハンスの恋と成長を描く法廷リベンジ・ロマンス時代劇だ。



【「朝鮮弁護士」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャストの紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介していく。

■キャスト押さえておくべきキャスト8名を画像付きで紹介
カン・ハンス役:ウ・ドファン
イ・ヨンジュ役:キム・ジヨン
ユ・ジソン役:チャ・ハギョン
ユ・ジュセ役:チョン・ホジン
イ・バン役:イ・テゴム
ウンス役:ハン・ソウン
 ほか

■第9話「すれ違う運命」あらすじ
両参賛の席が空いたと知るや、後任人事への口利き(奔競)目的で、ユ・ジェセの屋敷に両班たちが列を作った。王は、国法で禁じている奔競が横行していることが、不適切な人員採用に繋がったと嘆き、院相会の廃止を口にする。するとユ・ジェセは、院相の職から辞退したいと土下座で願い出る。すると大臣たちがユ・ジェセをかばう。左議政(チェ・スヨン)までが院相会の廃止は慎重に行うべきと進言。結局ユ・ジェセを倒すことはできなかったが、大臣たちにジェセの座が永遠でないと分からせただけでも大進歩だと満足。そしてその突破口を作ってくれたハンスを高く評価する。

ユ・ジェセと話していた若い女(ハン・ソウン)は「親が罪人だと隠していた」と婚家を追い出された。その後、船着き場で男に乱暴されそうになったところをユ・ジェセに助けられ、彼が院相だと知ると、「親の恨みを晴らせるように力をお貸しください」と縋ったのだった。復讐のためなら何でもすると決意した女は、酒店の女主人となって必要となれば両班に身をゆだねる女になっていた。

右参賛を罷免されたチュ大監(チェ・ムソン)の死体現場を検分していたジソンは、駆けつけたハンスにアリバイを尋ねる。ハンスは「あなたよりもっと身分の高い人を疑うべき」と言い返す。チュ大監の死因は殺傷だが凶器は見つからない。

ジソンは、ハンスの周りにはいつも事件が起こると、ヨンジュの身を案じ、いつまでソウォン閣に居候するつもりかと詰めよる。さらにハンスが今なお自分とヨンジュの関係を知らないことに優越感に浸るが、ハンスに「それほどの間ではないからでしょう」といなされてしまう。

ソウォン閣に戻ったハンスは誰もいないのに驚き、ヨンジュを探して過去の嫌な辛い記憶がよみがえる。ハンスは後ろにいたヨンジュを抱きしめる。今日は休みでみんなは家族の元に帰ったという彼女に。「お前は?」と聞く。「私には先生がいるじゃないですか?」とごまかすヨンジュ。

ハンスは「ここにいると夢を見てしまうから」と船に戻ると理由を告げ、買い求めた銀粧刀を渡して「助手を解雇するから、自分の身は自分で守れ。もう俺は守れないから」と言い残して立ち去る。
※銀粧刀(ウンジャンド):銀色で装飾用の小刀として両班の婦女子が携帯した。本来、女性が男に襲われそうになった時に操を守るための小刀で、16歳になったときに親から持たされる。

ヨンジュを訪ねたハンスは、彼女のハンスへの想いが変わらぬことを確認すると、「決断して返事をお書きください」と、「公主様への謁見を取り持つ」とハンスに約束した手紙を渡す。

朝鮮弁護士王(ソン・ゴニ)船に戻ったハンスは院相と互角に戦える王に会うために、王に直訴するほどの難事件を担当しようとするが、願うような案件は来ない。ところがそこに王自らがハンスに会いに来た。ひれ伏すハンスを「友達になろう」と立たせる。

王はハンスにある事件を持ち込んできた。王が提調に任命したクォン・ミョンウの実兄クォン・チョムジンが殺害され、ミョンウが有力容疑者となった。ミョンウの任命は士林派を重職に就けることで権力を専横する勲旧派を抑えるためだった。ミョンウが罪人になると、王に任命責任が問われる。だが王は保身のためだけでなくミョンウを信じており、無実の証明をしてほしいと頼みに来たのだった。ハンスはこれを引き受け、自由に捜査できる、任命札「符信」を受け取る。

ハンスをいたく気に入った王がヨンジュに礼を言う。ヨンジュは「王に代わって厳しい戦いをしている彼に頼るのではなく、守ってほしいのです」と頼み、「民を守る王になってください」と願う。

ジソンの手紙を見なおしたヨンジュは、その筆跡からソウォン閣に援助してくれていた匿名のご老人がジソンだと気づく。

ハンスはチョムジの遺体を検死し、首の刺し傷が致命傷と断定。容疑者はチョムジの妻、“愛婢”と呼ばれる使用人チョンス、その婚約者チャンドリ。チョ執事、そしてクォン・ミョンウの5人。執事は隣町に行っていたと証言するが、煙草を吸わない彼から煙草の匂いがしたのは、賭博場に行っていたのではないかと、疑う。

ヨンジュはジソンと会っていた。ご老人を騙った手紙を返し、今後援助は不要ですと告げて立ち去る。ジソンは燃やそうとした手紙を手で消す。そこに女が現れ火傷の手当てをする。女はジソンに、酒店の女主人だと答え、かつてユ家で下働きしたときに親切にしてくれたと伝える。「長い間、再会を心待ちしていました」との彼女の言葉に「お前も私と同じだな」とヨンジュへの想いをさらに募らせ、ヨンジュを追いかける。その女こそが、ハンスの妹ウンスだった。

ジソンは「ご老人の正体も知らぬふりをして、これまで通りに院相の息子として、判尹としての私の力を利用して父を揺さぶる駒として使ってください。私を盾に命を守ってください。あなたのためなら何でもします」と言う。なぜそこまでというヨンジュに、「私に笑いかけてくれたから」と子供のころを思いだし、「もう一度私に笑顔を見せてくれたら、私は名のない野の花で構わない」と秘めてきた想いを吐露する。ヨンジュが手の怪我に気づいてれただけで「やっと私を見てくれましたね」と抱きしめる。そんな二人をハンスが見ていた。

■見どころ、感想
第9話では、これまで傀儡王となっていた王が、ハンスのお陰でユ・ジェセに一矢報いることができた。院相である彼の任命責任を追及したのだが…。

ハンスに助けを求めに来た王に、「王のかゆいところに手が届く“孫の手”になる」と話すハンス。そんなキレ者でウィットにも富んだハンスが気に入る王。

これまで距離を近づけるヨンジュとハンスをただ見ていただけのジソンが動いたのもこの回。「父を倒す駒として使ってもいい」と願うジソンの告白があまりにも切ない。そしてそんなジソンにハンスの妹ウンスが心を寄せているようで、今後ますますロマンスが複雑になりそうだ。

ハンスにとってジソンの父ユ・ジェセは過去に両親を死に追いやった仇であり、今は妹を騙して利用している悪党だ。これを知ったときのハンスの怒り、ジソンの苦しみはいかに?

キーマンとして急浮上したハンスの妹ウンスを演じているのは、「恋するシャイニング★スター~気になる彼は星いくつ!?」でデビューしたハン・ソウン。「青春ウォルダム~運命を乗り越えて~」にも世子嬪の従姉妹ハン・ソウン役で出演している。

■第10話「暴かれた秘密」
雨が降り出し、ハンスが2人に声をかける。「チョムジ殺人事件のことでジソンに頼みがあった」と言い訳するヨンジュに、「どうして俺に頼まなかったのか」とライバル心をむき出しにするハンスは、そのままヨンジュを連れて行く。

本格的に捜査を始めたハンスが5人の容疑者に聞き取りをした結果、最後まで一緒にいたミョンウが一番疑わしい。だがハンスは、必ず潔白を証明すると、ミョンウに約束する。ジソンもやって来て検視を行う。ハンスの見立てによると、凶器は短刀、抵抗した形跡はない。一突きで殺害したことや動機から男3人に絞る。特に執事は賭博にハマったことを使用人たちの前で叱責されており、動機は十分。だが、アリバイがある。

取り調べの後、ミョンウは「事件の数日前にあの人が来ていたことを口外するな」と、他の容疑者たちに口止めしていた。

その後、愛婢チョンスの銀粧刀から血液反応が出たことで連行されるが、ハンスは素直に銀粧刀を出したことから、彼女が犯人でないと主張。ジソンは「推理が違っていたらヨンジュと一緒にいるのを辞めるか」と警告する。

ヨンジュに「事件解決が好きですね」と言われたハンスはすかさず「俺はお前が好きだ」と告白。そしてジソンとの仲を尋ね、彼がソウォン閣の篤志家の一人だと聞くと、自分も援助するという。「今回の事件を解決すれば最高の中人になれるので、その時から援助してください」と答えるヨンジュ。「そうなればジソンからの支援は受けるな。お前に傷ついてほしくない。誰でもいいから、お前を守れる人と一緒にいることを約束してほしい」とハンス。「向こう見ずだった先生が臆病になったのは大切な者が出来たら。でも心配無用です」と答えるヨンジュの言葉を、ジソンとのことは心配するなと捉えて喜ぶハンス。

翌日ハンスは、残った容疑者たちに愛婢が自白したと嘘をつき、共犯者がいるはずと揺さぶりをかける。その夜、ミョンウは執事を使いに行かせたチュン大監宅を訪ねる。捜査の成り行きを話す。その後、大監は監禁されたチュ宅の納屋に出向くが、中にいたのは女装したハンスだった。ハンスは大監を疑うが、大監が王の叔父、忠原君だと知って恐縮する。

銀粧刀に見覚えがあったヨンジュはジソンに銀粧刀が叔父・忠原君のものだと打ち明ける。忠原君はかつてヨンジュの父王に玉座を奪われたと恨んでいた。「自分が王になれば朝鮮はいい国になった」と物欲と権威欲の強い人物だった。もし忠原君が事件に関与していれば、王は窮地に立たされる。一方、ハンスもこれが王室に圧力をかけるためにユ・ジェセが仕組んだことだと気づいていた。

ハンスはミョンウに、「真犯人を明かすと、提調取り消しだけでなくもっと困難な事態を引き起こすことになる」と伝える。その言葉にミョンスも真犯人に気づく。

愛婢が逃亡したことで、チョンスを犯人として事件を終息させようとするジソンに待ったをかけるハンス。ヨンジュがジソンに目配せするのを見て、ヨンジュを連れ出す。

忠原君が関与していることで王に累が及べば、またジェセが強くなり、ハンスの復讐もさらに難しくなる。ヨンジュがそう考えたのは想像がつくハンスだったが、そのために無実の者に罪を着せ、ヨンジュが血なまぐさい権力争いに巻き込まれるのは我慢ならない。「復讐は俺がするから、お前はお前らしくぶれるな」とヨンジュを抱きしめる。

結局、犯人は愛婢としてチョムジの葬儀が執り行われる。ハンスはチョンスが忠原君の愛婢だと気づいていた。忠原君と酒を酌み交わし「犯人を愛婢とした経緯」を聞く忠原君に、実は執事を疑っていたと手の内を明かし、「本当に執事は忠原君宅に泊まっていたのか」と訊ねる。執事を疑う理由を訊かれたハンスは「金と自尊心のためで、チョンスの銀粧刀を凶器にできたのは、2人が内縁関係にあったから」と説明。さらに酔ったふりして“愛婢”と呼ばれたチョンスは一体誰の愛婢だったのかと、忠原君の嫉妬心を煽る。

実はハンスの見立て通り真犯人は執事だった。忠原君はチョムジがチョンスを横取りしたと勘違いし、執事を唆して殺害させた。だがハンスの言葉から横取りしたのが執事だと知って憎しみを募らせ、執事の首を絞めようとする。そこにジソンが現れ、2人を逮捕。だが院相ユ・ジェセがやって来て、王族なので自分が連行すと告げ、「よくやった」とジソンを褒める。

朝鮮弁護士ユ・ジェセ(チョ・ホジン)ユ・ジェセは王と大王大妃の前で「忠原君を生かしたいですか?」と問う。有罪であれ無罪であれ、王に対する逆風は強まるはず。「この国の全ては私にかかっています」と睨みを利かせるジェセに、「どうすればいいのか」と王。「ミョンウの任命を取り消し、院相会廃止を撤回して二度と言及しないように」とくぎを刺す。さらに「ヨンジュ公主が何をしているのかご存知か」と大王大妃に告げる。王と2人になった大王大妃は「まだ時期尚早。ジェセを刺激しないように」と忠告する。

実はチョンスはホン氏が連れ出し監禁していた。事件終息のために自分を騙したヨンジュに怒るハンスだが、「今は先生を守ることが第一なので、後悔していません」とヨンジュ。

執事は処刑され、忠原君は療養に発った。今回の一件で、権力さえあれば人の命も自由にできると思い知ったジソンは「私も権力を使いたくなったので公主と婚姻します」と父ジェセに宣言。先王崩御の際に、公主に利用価値無しと判断したジェセはすぐに婚姻を破棄していた。子供の恋慕を引きずる息子に呆れながらも、「王女の夫も官職に就けるように法を変える」と、法をかえてまで権力を強めようとする。

その後、ジェセはチョン客主を呼び寄せ、王室御用達の権利と引き換えにある命令を下す。一方、ジソンはハンスに公主からの返事だと手紙を託す。

約束の15日、円覚寺でヨンジュを待っていたのはジソンだった。「王様からの伝言がある」と伝える。その頃、公主の輿の前に跪いたハンスは意識を失くし、気が付くと輿の中に閉じ込められていた。輿をけ破って船に戻ったハンスはチュ大監殺害犯として逮捕される。そこにヨンジュが現れ、「その時、私が一緒にいました」と名乗り出る。役人がヨンジュを突き飛ばしたとき、ジソンが姿を見せて、「こちらは公主様だ」と言い放つ。その言葉にショックを受けたハンスは…。

■見どころ、感想
この回は、王族を巻き込む厄介な事件で「重職の任命権」「院相制の廃止宣言」をした王に、ジェセがしっぺ返し替えしした。この謀略をジェセに授けたのがハンスの妹ウンスとは、何とも残酷な展開。彼女は酒店の女主人で培った人心を読みぬく力を磨いたのだろう。兄ハンスが真の仇のジェセに復讐しようとしていることも知らずに…。

そんな厄介な事件の調査では、凶器に残った血痕を調べたり容疑者を絞り込んでいく過程が、現在の犯罪ドラマのようで興味深い。ハンスの女装姿もお見逃しなく。

一方、公主の服を前にヨンジュが「ハンスが愛してくれた“ソウォン”から、ハンスにとって仇となる公主になる」覚悟の涙を流し、ハンスとヨンジュの関係が大きく変わることを予感させている。。

ラスト、ハンスをチュ大監として逮捕しようとしたとき、凶器として見せた短刀は、チュ大監を殺害したジェセがチョ客主に預けたもの。

■放送日
<本放送>8月19日(土)スタート
毎週(土)後8:00~10:30 ※2話連続
再放送日 毎週(金)前11:30~後2:00 ※2話連続

KNTV「朝鮮弁護士」(原題)番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「朝鮮弁護士」を2倍楽しむ】