韓国ドラマ「砂の上にも花は咲く」第9−10話:ベクトゥの胸キュン告白!噂がつなぐ旧友の再会シーンに胸アツ

父の事件の真相を探りにやって来た初恋の相手との再会で転機を迎えたシルム選手の物語を描いたENA新ドラマ「砂の上にも花は咲く」。第9−10話ではベクトゥとユギョンの噂が広がり、遂にベクトゥが告白。噂が発端となり幼少期の仲間がユギョンの正体に近づいていく様子が描かれた。気になるあらすじを見てみよう。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「砂にも花は咲く」は、かつてシルム(韓国の相撲)の神童キム・ベクトゥ(チャン・ドンユン)と、子ども時代のガキ大将オ・ユギョン(イ・ジュミョン)が再会することから繰り広げられる青春成長ラブコメディだ。
■キャスト
キム・ベクトゥ役:チャン・ドンユン
オ・ユギョン役:パク・ギュビン
ミン・ヒョヌク役:ユン・ジョンソク
チュ・ミラン役:キム・ボラ
クァク・ジンス役:イ・ジェジュン
チョ・ショッキ役:イ・ジュスン
■第9話「私たちが失ったもの」
シルムの試合を巡った八百長疑惑に関連して起こった20年前の殺人事件。ユギョン(イ・ジュミョン)の父ジュンが犯人と疑われたまま、真相が分からぬまま世間から忘れられたこの事件の被害者の娘であることが明らかになったミラン(キム・ボラ)。彼女は事件の全貌に疑問を抱き、ユギョンと同じく真相を明らかにするため、コサンに戻ってきていたことを明かす。貯水池で死んだ指名手配犯チルソン(ウォン・ヒョンジュン)はなぜかミランの正体に気づいており、真犯人がコサンに住む人間だから逃げろと警告、事件当日も誰かと電話で言い争っていたことが分かった。翌日に全てを話すと約束したまま帰らぬ人になったチルソン。ミランが持っていた大きなカバンはチルソンから指定された場所に置かれていたもので、中には大金が詰められていた。
話を聞いていてもいまひとつピンとこないベクトゥ(チャン・ドンユン)は、ミランが置かれていた状況や、町を去ってからのユギョン(=ドゥシク)の心情に触れ、胸を痛めるも、「何も失ったことがない」と言われて不服そうな顔を浮かべる。
チルソンが持っていた大きなカバンには違法賭博の証拠となる帳簿も見つかり、ユギョンらの当初の捜査目標は達成されたが、真犯人を捕まえるためにコサンに残る決断をしたユギョン。表向きは後輩刑事ヒョヌク(ユン・ジュンソク)と夫婦ということになっている彼女がベクトゥと不倫をしているという噂が広がってしまう。一緒にいることの多い二人を見てチームメイトも徐々に疑惑を真に受け始めた。失ったものがないと言われてムキになっていたベクトゥも、10日後にはユギョンがソウルに帰ってしまうと聞いて意気消沈。
ミランから噂を聞いたユギョン。更に捜査から新たな手がかりを見つける。一方、練習場に現れない彼女が気がかりなベクトゥは、練習後にようやくやってきたユギョンに嬉々として駆け寄るが、初めて噂の存在や、ユギョンがそれを全否定したことを知り更に元気をなくしてしまう。噂は母ジンスク(チャン・ヨンナム)にまで届き、息子の恋愛に喜んでいた彼女も大激怒。通りがかったベクトゥは20年前も今も変わらず好き勝手に噂するコサンの人々に抗議。20年前、噂の標的にされて追い出された親友ドゥシク(=ユギョン)こそが失ったものだと気づいたベクトゥは、ユギョンに20年前の後悔と、好きだという気持ちを伝えるが、突然の告白にユギョンは…。
■第10話「絡み合う人生」
事件や噂が原因でコサンにいられなくなる前のドゥシク(=ユギョン)はベクトゥやジンス、ソッキ、妹のようなミランに囲まれ、多忙な父との二人暮らしでも寂しくない満ち足りた生活を送っていた。
告白を聞いたユギョンは戸惑うも、先に彼女が追いかけてきた真実を一緒に解明しようというベクトゥに自分の気持ちを伝えることができず。帰り道もこの20年間、ベクトゥがどれだけドゥシクのことを考えていたかを感じて複雑な心境を抱いていた。
噂を広めた町の大人たちを非難したベクトゥを見て、20年前、我が子が親友を奪われて負った心の傷に気付けなかったことを反省して深酒する母ジンスクと、そんな妻の姿を見て静かに物思う父テベク(チェ・ムソン)。町では懲りずに温厚なベクトゥが怒鳴ったという噂が広まり、逆に居心地が悪いベクトゥ。
練習場で顔を合わせてぎこちない二人だが、すぐに昔のような親友の会話を始める。それを見たジンス(イ・ジェジュン)は朝、ソッキ(イ・ジュスン)から聞いた話を思い出す。ベクトゥがユギョンとドゥシクが同一人物だと疑っていたと聞いた彼は、二人が仲睦まじく会話する姿を見て、ユギョンがドゥシクなのではないかと気づき始める。ユギョンの正体を知らないチームメイトから噂の真相を問いただされたベクトゥは咄嗟に好きな相手はドゥシクだと言って場を収めた。
チルソンの通話記録に通じる有力な手がかりを手に入れたユギョン。町では噂が飛び火して20年前のドゥシク一家の話題が再び囁かれる中、町の男衆の頭であるピルドゥ(ウ・ヒョン)は動揺した表情を見せる。遂にユギョンはベクトゥの捜査協力を認め、これまで調べた事件の概要を教えるがすぐにヒョヌクに知られてしまう。二人の関係がきになるヒョヌクは何かにつけてベクトゥを挑発し、飲めない酒を飲ませるが、ユギョンの妨害もあり、ベクトゥの捜査協力を認めざるを得ない状況に。
毎回、脱走犬の捕獲に頭を抱えていたソッキ。誰かが故意的に犬を脱走させているという彼の推理は誰にも受け入れられないものの真実を捉えていた。二人がユギョンの家から出てくるのを見たソッキの疑念はエスカレートし、ジンスと共にミランのカフェで捜査の進捗を報告し合う「事情を知る4人」のもとに乱入。幼い頃のドゥシクはブサイクだったと罵りながら、ユギョンがドゥシクではないことを確認しようとするが、悪口を聞いたユギョンは子供の頃のようにソッキを威嚇。ソッキもあまりの殺気に彼女がドゥシクだということを察し…こうして幼い頃一緒に遊んだ5人が遂に20年ぶりの再会を果たした。
■見どころ
謎めいたカフェ店長ミランの正体が明らかになり注目を集めた前回に引き続き、第9−10話では彼女が容疑者ではなく、ユギョンと同じように真実を知りにコサンに戻ってきたことが明らかになり、ベクトゥ、ヒョヌクに次いでユギョンの事情を知る協力者として捜査に加わった。
第9話で、物語に大きな転機をもたらしたのが「噂」だ。ベクトゥとユギョンの不倫の噂がきっかけとなり、20年前にドゥシクの居場所を奪い、ベクトゥから大事な親友を奪った、大人たちの心無い噂に話題が及んだことで、ベクトゥが長年抱いてきたドゥシクへの気持ちに気づき、終盤での告白シーンに発展した。チャン・ドンユンの胸キュン告白シーンも見どころだが、ユギョンへの好意を匂わせるヒョヌクとの三角関係も微笑ましく、注目したい。
この「噂」は事件の進展にも影響を与えた。コサンでタブーとされてきたドゥシク一家の噂が囁かれ始めると、事件に関連すると思われる人物が浮上したのだ。新たに怪しげな一面を見せ始めたのがコサンの男衆を率いるピルドゥ。演じるウ・ヒョンは「ボイス〜112の奇跡〜」「SWEET HOMEー俺と世界の絶望ー」などで印象的な悪役を演じてきたため、はまり役ともいえるが、果たして描写通り彼が真犯人なのか、それとも視聴者の予想を覆すためのフェイクなのか気になるところ。
第10話でいい味を出していたのがベクトゥやドゥシクの幼馴染である警察官ソッキ(イ・ジュスン)とシルムの新コーチに就任したジンス(イ・ジェジュン)のふたり。毎回恒例である冒頭の回想シーンではふたりとミランを含む仲良し5人組が描かれ、終盤でふたりがユギョンの正体を知って、失言したソッキがユギョンに追い回されるシーンは微笑ましい反面、20年ぶりに5人が集結する姿は目頭が熱くなる印象的な名場面となった。
謎めいた展開が連続するENA新水木ドラマ「砂にも花は咲く」(全12話)は2023年12月20日から21:00から放送を開始し、日本ではNetflixを通じて独占配信中だ。
◇メイン予告
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