モジンのお手柄で危機回避…「薯童謠 ソドンヨ」(全74話)第57-60話:不可思議な盗賊~胸に秘めた計画(ネタバレ)
BS日テレ「韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督全8演出作品一挙放送!」第4弾「薯童謠-ソドンヨ-」3月25日(月)からの第57話~第60話までのネタバレあらすじと、百済の発明など見どころを紹介する。YouTubeにて第1話の無料配信中だ。
●今回はチャンが秘密の計画を決行し仲間を増やしていく。そしてついにモジンがチャンの正体を知り、モンナスと両想いに。得恋したモジンが大手柄を上げるのでお楽しみに。
「薯童謠-ソドンヨ-(以下、薯童謠)」は、古くから伝わる説話をモチーフに、百済の王子・武王(チョ・ヒョンジェ扮)の波乱の人生と、敵国である新羅の姫・善花公主(イ・ボヨン扮)との運命の恋描いた歴史ロマン大作。【「薯童謠」を2倍楽しむ】では時代背景やキャスト・実在人物の紹介、各話のあらすじと見どころをまとめている。
■キャスト⇒【相関図】
チャン/ソドン(薯童)/のちの30代王・武王役:チョ・ヒョンジェ
ソンファ(善花)姫/チン・ガギョン役:イ・ボヨン
サテッキル/キム・ドハム役:リュ・ジン
モンナス博士役:イ・チャンフン
モジン役:チョン・ソンギョン
娘ウンジン役:ク・ヘソン
お調子者のメクトス役:イム・ヒョンシク
次男ポムノ(凡路):ペク・ポンギ
プヨソン/法王役:キム・ヨンホ
アビジ商団/新羅の貴族キム・サフム役:ナ・ソンギュン
フクチピョン役:イ・ヒド
ほか
※オリジナル版を参考に紹介してるためにあらすじが前後することもあることご理解ください。放送後に調整します。
■第57話「不可思議な盗賊」
フクチピョンも法王にサテッキルがアビジ商団に肩入れしすぎていると進言し、ソンファからの入れ知恵で知った“忠臣を試す方法”として「アビジ商団とチン商団それぞれの不正を書いた上書をサテッキルの管轄に届けるので、法王の手元に届くかどうかが試してください」と申し出た。笑ってやり過ごした法王だが、アビジ商団の上書は法王の手元に届かなかった。
チン商団をつぶす計画が失敗に終わったサテッキルは、ひどく悔しがる。そんな中、各地で全国では武康太子の名をかたる盗賊が出没する。サテッキルは法王から怠慢を指摘され、上書の検閲などせずに各地の盗賊を取り締まれてと指示される。
サテッキルはすぐに被害各地へ。民の物を盗んでいたコソ泥が最近では官の品を狙ってその一部を民に配っており、民は盗賊を支持していた。さらにビョッジュン(現在の金堤)では市場中に「王様が太子と威徳王を殺した」という貼り紙が貼られいるという。サテッキルはチャンを疑い籍田へ。
籍田でチャンたちは鉱山の採掘をさせられていた。奴婢トゥイル(クォン・ヨンウン)たちは掘り出した金をくすねており、彼らをみてチャンは民にとっての希望とは何かを考えたいた。サテッキルがウヨンに会い、貼り紙の一件を確かめ、ウヨンはそんな愚かな真似はしないと憤慨した。しかしあとでチャンから「何者かが武康太子を詐称して民を騙している」と聞き、不安がよぎる。
モンナスの元に、盗賊から手紙が届く。チャンがこっそり会いに行くと、盗賊の正体は、元官僚のユリム(チン・テヒョン)をはじめ、阿佐太子と武康の支持者だという。ユリムは法王に仕えたくないと官職を辞した後、やさぐれてワケあり者が集まる山賊になった。貴族や官の品を奪ってその一部を民に配ると民は彼らを武康太子と呼び、その時からユリムたちは武康の勢力になった。暴政に疲れた民は見たこともない武康の生を願い、希望にしたのだ。ユリムが太子を騙ったのは貼り紙に書く文字を唯一知っていたからで、仲間たちはユリムが武康でないことを知っている。各地の盗賊はそんな彼らを真似た。ユリムは行きがかり上、武康になったが自信がなくモンナスとチャンに自分たちを率いてほしいと救出を目論んだのだった。籍田に戻ったチャンは一部始終をモンナスに話した。
一方、ソンファたちもまた、チン商団の荷物が襲われそうになり武康太子を詐称する盗賊団が各地にいると知る。フクチピョンから、サテッキルが貼り紙の件を法王に報告し、「すぐに打ち首にしろ」と命が下ったと聞たソンファは「民は愚かな同情心で四男を支持しており、死んだことも信じていない。チャンとモンナスを処刑すれば、王様は暴君とされてしまう」と処刑が最悪の選択だと、法王に伝えるべきと話す。
その夜、チャンとモンナスは盗賊と合流しようとするが、サテッキルに阻まれ、貼り紙の黒幕として連行される。
■第58話「民の思い」
©SBSユリムたちの貼り紙を見た民は、処刑されるチャンとモンナスを運ぶ護送車を取り囲んで行列を作った。民たちは2人を逃がそうとし、それを止めようとした兵が剣を抜いて子供にけがを負わせ暴動が起きそうになる。チャンは「危険だからやめてください」と声を上げ、同行したウヨンは、2人が民にとってここまでの存在になっていたことに驚く。太学舎の者たちには、「モンナスとチャンの処刑に反対しなければ殺す」という手紙が届く。
暴動寸前の民をチャンが鎮めたと、フクチピョンが法王に報告。サテッキルに逆らう民がチャンに従ったことに激怒する法王は、2人のひざ元に何本もの矢を放つ。そして「民が王を疑っていることを伏せ、2人が貼り紙に関係していると嘘をついた」とサテッキルを責め、「これは民心の問題で謀反ではない。余が欲しいのは民からの信望だ。2人を処刑すべきかどうかは余が判断する」と怒鳴りつけた。謝罪しながらも「今も綿密に動く勢力があることは間違いなく、2人が盗賊たちにとって象徴的な存在になっている」と、打ち首にすべきと言いはる。フクチピョンは民の恨みを買うとこれに反対し、法王は2人の処遇について悩む。
ウヨンは、ソンファが法王の寝殿にまで出入りできるほど信任を得ていることに驚く。ソンファはサテッキルに「政敵を消すのに、なぜ王様を利用するのか」と睨みつけ、サテッキルは「商人の分際で」と怒る。フクチピョンが情報も度胸もソンファより劣っていると、サテッキルの怒りの火に油を注ぐ。
そのころ、市場では、チャンとモンナスを支持する”チャンス”の歌が広がっていた。民の心を捉えたい法王は、自分の悪いうわさを払拭してくれれば命を助けるとチャンに持ちかける。チャンは方法があると答える。
■第59話「勝つための試練」
©SBS盗賊の討伐隊長に就いたチャンは、モンナスを孤島の元山島に送る。予想どおり人々の恨みを買い泥を投げつけられる。チャンは元山島へ着いたモンナスに、折を見て連絡するという文を送っていた。
チャンはソンファ、ワング、大将に計画ついて話す。まずは、法王の信任を得るために盗賊たちを捕まえる必要がある。大将には商人の情報網で盗賊の根城を探し、兵の再集結の準備を、ワングにはユリムと会って連携することを頼む。しばらく戻れないというチャンは、寂しそうに帰っていくソンファの後を追って「死ぬほど会いたかった」と強く抱きしめる。そしてソンファを危険にさらすことへの恐れ、「民の武康太子への希望」を知り死ぬ自由がなくなったこと、そんな自分が民の希望になれるのか怖いと本音を吐く。ソンファは恐れを抱くことこそが今の王と違うことだと、チャンを励まし2人は口づけする。
モジンはチャンに何者かと聞くが、チャンは答えない。法王に仕えることになったチャンは、次々と盗賊を捕える。その夜、チャンは密かにユリムと同じく辞職した者の家に出向く。そしてユリムに会いたいと言い、応じなければ同時期に辞職した20人を不純な者としてとらえると伝言させる。
チャンに裏切られたと思ったユリムはチャンを捕らえ、武康の名のもとで処刑しようとする。だが、ワングの口から、チャンこそが武康太子だと聞いてその場にひれ伏す。チャンはユリムたちに衛士部に入るよう告げ、トゥイルにはチャンの補佐を命じる。後は各分野の国策と制度を作る人材探しだが、ユリムが解決してくれた。実は彼と同時期に下野した者たちは全員阿佐太子の忠臣たち。阿佐はチャンがやろうとしていることの準備を彼らにさせていた。チャンは改めて亡き兄に尊敬の念を抱く。
■第60話「胸に秘めた計画」
©SBSチャンは法王に、盗賊は阿佐太子の元忠臣だと告げ、捕らえた者を元山島へ流刑にしてほしいと願う。また全員を捕まえたあかつきには、モンナスを解放してほしいとも。そしてチャンは今度はモジンを不敬の罪で捕らえて、先に捕らえた3名の元官員とともに元山島へ送る。チャンの計画を知らないウンジンたちは、チャンを恨んで泣き叫ぶ。だがサテッキルは何か企んでいるはずだと法王に報告するが、フクチピョンはチャンの忠臣が高まっていると評価する。そんな中でもチャンを信じるウヨンは「このくらいの私の心は受け取ってほしい」と防剣服を贈るが…。
こうしてチャンの仲間が元山島のモンナスの元に集結した。モンナスと再会したモジンもついにチャンの正体を知り、2人は抱擁を交わす。3名の元官員たちは自分たちの専門分野に話を、チャンの計画を始める。
一方、メクトスが自殺騒ぎを起こしたためにチャンは仕方なく自分が武康太子だと明かす。ウンジンとポムノもそれを聞いて驚き、チャンへの誤解を解く。
今やソンファは法王のお気に入り。民の動向などを報告していた。チャンを疑うサテッキルはチャンを衛士部の達卒(※)への昇進を提案し、休みをとる。法王はこれを認め、ウヨンも太学舎の首長に戻す。そして威徳王と阿佐太子を弔う蓮灯祭を開きその期間は殺生を禁止する。
※達率(タルソル):百済官位16等制の上から2番目の二品官。
フクチピョンはチャンをソンファのところへ連れて行き共に昇進を祝う。さらには2人がお似合いだと仲を取り持とうとする。フクチピョンが席を立った隙に、チャンがウヨンからもらった防剣服をトゥイルに上げたことを知るソンファは、「それでは女は傷つく」とアドバイスをするが…。
休みを取ったサテッキルは元山島を急襲した。だがモジンの機転で計画はバレずに済んだ。
◇BS日テレ「薯童謠」番組サイト
2024年2月13日スタート 月~金17:00-18:58(全74話版)2話連続放送
◇YouTube第1話無料配信中
【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】