NHK「御史(オサ)とジョイ」第4話“悪徳商団”あらすじ:離婚ほやほやキム・ヘユンがテギョンと夫婦の接吻?

2023年12月17日20時00分ドラマ
(c) STUDIO DRAGON CORPORATION

虐待される子供たちのためにイオン(テギョン/2PM)たちと共にソヤン商団に潜入したジョイ(キム・ヘユン)は、イオンのピンチを救うために・・・NHKBS、BSP4K(日曜21時~)で12月24日放送の第4話のあらすじと見どころを紹介、NHK番組サイトで予告動画が視聴できる。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]



「御史(オサ)とジョイ」は、ひょんなことから王の隠密捜査官“暗行御史(アメンオサ)”になった美食家のお坊ちゃまと、離婚を決意し幸せを探して突き進むバツイチ女性のドタバタ捜査記録を描くラブコメ時代劇。「御史とジョイ」を2倍楽しむ】では、時代背景や各話のあらすじと見どこと、キャスト、メイキング映像などまとめている。

■キャストキャスト・登場人物・画像付で紹介
ラ・イオン役:オク・テギョン/2PMテギョン
キム・ジョイ役:キム・ヘユン
ユクチル役:ミン・ジヌン
クパル役:パク・ガンソプ
パク・テソ役:イ・ジェギュン
世子役:イ・ジュニョク(特別出演)
ほか

※以下、ネタバレが気になる方は※豆知識や「見どころ・感想など」をご覧になり、あらすじは視聴後の確認にどうぞ。

■第4話「悪徳商団」
御史とジョイ(c) STUDIO DRAGON CORPORATION暗闇の山中で幽霊を目撃して驚くイオン一行。死んだボリ(チェ・ウォンビン)にそっくりだとジョイが近づくと、そこには幽霊に変装した女性ビリョン(チェ・ウォンビン、二役)と鬼火を演出する子供たちがいた。子供たちの皮膚が炎症を起こしていることに気づくイオンに薬草の烏頭でかぶれたのだと説明するビリョン。

一行はビリョンたちがねぐらにしている洞窟で詳しい話を聞く。そこにはソヤン商団から逃亡させた大勢の子供たちがいた。商団主のチャ・マルチョン(チャ・スンウォン)は強欲で子供たちへも衝動のままに虐待を重ね、中には餓死する子供たちもいたという。使用人(=奴婢)は両班に逆らえずやむなく子供たちを逃亡させて匿っているという。ここで行き場のない子や還郷女※たちが暮らす江華島の村へ行く船が来るのを待っているのだった。

※還郷女:清に献上され帰国した女性。詳細は下の豆知識で。

自分の母も還郷女だと打ち明け手伝いたいというジョイに、自分の代わりに使用人のグァンスン(イ・サンヒ)に会って、子供を預かり連れてきてほしいと頼む。ジョイは待ち合わせ場所でグァンスンに合言葉を囁いてソヨン商団に潜入する。

イオンは、鬼火を演出していた少年を駅站に向かわせ応援の手配をする。そして変装して町を視察し商団が官吏と結託して不正や汚職をしている実態を知る。何とか帳簿を手に入れようとするイオンたち。そこに首尾よく、酔っぱらうマルチョンが出てきて女装したクパル(パク・ガンソプ)に一目ぼれし、イオンとユクチル(ミン・ジヌン)共々商団潜入に成功する。

※駅站(ヨクチャム):公務のために馬や兵を提供する機関。地方の観察をする暗行御史はここで馬牌を見せて兵や馬を調達する。詳細はこちら

商団の中での酒席は漕運船から盗みだした献上品や貴重な酒など贅沢三昧。仲間入りをするイオンは遊び人のふりでマルチョンから情報を聞き出す。クパルにぞっこんのマルチョンは、「チン山のペッキ峰という谷で酒や、布、銀も作るし…」と口を滑らす。イオンはユクチルに帳簿を捜してくるよう指示する。

そこにテソ(イ・ジェギュン)がやって来て、新たに派遣された暗行御史を捕まえるまで大人しくしているよう念を押す。物騒な会話をするテソとマルチョンに挟まれたイオンは、戻ってこないユクチルを心配してトイレに行きたい、と席を立つ。

ユクチルは倉庫の中で帳簿を捜していた。入ってきたグァンスンに驚いた拍子に脚を罠で挟んでしまう。気配に気づいて入ってきたイオンがユクチルを助けるが、テソたちに見つかり庭に引きずり出されてしまう。

イオンの正体がバレそうになった時、「私の夫です!」とジョイが割り込んできて、いきなりイオンに平手打ち。科挙に落ち続けるダメ夫だとイオンを罵り、愛想つかしたとさらに殴りかかる。するとマルチョンは本当に夫婦なら「接吻するか、王様を罵るかどちらかを選べ」と迫る。イオンが王様を罵倒しようとすると、ジョイがいきなりイオンに接吻する。

するとテソが、ジョイを尻軽女呼ばわりし、「俺と接吻すれば全員許してやる」と言い出す。これには黙っていられないイオンは「妻を侮辱するのは許さぬ」と立ち上がる。するとマルチョンが2人は夫婦ではないと笑い飛ばす。テソもジョイに刀を突き付け、「私との接吻を許すか女が首を切られるか」と究極の選択を迫る。

テソは男同士決着をつけようと、テソに真剣勝負を挑む。実はイオンは兄と慕う世子から県の手ほどきを受けていた。テソは投げ出された真剣には手を出さずに、木製のスコップを手にして戦う。互角に戦うも木製のスコップは真っ二つに斬られて危機に陥るイオンは…。

■見どころ・感想・鑑賞ポイントなど
駅站にひた走る少年の頑張る様子を漫画とゲーム音と共に見せる演出が愉快だ。また、この回ではくじに負けたクパルが女装するが、なかなかチャーミング。ジョイもまた両班の娘に美しく変装し、イオンが見惚れる。髪を後ろ1本に三つ編みにするのが独身女性の髪形。エンディングでイオンの妻に扮する際にはまた、髪をアップにしているので注目しよう。商団での酒席では、イオン役のテギョンの踊りも一瞬見られるのでお見逃しなく。

一方で、今回も領議政パク・スン(チョン・ボソク)の嫡男ドス(チェ・テファン)への溺愛ぶりと、庶子テソ(イ・ジェギュン)への非情ぶりが明確にされる。銀鉱石の採掘所でのテソの演説に父への不満と恨みが見て取れる。「いつまで貧しい農民や使用人として生きるのですか?汗水たらして働いた者が報われる世の中を作りましょう」。

※豆知識※
本作はコミカルな軽いタッチの時代劇だが、実は歴史背景や事象をさりげなく盛り込んでいる。暗行御史や駅站などについては暗行御史(アメンオサ)と馬牌(マペ)など必携品で詳しく説明しているが、今回も本格時代劇に登場する事象がたくさん出てくる。

「留接所」は、国が運営する孤児たちを預かる施設で、10歳になると使用人として出される。「風と雲と雨」第7話/全28話版でも留接所についてのエピソードが描かれている。「賑場」は地方の施設。

また、商団の中にいる見張りたちをイオンが「剣契(コムゲ)」と呼んでいるが、朝鮮後記に実際に存在した武装組織で、賤民(せんみん)たちが自らを守るため結成した秘密組織のこと。詳しくは「トンイ」第1話の豆知識で解説している。

「還郷女」についても、「恋人」「朝鮮心医ユ・セプン」で重要なテーマの一つとして描かれている。


原題:어사와조이
制作:2021年 韓国
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]

NHK「御史ジョイ」番組サイト
 2023年12月3日スタート 日曜21:00-22:00

トレーラー
公式サイト

kandoratop【作品詳細】「御史とジョイ」を2倍楽しむ】