テレ東「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」（全30話）第1-2話：カン・ハヌル高句麗最強将軍役で特別出演

新時代劇クイーンのキム・ソヒョンが二役を演じ、「私の夫と結婚して」で大ブレイク中のナ・イヌが共演した「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」が全30話で、2月23日からテレビ東京にてスタート！気になる第1話と第2話のネタバレあらすじを初回する。YouTubeにて予告動画が視聴できる。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗（コグリョ）を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。時代背景やドラマの5つの見どころ、各話のあらすじ（ネタバレあり、なし）と見どころ、豆知識（高句麗の部族や官位について）などは【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】でまとめている。
※以下、全22話版で紹介したあらすじと見どころをリライトしたものです。あらすじなど前後することもあります。完全ネタバレは全22話版の1話-2話中盤まで。

■キャスト
⇒【相関図】／メインキャスト徹底紹介／脇役紹介
ピョンガン／ヨム・ガジン［カジン］：キム・ソヒョン
オン・ダル［タル］：ナ・イヌ
コ・ゴン［コン］：イ・ジフン
へ・モヨン：チェ・ユファ
オン・ヒョプ：カン・ハヌル＜特別出演＞
　ほか

■第1話
561年平原（ピョンウォン王）即位後3年、貴族勢力の3部族（桂婁（ケル）部、消奴（ソノ）部、灌奴(クァンノ)部）が塩の専売権を要求。部族の代表桂婁部の族長コ・ウォンピョは、今の高句麗を支えているのは我ら3部族で平原が王になれたのも自分たちのおかげだと迫り、王は従うしかなかった。

※高句麗部族については知っておくべき高句麗と貴族勢力（五部）で。
※諸加会議（チェガフェウィ）と古鄒加（コチュカ）：5つの部族長が政治を論じる会議を諸加会議と呼び、5つの部族をまとめる長が古鄒加。

若く聡明なヨン王妃は、民と王室を守るために、国の視察と称して順奴部族のオン・ヒョプ将軍に助けを求めに行く。視察の真の意図を知ったウォンピョ。ヨン王妃を陥れるために、王の側室チン妃と結託してヨン王妃の不義をでっちあげる奸計を練っていた。2人の密会をピョンガン王女が目撃するが、ウォンピョに脅され母に言えなかった。そんなウォンピョの息子コ・ゴン／コンは、ピョンガンの剣の師で、王家や家門より王女が一番大切と考えていた。

※絶奴部は王妃の実家で、北方の国境を守る。順奴部は新羅からの侵攻に備えて南方の国境を守っている。三国時代の地図参照。

順奴部では、3部族に後れを取っているが、オン将軍は政治に興味がなく、国境を守ることこそが重大な任務と考えていた。オン将軍は宝剣を持ち出したタルに、「父を守る課題」を与える。課題は失敗、オン将軍はタルを岩山の上に連れて行き「人を守ることの大切さ」を思い知らせて二つに折れた剣を埋めさせる。

順奴部到着前夜、ピョンガンは臣下から高句麗最強の将軍が絶奴部のソン・イルオプ将軍と聞く。だがソン将軍は、出家して伊弗蘭寺の月光和尚となっていた。
※伊弗蘭寺（イブルラン寺）：高句麗にあった朝鮮半島最古の仏教寺院。

実は、王妃になる前ヨンとソン将軍は愛し合う仲だった。王もそのことを知っており、ウォンピョはこれを利用した。王宮ではチン妃がピョンガン王女の血筋を疑わせ、ワナにはまった王は嫉妬に狂いヨン王妃の殺害を命じてしまう。

南の国境に到着したピョンガンは、王妃から高句麗最強の将軍としてオン将軍を紹介され、王になると宣言。その様子をタルが見ていた。王妃は、王座を狙うウォンピョの専横ぶりを話し、単なる政権争いではなく、民を守るための戦いへの協力を求める。その後ピョンガンから「出発前にウォンピョとチン妃との密会していた」と聞いた王妃は、ウォンピョが何かワナを仕掛けるはずと考え、すぐに王宮に戻ろうとする。だがすでにウォンピョは順奴部を逆賊に仕立て、側近コ・サンチョルと多数の兵を引き連れ奇襲をかけてきた。オン将軍は伊弗蘭寺に避難するよう勧めるが、王妃は戦うと決意し、ピョンガンにはタルについて逃げる、守護石を王に伝えるよう指示。

オン将軍と王女の前に「“王妃を殺せ”と王命を受けた」とウォンピョが多数の兵を率いて現れ、馬上から王妃に矢を放つ。吐血しながらも「お前は決して高句麗を手に入れることは出来ない」という王妃に、「高句麗はすでに私のものだ」と言い放ち、オン将軍を逆徒として捕縛させる。

■見どころ
冒頭、馬を駆って戦場に駆けつけるピョンガン王女が勇ましい。新時代劇の女王と呼ばれるキム・ソヒョンが本作では戦う王女を迫力たっぷりに熱演。冒頭の大合戦のシーンはさすが時代劇のKBS。アクション好きにはたまらない。また、本作で初めて（二役で）母親役を演じるキム・ソヒョン。ピョンガンを身ごもった王妃の凛とした美しさは「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」で演じた悲劇の王妃を思い出させる。

そんな彼女と共に第1話を盛り上げるのが「カーテンコール：木は立って死ぬ」「インサイダー」のカン・ハヌル扮するオン・ヒョプ将軍だ。当時はどちらかといえば、文系男子の印象のある彼の豪胆な演技とアクションに注目。短いシーンだが、国境を守る兵士たちを軽んじる息子タルに課題を与えたときの、空中アクションが素敵すぎる。いったいどんな課題を与えたのか？そして、宝剣を埋めた場所は？これは13話で明らかになる。緑の青玉（守護石）も覚えておこう。

終盤、王妃を守るために背中に矢を受けながら戦うカン・ハヌル、真っ白な衣装で華麗な剣アクションを披露するキム・ソヒョンのアクションにも注目！



■第2話
崖をはい上がったピョンガンと川に落ちたタル。一人敵の襲撃から逃げ伊弗蘭寺にたどり着いたピョンガンが目にしたのは、血に染まった恐ろしい形相で人々を殺する父王の姿。狂ったように月光和尚を探すのを目撃したピョンガンを何者かが襲い…。

8年後、記憶を失ったピョンガンは、ヨム・ガジンという名で高句麗の王族を襲う刺客集団、天誅房（チョンジュバン）の一員になっていた。人を斬ることで過去の記憶が悪夢となって甦り、カジンを苦しめていた。そんなカジンに頭のトゥ房主は最後の使命として高句麗の平原王殺害をカジンに命じる。

カジン＝ピョンガンは、偵察に向かう途中の山中で、あちらこちらに仕掛けられた罠に驚く。そして密猟師たちと戦う青年タルを目撃し、成り行きで助ける。青年は礼を言うどころか、カジンを刺客呼ばわりし、密漁師たちの手当てをしていけと言い出す。仕方なく密漁師たちの傷の手当てをすると、今度はカジンの傷に気づいたタルが「自分のことも守れ、大切な命」と言って傷の手当てをしてやり、立ち去る。

タルは山奥で野草を採取しながら目の見えない養母サ氏夫人とひっそりと暮らしていた。幽霊谷に暮らす友プンゲが引っ越して来いと勧めに来るが、タルは住み慣れた家がいいと断る。

一方都城に入ったカジンは、平原王が民には重税を課し、酒池肉林の日々を送っているという噂を耳にする。暴君に代わって高句麗を牛耳る諸加会（チェカフェ）の首長たちは、刺客組織の天誅房のおかげで目障りな王の一族も消えていき最後に王の暗殺をしてくれるのを待っていた。

王妃の死後、王はますます疑い深くなり警備も徹底し寝床も毎日変えていた。そんな王を狙うにはピョンガン王女の慰霊祭しかなく、カジンは巫女に扮して王を暗殺するよう指示される。ひとまず宮女に変装して王宮に潜入したカジンは、チン王妃が、ピョンガンの実弟ウォン王子に「ピョンガン王女は王の子ではない」と言い聞かせるのを聞く。王子と目が合い届け物を頼まれたカジンは出くわしたコンソン夫人に見覚えがあり、王女だけが知る抜け道を知っている自身に驚く。ピョンガンの乳母だったコンソン夫人も死んだはずの王女ではないかと追いかけるが見失ってしまう。

慰霊祭の警備担当はコ・ゴン。巫女による暗殺を知らせる文を見つけたコン。王に近づくカジンは刺客だと気づかれてしまい山中に逃げ込む。

■見どころ
前回のヨン王妃の気品ある殺陣とは全く違う、女刺客カジンの荒々しいアクションをキム・ソヒョンが見事に演じ分けているのに驚かされる。そんなカジンが、タルの言いなりになって密漁師たちの治療をしてやる姿が面白い。カジンの傷の手当てをしたやった後、「ケガしてるよ。今後は人を傷つけないで、自分のことも守れ。大切な命だ」というタルのセリフは、演じたナ・イヌがもっとも印象的なセリフと、インタビューで語っている。インタビュー動画より。

また、暗殺に備えてカジンが一人で練習した舞は「살풀이 춤（サルプリチュム）」という。詳しくは2話/全22話版で紹介している。

◇テレ東「王女ピョンガン」番組サイト
　2024年2月23日スタート 月～金8:15～9:11
◇Youtube予告動画

【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】