【最終回ネタバレ】NHK海外ドラマ「DOC2 あすへのカルテ」第16話“未来へ”で再び内科チームは大切な仲間を失うが…

01月08日15時06分ドラマ
NHK番組サイトより

1月7日(日)23時より「DOC(ドック)2あすへのカルテ」最終回の第16話“未来へ”がNHK総合にて放送された。院内感染を防ぐため、再び強制隔離されてしまった内科チーム。ロレンツォに続き、アルバまで失ってしまうのだが…。NHK番組公式サイトではアンドレアとリッカルド、そして人気声優陣のインタビュー動画、シーズン1のまとめ動画などが公開中だ。



「DOC(ドック)あすへのカルテ」は、イタリア初の医療系ヒューマンドラマ。12年間の記憶を失ったエリート医師・アンドレアの愛と再生が描かれた感動の物語。

1月7日に放送された最終回第16話「未来へ」では、突然変異した感染力の強い新種の細菌により、内科患者と医療従事者52人が感染し重篤な状況に…。アンドレア以下内科チーム全員も感染しており、いつ状態が悪化するかもわからないという危険な状態で、医長代理であるジュリアは究極の選択にせまられることに…。

より多くの患者を救うため、重篤な副作用の危険のある抗生剤を使用することにしたジュリア。ほとんどの患者には効果があったが、アルバに急性肝炎の症状が現れ、早急に肝移植をしなければならない状態に…。しかし、打つ手はなくアルバは失意のまま死を迎えることに。

他の患者を救うため自分の酸素ボンベを渡したロレンツォ、リッカルドの看病のために自分の不調を隠していたアルバ、それは多くの命を救うために行った今回のジュリアの決断とよく似ていたことで、内科チームはロレンツォとアルバの死の意味、医者の在り方とは何かを理解したのだった。

アンドレアとカロリーナの罪は赦され、そして再び医療現場に戻ってきたガブリエルも受け入れられた。人はいくつも間違いを犯すし、それは医者も同じだと、このドラマでは何度も説かれてきた。頑なだったエリザもやっとガブリエルと向き合い、彼と結婚してエチオピアへ行くことに。カルーソの悪事が暴かれたことで、ロレンツォの死の根本に、彼の不正があったことも明らかになり、アンドレアとカロリーナの罪は不問とされることになったようだ。

2人の結婚式で迎えたフィナーレは、アンブロジアーノ総合病院のメンバーが勢ぞろいし、幸せそのもの。「ここの居ない人も、きっと居る」というスピーチには、ロレンツォやアルバ、コロナ禍でなくなったアルバの母親のことを示していたに違いない。ドラマのラストは、内科医長に復帰したアンドレアが新人研修医たちを白衣姿で迎えるところで終演となった。

次週、1月14日からは「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」シーズン4 が放送スタート。お楽しみに。



■最終回:第16話「未来へ」ネタバレあらすじ
内科病棟内で蔓延した新種の細菌により、内科医療従事者全員が強制隔離を強いられた。様々な抗生剤を試してみたが効果はなく、アンドレアがチゲサイクリンとコリステン、2つの抗生剤の有効性を主張、それぞれを2つのグループに分けて接種する案を提示する。ジュリアはそれでは患者を実験するのと変わりないと拒否するが、外部にいた内科医長のチェチーリアはリモートでジュリアに、アンドレアの案を勧めるように指示をだす。

リッカルドは重篤な状態で、アルバは休みも取らずに看病する。内科医療従事者も感染していることは間違いなく、コロナの時と同じように自分たちも今後体調に変化が訪れるかもしれないと警戒していた。緊張感が高まる内科チームの元に、外部にいて感染していなかったエンリコが顔をだした。娘たちを家に置きざりにしてきたことにテレーゼは腹を立てるが、エンリコは娘たちがもう独立していること、本当の父親もそばについていることを明かし落ち着かせた。なにより、自分がここにいることで役に立てることがあるはずだと。

そんな中、チェチーリアとアニェーゼは医院長を務める保険部長のカルーソの悪事を暴くために、秘書のコスタンツァと共謀し、カルーソのパソコンからデータを盗み出した。カルーソのメールのやりとりを詳しくみているうちに、“PNS医療機器”という世界的な医療機器メーカーと頻繁にやりとりしていることに気が付く。チェチーリアは自分が内科を感染対策強化センターへと改革しようとしていたとき、カルーソにPNSからの見積をすすめられたこと、さらにアニェーゼはコロナウイルス緊急事態宣言下で酸素ボンベ不足のときに利用していた会社も同じところだったことにきがつく。

リッカルドは抗生剤の効果で容態は落ち着いたが、今度は一晩中看病していたアルバが急性肺炎をおこして倒れてしまう。自分の体調不良を隠していたため悪化したのだ。一方、感染経路を掴むために再びタッグを組んでいたエリザとガブリエルは、何度目かの挑戦の後、患者が持ち込んだ本が感染源だったことを突き止めた。2人のわだかまりは解け、今回は逃げ出さなかったガブリエルに、エリザはやっと自分の本心が今も変わっていないことを打ち明けた。

抗生剤の感受性検査の結果から、アンドレアの提案していた二つの抗生剤しか今回の細菌に効果がないことが判明する。このままでは52人の感染者のうち、半分の命が助けられなくなる。アンドレアは今は流通していない古い抗生物質なら効くのではないかと提案、しかし、彼が提示した結核に使用されていたセファコリンは強い肝毒性をもっていた。

ジュリアは、何人かの患者に副作用である重篤な肝臓中毒を引き起こす危険性があると主張するが、アンドレアは半分の患者を死なせるのか、何人かの患者を副作用で危険にするかの選択を迫る。チェチーリアにも選択をまかせられたジュリアは、より多くの患者を救うために、セファコリンを使用することを決断する。

入院患者全員にセファコリンが投与され、リッカルドは回復し目を覚ました。ところが、アルバには急性肝不全の症状である黄疸が現れ、容態が急激に悪化、早急に生肝移植しなければならない状態に陥ってしまう。肝移植への適合性を見極めるため医師たちの血液検査もなされたが、だれも適合しなかった。

アルバは自分の死を受け入れ、リッカルドと父、そして最後に内科の同僚たちを自分のベッドへ呼び集めると、それぞれに言葉をかけ、患者を救うことへの犠牲を説き「青い犬」と合言葉を告げて息を引き取った。

ジュリアは多くの選択に迫られた今回の出来事で、ロレンツォが自分を犠牲にして患者に酸素ボンベを譲った理由を受け入れ、ロレンツォやアルバがそうだったように、一つの命が多くの命を救うこともあるのだと理解。アンドレアがロレンツォの遺志を汲んで秘密にしていたことを許す。

そして、どうしても秘密を守りきれなくなったカロリーナは、自分がロレンツォに頼まれて酸素タンクを隣人に渡すために外したこと、それが正解だったのかどうか今も苦しんでいることを告白。アンドレアではなく、自分が内科を去ると頭を下げた。しかし、ジュリアはカロリーナに、ロレンツォだったら「こんなかわいい子をよそへはやれないというに違いない」と言って、カロリーナが去ることを禁じた。

チェチーリアが内科を訪れ、エリザとガブリエルが感染経路を突き止めたこと、そしてセファコリン投与により菌を封じ込められたことにより、緊急事態隔離の終了を告げた。そこへ弁護士を連れたカルーソが現れた。

カルーソはロレンツォの診断書改ざんによるアンドレアの逮捕と共謀の疑いで部門全体の尋問を命じた。カロリーナは自分がボンベを外したと告白、さらに内科チームの全員が改ざんを知っていたと主張してアンドレアを援護。そこへアニェーゼとチェチーリアが警察を伴いやってくる。

アニェーゼは、カルーソがPNSと共謀して、病院の停電と緊急事態下の酸素ボンベの値上げや配達の遅れを起こしたことを暴露。弁護士はそれが本当ならばカルーソが病院と患者に多大な損害を与えた張本人だと指摘。カルーソとPNSが欲を出さなければ、ロレンツォの死は防げたのだ。

カルーソは「病院にはお金がかかる。白衣も医療機器も、すべて私のようなものがいなければ手に入らない」と主張するが、そのまま警察に連れていかれた。

その後、ガブリエルとエリサの結婚式がアンブロジフアーノ総合病院の関係者一同が招かれミラノで執り行われた。乾杯の音頭はアンドレアが行い「未来へ!」と祝杯があげられた。そして、アンドレアは内科医長として病院に復帰、これから新しい研修医たちを迎える。

シーズン2 各話ネタバレあらすじ
シーズン1 各話ネタバレあらすじ

■キャスト
アンドレア・ファンティ:ルカ・アルジェンテーロ(声:安元洋貴)
ジュリア・ジョルダーノ:マティルデ・ジョリ(声:沢城みゆき)
アニェーゼ:サラ・ラッザーロ(声:日髙のり子)
エンリコ・サンドリ:ジョヴァンニ・シフォーニ(声:関俊彦)
リッカルド・ボンヴェーニャ:ピエルパオロ・スポッロン(声:大河元気)
アルバ・パトリツィ:シルヴィア・マッツィエリ(声:上杉華子)
エリザ・ルッソ:シモーナ・タバスコ(声:葉山那奈)
ガブリエル・キダーネ:アルベルト・ブバカル・マランキーノ(声:野澤英義)
ロレンツォ・ラッザリーニ:ジャンマルコ・サウリーノ(声:佐藤拓也)
カロリーナ・フィンティ:ベアトリーチェ・グランノ(声:廣田悠美)
チェチーリア・テデスキ:アリーチェ・アルクーリ(声:小林ゆう)
ダミアーノ・チェスコーニ:マルコ・ロセッティ(声:高橋広樹)
テレーザ・マラルディ:エリーザ・ディ・エウザニオ(声:斉藤あんり)
ラッザリーニ:ジャンマルコ・サウリーノ(声:佐藤拓也)ほか

原題:DOC - NELLE TUE MANI
制作:2022年 イタリア

【放送予定】 総合 毎週日曜23時 2023年9月17日スタート!
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:イタリア語)字幕放送有り]

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