「赤い袖先」(全27話)第9-10話:ジュノ入浴中にうっかり告白&宮女たちの恋バナに有頂天のサン!あらすじ、見どころ、場面写真
ネットでも話題になったサン(2PMジュノ)の入浴シーンやドギムの「世孫様をお慕いしている」という言葉に歓喜するのが今回紹介する回。一方その裏でサンの政敵となる者も動き始める…アジア中に空前の“袖先”シンドロームを巻き起こした韓国時代劇「赤い袖先」(全27話)BSフジ 182chで8月28日から放送の第9話、第10話のあらすじと見どころ、豆知識など先取り紹介。日本公式サイトとYoutubeで日本版トレーラーが公開中だ。
※182chの視聴方法は、BSフジにチャンネルを合わせてリモコンの「赤ボタン」を押す。
「赤い袖先」は1700年代の朝鮮を舞台に、自分が選択した人生を守ろうとする女官ソン・ドギムと、愛より国を優先する帝王世孫イ・サンの切ない宮中ロマンスを描く。【「赤い袖先」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。あらすじも17話版と27話版のネタバレありとなしを用意している。
■キャスト⇒押さえておくべきキャストと登場人物13名を紹介
イ・サン役:イ・ジュノ(2PM)
ソン・ドギム役:イ・セヨン
ホン・ドクノ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
提調尚宮チョ氏役:パク・ジヨン
ソ尚宮役:チャン・ヘジン
ほか
※以下、ネタバレが気になる方は「■見どころ」を先にご覧になり、あらすじは視聴後の確認用のご参考にどうぞ。
【第9話あらすじと豆知識】
翊衛司テホ(オ・デファン)の言葉からサンが禁足されていながらもドギムの身を案じていると知ったドンノは、ますますドギムを警戒する。
中殿キム氏はサンの禁足令を解くよう英祖に嘆願する代わりに、敵対するファワン翁主を制圧する口実を見つけるよう命じる。
英祖の寵愛を受け権力を誇示する娘ファワン翁主と、若くして王妃となった中殿キム氏。年齢は近くても義理の母娘である二人の関係が芳しくない事を知っていたドギムはどのようにファワン翁主の弱みに付け込むか頭を抱えるが、中殿キム氏にとって重要な「親蚕礼」の儀式の準備をする中でファワン翁主が清から大量の絹を買い占めている事実を知り、これを中殿キム氏に伝える。
※親蚕礼:王妃が養蚕をおこない、養蚕を始めた先祖を祀り、国内の絹を推奨する儀式。 ※和緩(ファワン)翁主は1738年生まれ、中殿キム氏(貞純王后 金氏)は1745年生まれで、実際には義理の母の方が7歳年下。金氏は正室の逝去後に新たな王妃として迎えられ、当時英祖は66歳、金氏は15歳で、朝鮮王朝歴代王の中でも最も年齢差のある婚姻。
親蚕礼がおこなわれ、主役である中殿キム氏の前で周囲の婦人達に清から買い占めた絹でこしらえた着物を自慢するファワン翁主。これを見た中殿キム氏は「王国の絹を推奨する儀式で他国の絹を着て宣伝した」として、目の前にひざまずかせ頬を叩いた。
英祖の前でファワン翁主の母として至らなかった自身を責めた中殿キム氏。彼女を心配した英祖は心に溜め込んでいる思いを言って欲しいと告げ、これに乗じて中殿キム氏はサンの禁足令を解くように提案する。これを聞いた英祖は重臣達を集め、朝鮮王朝3代国王太宗が本を読んでばかりいた息子朝鮮王朝4代国王世宗が病弱になるのを恐れて本を取り上げたという逸話を語り、禁足令など出した事はないと言い張る。こうして晴れて自由の身となったサンに内官達がひざまずく中、遅れて駆けつけたドギムと目が合ったサンが微笑む。中殿キム氏の命令でしばらくは中宮殿に残ると言うドギムにがっかりしたサンだがドギムは「中殿の方が身分が高いので」とそそくさと行ってしまう。
ある夜、王宮に入れず門前払いされている少女を見つけたドギムは、見捨てておく事が出来ずに東宮殿の宮女の権限で少女を王宮に連れ込む。兄に朝服を届けに来たという少女が探していたのはドンノだった。束の間の兄妹の時間を見守るドギムだが、ドンノは彼女に対し「妹に貸しを作るような事はしないで欲しい」と言い出し、不敵な笑みを浮かべながらドギム耳元で自身の抱く野望を囁く。中殿キム氏がサンの禁足令を解くよう嘆願した事を告げても動じないドギムの姿を見て彼女が関与していた事に気付いたドンノ。
サンは池の畔で顔を近づけるドギムとドンノを見て誤解して機嫌を損ねてしまう。怒りの矛先となった宮女達に頼まれたソ尚宮の計らいで気持ちを落ち着ける薬草を使って入浴する事になったサン。怯える宮女たちは偶然通りかかったドギムに湯の番を押し付ける。
■見どころ
サンに心強い味方と認められたドギムが代理で同徳会を開き、自身が考えついた方法で中殿キム氏の助けを借りてサンを自由の身にする為に奔走するドギムの大活躍が描かれた。ちなみに3つ目の問題「世界で一番貴重な花」の答を「綿花」とサンが即答したが、これこそが英祖が中殿(貞純王妃)を気に入った理由。詳しくは実在の貞純王后金氏紹介で。
親蚕礼の準備をしていて偶然にもファワン翁主をなだめる提調尚宮チョ氏、権力を誇示するファワン翁主に頭が上がらないが何とか状況を変えたい中殿キム氏など宮中に暮らす女達の戦いが描かれ、最後にはドンノが自身の野望をドギムに仄めかすなど、各々の野心や思惑が見えるエピソードでもあった。
もともとは幼い頃にドギムの手柄を横取りしてサンの信頼を勝ち取ったドンノ。ドギムとの会話から妹をサンの妃に仕立て上げ更なる野心を成し遂げようとしているように窺えるが、彼の野心の源は何なのか、またいったい何を目指しているのかにも注目したい。
サンとドギムの恋の進展は序盤から中盤にかけてはあまり描かれなかったが、宮中の人間が皆ひれ伏してサンの登場を歓迎する中、誰一人からも見られていない状況でドギムに微笑むサンに注目。
【第10話あらすじと豆知識】
©2021MBCサンは入浴中に突然現れたドギムに戸惑いながらもドンノと親密な様子だったドギムを責める。するとドギムは「見ていたのならば宮女を愚弄するドンノを叱りつけるべきだった」と反論する。
「宮女の事情など知らない、気になるのはお前…」と口走ってしまったサン。二人の間に微妙な空気が流れ、お湯を足そうとしたドギムが湯に落ちてしまい、咄嗟に支えようとしたサンと思わず急接近してしまう。
誤って湯船に転落したドギム(イ・セヨン)を支えようとしたサン(ジュノ)。二人が見つめ合う中、ソ尚宮(チャン・ヘジン)がサンの髪を洗いに訪れる。誤解されないよう備え付けの宮女の服に着替えると言い出すドギムに必死に冷静さを保つサンだが、鏡越しに見えたドギムの背中には「明」の文字が刻まれていた。外で待たされ業を煮やしたソ尚宮は障子に指で穴を開けて覗き込むが着替えているドギムを見てしまい目を疑う。
何事も無かったように東宮殿を出たドギムだがサンの鍛え上げられた体と端正な顔立ちを思い出して頬を赤らめ、心臓の音が早くなるのを感じていた。一方のサンもドギムの事ばかりを考えるようになるが、ある日、宮中で栗を焼きながら恋愛話に盛り上がる宮女達を見つけ、「世孫様を慕っている」と打ち明けるドギムの言葉を聞いて、誰も居ない場所で満面の笑みで喜びに浸る。
親蚕礼以降、中殿キム氏のもとに仕えていたドギムは東宮殿に戻ってもいいが、このまま残ってもいいという中殿キム氏の提案を丁重に断る。最初はドギムを利用しようとしたが、東宮殿に戻れば敵が多いからドギムを守る為の提案だと明かし警告する中殿キム氏。
東宮殿に戻って早々、ソ尚宮に命じられて人の居ない建物にやって来たドギムは手作りの犬小屋を見つけて誰が作ったのか疑問に思う。そこにサンが現れ、犬小屋が自分が頼んで、今は亡き父思悼世子(サドセジャ=荘献世子)(罪人とされ英祖の命で米びつに閉じ込められ餓死させられた世子)が作ってくれたものだと明かし、父が亡くなって以降初めて花を咲かせたという木に連れていき、ドギムには見せたかったと伝える。初めて父の話をするサンに驚きながらもサンへの慕情を募らせていくドギムム。
その頃、大殿では居眠りをしていた朝鮮王朝21代国王英祖(イ・ドクファ)を誰が起こすかで臣下達が頭を悩ませていた。見かねたドンノ(カン・フン)が英祖を起こし、食事を取った英祖は活人署と典獄署に氷を送るように命じるが、10日前にも同じ事を命じられたと言われ不安に襲われながらも必死でそれを隠す。一部始終を見ていたドンノは同徳会の場で英祖の異常な言動については口に出せないまま、王医を捕らえるべきだと提言するがサンはこれを受け入れない。
※活人署(ファリンソ):伝染病にかかった一般庶民に医療を施す機関。 ※典獄署:罪を犯した罪人を置いておく現代の刑務所に該当する機関。
同じ東宮殿で働く先輩宮女のウォルへと共に出宮して市場にやって来たド。他の宮女は出宮の希望を出しても3ヶ月待たされるのに希望通りに出宮出来るウォルへを不思議がるドクムに「自分は提調尚宮チョ氏(パク・チヨン)の姪だ」と秘密を打ち明けるウォルへ。怪しい男が嗅ぎ回っている事に気づいたウォルへはドギムを王宮に帰し、一人になるがそこに現れたのは虎狩りの際にサンを狙い、その後に自害した翊衛司の弟だった。兄の無念を晴らすべく黒幕を探すと宣言してウォルへを捕らえようとする男だが、ウォルへは隠し持っていた小刀で次々に手下を殺害し、遂には男までも殺害する。
一部始終を目撃した男は王宮に帰る途中のドギムを捕まえようとするが、そこに謎の男が現れドギムを助ける。何も言わずに立ち去ろうとする男が誰なのか気付いたドギムは涙を堪えながら呼び止める。男は幼い頃に生き別れた兄シクだった。兄を抱きしめて涙をこぼすドギム。兄はドギムに宮を出て自由に生きるべきだ、父も思悼世子が亡くなった日に逆賊となって命を落としたと警告するが、ドギムは宮中でも人にも仕事にも恵まれ幸せだと言って兄に武科(武官になる為の試験)に受かって最高の武官になって欲しいと願いを込める。
サンへの気持ちが大きくなり始めていたドギムだが、突然提調尚宮チョ氏に呼び出され、サンを男としてどう思うかと尋ねられる。宮女を守る為にもドギムをサンの側室として推薦したいと言い出した提調尚宮チョ氏の発言に、東宮殿への配属や書庫で仕事して筆写の為に王族と同じ書物を読む事が出来たのも全て提調尚宮チョ氏の計画だったと知ったドギムは提案を断り、宮中での争いに人生を狂わされる前にサンへの気持ちに蓋をしようと決意する。
■見どころ
入浴しながら突然現れたドギムに嫉妬する気持ちをつい口走ってしまい、誤って湯船に落ちたドギムを支えて見つめ合う姿は次こそ何か進展がありそうな期待感を与えてくれる。このシーンではジュノの鍛えられた上半身、濡れた衣から筋肉が透けて見えるセクシーショットなどファンにとっては眼福なシーンとなっているので必見だ。この後のドクイムが「世孫様を慕っている」と言っているのを聞いて喜ぶ無邪気なサンの姿にも注目。
今回のエピソードにはドクイムの肩に刻まれた「明」という文字、英祖の認知症、ドクイムの兄の登場などこの先の物語の伏線になりそうなキーワードが多数登場する。中でも気になるのは提調尚宮チョ氏の姪である事を明かした宮女ウォルへがサンを狙った翊衛司を殺した真犯人で、現れた刺客を次々に殺していく場面だ。彼女の背後には誰が居るのか…恐らくあの人しかいないだろうとは思うが、ウォルへを操っている闇の勢力については今後明らかになるので注目して欲しい。
兄シクの会話から父が思悼世子の翊衛司で、思悼世子が正気を失って英祖に殺された同じ日に逆賊として死んだというエピソードが明かされ、ドクイムの出生についても少し明らかになった。後の宜嬪(ウィビン)成(ソン)氏として歴史に名を残すドクイムの父は史実ではヘビン ホン氏の屋敷の使用人だったとされているが本作ではオリジナルの設定が加わりドクイムが背負う物語により深みを与えている。
◇BSフジ「赤い袖先」番組サイト
2024年8月16日-9月23日 月-金8:55-10:00 (182ch)
2023年10月5日-11月10日 月-金10:00-11:00 終了
◇公式サイト
◇トレーラー
【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】