「赤い袖先」(全27話)第7-8話“世孫”ジュノを守ると心に決めるイ・セヨン!あらすじ、見どころ、場面写真
サンの母、惠嬪ホン氏の命令で妓房に入っていくサン(2PMジュノ)を尾行したドギム(イ・セヨン)は何者かに突然…アジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こした切ないラブ史劇「赤い袖先」(全27話)BSフジ 182chで8月26日から放送の第7話、第8話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。
※182chの視聴方法は、BSフジにチャンネルを合わせてリモコンの「赤ボタン」を押す。
「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドクイムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。
■キャスト⇒押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
ほか
【第7話あらすじと豆知識】
サンに「気が利く」といわれて喜ぶドギムは、サンをほんの少し見直す。そんな中、惠嬪ホン氏の命令で妓房に入っていくサンを尾行したドギムはそれに気付いた謎の集団に刀を向けられる。
サンのお陰で危機を脱したドギはサンに尾行の理由を打ち明けるが、母がドギムを利用した事に怒りが収まらないサンは王宮から出ていくよう命じる。王宮を追い出されるわけにはいかないドギムの巧みな説得に機嫌を直したサンは、ドギムを自身がドンノ達と共に結成した秘密組織「同徳会」の秘密の会合に同席させる。
※同徳会:サンの即位をサポートする側近達で結成された秘密組織。史実では結成や命名はサンが正祖として即位した後であるとされる。
帰り道に護衛を外してドギムと書店に立ち寄ったサンは次から次へと本を選びドギムに持たせる。サンの事を世孫だと知りながらも時々物怖じせずに反論するドギムを見たサンは、彼女の中では自分はまだ兼司書のままなのだと気づき「兼司書のふりをしたのは最初は面倒だったからだが、次第に打ち明けるのが嫌になった、書庫での時間は特別だった」と本心を語り、本をドギムにプレゼントした。「お前が私に振り回されたのか、私がお前に振り回されたのか」意味深なサンの告白になかなか寝付けないドギム。
翌日、ドンノが訪れて宮女達が嫉妬する中ドギムが連れ出される。サンがドギムの事をどう思っているのかと尋ねられたドギムは、前の晩に自分の顔を見ても殺す事をためらわなかった冷酷なドンノに警戒心を抱き「本人に聞けばいい。私がサンをどう思っているのかは気にならないのか」と尋ねるが、ドンノは「宮女の考えなど興味はない」と本性を現し、去って行った。一方世孫の寵愛を笠に着るドンノに不満を持つチョンヨン公主の夫(興恩副尉)は左議政邸を訪ねていたドンノを危険視する。
宮中では英祖(イ・ドクファ)がサンに代理聴政をさせる考えを明かした事から、サンの廃位を目論むファワン翁主(ソ・ヒョリム)は左議政ホン・ジョンヨと提調尚宮チョ氏(パク・チヨン)と共に策を巡らす。
※代理聴政:国王の許可の下で世子や世孫など王位継承者が代わりに政治を遂行する事。 ※左議政(チャウィジョン):現在の副首相に当たる。
正式な内人となる為の笄礼式が迫る中、正装したドギムを見かけたサンは祖父の側室に選ばれてしまったのではないかと早とちりしてドギムを問い詰めるが、笄礼式の為だと知って安心して去って行く。
※内人:宮女の中でも実際に王宮の中で働く女官たちの総称。内命婦(ネミョンブ)とも呼ばれる。 ※笄礼式(キョレシク):幼くして王宮に入った女官見習い(センガクシ)が15年の見習い期間を経て内人になる儀式。
■見どころ
謎の集団に囲まれたドギムが殺されそうになる緊迫した場面ではサンをサポートする側近達で結成された秘密組織「同徳会」の正体が明かされ、虎狩りの際にサンの命を狙った裏切り者の調査について話し合われた。
英祖の突然の代理聴政発言を知った提調尚宮チョ氏がサンの父である思悼世子(サドセジャ=荘献世子)(罪人とされ英祖の命で米びつに閉じ込められ餓死させられた世子)が正気を失って多くの宮女を殺戮する様子を目撃した事からサンの即位に反対している事が明らかになった。
政敵の思惑が渦巻く中、サンとドギムの関係は時にコミカルに、時に感動的に描かれた。冒頭での緊迫したシーンでも尾行した理由を説明するドギムに「私は他の男とは違い妓生を侍らせて遊び呆けたりはしない」と豪語する場面では「女性だけでなく男性も節操を守るべきだ、陛下こそ聖君になられるお方だ」と持ち上げられ、見事に言いくるめられるシーンが微笑ましい。
この他にも笄礼式当日に寝坊したドギムの正装姿に大慌てで駆けていくシーン、正装したドギムを見かけたサンが祖父の側室になるのではないかと早とちりして問い詰めるシーンなど笑いの要素が散りばめられている。一方、笄礼式にヨンヒの師匠パク尚宮(キム・ミギョン)が登場したときの提調尚宮チョ氏(パク・チヨン)の表情にも注視しよう。
気になる恋の行方だが、同徳会の帰り道での告白で急接近したかと思えばホン氏の策略でドギムとの間に壁が生じ、最後には再びドギムの思いやりや決意に心動かされるサンの姿が描かれ、中でも最後に涙を隠さずにドギムと見つめ合うシーンが印象的だ。王としての責任とドギムへの恋慕の間で葛藤するサンの姿に注目したい。
©2021MBC【第8話あらすじと豆知識】
笄礼式を無事に終えて、宮女が順番にサンに笄礼膳と呼ばれる手作りの茶菓を献上し報告の挨拶をあげる。自分の番を待っていたドギムを見つけた惠嬪ホン氏は、挨拶をあげる宮女の順番を入れ替える事を命じた後にサンのもとに現れ、「英祖が代理聴政の話をし始めた時に笄礼式が行われて若い女性が宮に入るのはタイミングが悪い。サンが側室など取れば大事になる」と警告した。
母の警告に対して「卑しい身分の女人をそばに置くつもりはない。身分のある女性こそが正当性のある後継者を産めるし、私にはその義務がある」と答えたサンだが、簾を上げるとドギムが険しい顔で二人の会話が終わるのを待っていた。ドギムを尾行に利用した母ヘビン ホン氏を責めていたサン。本来最後にやってくるはずの至密女官ドギムが一部始終を聞いているのは母が仕向けた事だと勘付く。
※至密(チミル):王族の身の回りの世話を行う女官の役職。
自身の晴れの日を台無しにされたと怒って池に石を投げて発散していたドギムもまた、ホン氏に呼び出され、同徳会が開かれた晩にサンに責められた事を明かされた。厄介事を起こさないよう警告され、女官として尽くすまでだと告げ去っていく。その直後、ホン氏のもとにサンがファワン翁主らに陥れられて英祖に呼び出されたとの知らせが入る。
サンが夜な夜な妹たちの駙馬を侍らせて妓房で非行に走っているとでっち上げ、サンの代理聴政を白紙にしようと目論むファワン翁主。サンは潔白を訴えるが、中殿キム氏の助言で廃位を免れる代わりに外出記録の調査結果が出るまで禁足令を出され、部屋に幽閉され書物も取り上げられてしまう。
※駙馬(プマ):王女の夫(王の娘婿)。詳しくは【韓流コラム】“揀択(カンテク)”で解説。 ※禁足令:自由な外出を禁じる王命。
東宮殿ではサンの部屋から書物が持ち出され、ただならぬ緊張感に満ちていた。異変に気付いたドギムがサンのもとを訪れるが、白装束姿で部屋に幽閉される瞬間を目の当たりにしてしまう。禁足令が出されている間のサンの身の回りの世話をする女官に名乗りを上げたドギムは書物を取り上げられたサンに代わって、プレゼントされた『詩経』を読みサンを励ます。
※『詩経』:中国最古の詩集とされ詩歌305首を収め儒教の経典の一つとされる。
そんな中、ファワン翁主とその養子フギョムから護衛武士の外出記録とサンが妓房に通っていた証拠を見せられた英祖は、激昂してサンのもとに向かう。壁越しにドギムの朗読を聞いて心癒されていたサンだが、突然やって来た英祖がサンに暴力を振り始める。
英祖が去った後、サンが幼い頃から英祖の暴力や暴言に耐えてきた事を知ったドギムは王命に背いてサンの部屋に踏み込む。まだ涙の乾かないままドギムの行動に驚くサンに対し、「必ず伝えなければいけない事があったので王命に背いた。これからは命がある限り、私が味方になります。必ずお守りします」と強い決意を語る…。
禁足令の為に部屋から出る事が出来ないサンに代わって同徳会を開いたドギムはファワン翁主の養子フギョムへの警戒と、自身の禁足令を解く為に嘆願してくれる者を探して欲しいというサンの言葉を伝える。同徳会のメンバーが適任者探しに頭を抱える中、ドギムだけがある人物を思いつき、ドンロにだけ考えを打ち明けた。
明くる日、サンにも自身の考えを述べたドギム。女人の私にしか説得できないと言って向かったのは中殿キム氏の元だった。サンの予想した通り、簡単には首を縦に振らなかった中殿キム氏はドギムに3つの問題を出す。
サンのもとに戻ったドギムは問題の答えを全て外してしまったと落ち込むが、彼女が咄嗟に返した答えは中殿キム氏の心を動かしていた。最後に「サンはどれほど自分を大事に思っているか」と質問した中殿キム氏に「自分を映す鏡だ」と答えたドギム。
■見どころ
サンに心強い味方と認められたドギムが代理で同徳会を開き、自身が考えついた方法で中殿キム氏の助けを借りてサンを自由の身にする為に奔走するドギムの大活躍が描かれた。ちなみに3つ目の問題「世界で一番貴重な花」の答を「綿花」とサンが即答したが、これこそが英祖が中殿(貞純王妃)を気に入った理由。詳しくは実在の貞純王后金氏紹介で。この場面で初めてサンは「ドギム」と呼び感謝し「大事な宮女」だという。
中殿キム氏からの問題にドギムがどんな誤答をしたのか?そして王妃と世孫の関係が「鏡だ」という言葉に中殿キム氏は何を思ったのか?また、全問間違ったとしょげるドギムに思わず笑みを漏らすサンをお見逃しなく。
◇BSフジ「赤い袖先」番組サイト
2024年8月16日-9月23日 月-金8:55-10:00 (182ch)
2023年10月5日-11月10日 月-金10:00-11:00 終了
◇公式サイト
◇トレーラー
【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】