“創造主”デヴィッド・リンチ監督 伝説の超大作『デューン/砂の惑星』映画を楽しめるトリビア紹介

07月03日11時00分映画
(C)1984 DINO DE LAURENTIIS CORPORATION.
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誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」は8月2日(金)より全国ロードショーとなる。予告映像は映画公式サイトで公開されている。



8月2日(金)より全国ロードショーとなる「テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」についてのトリビアが紹介された。日本公開から40年。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演による「リメイク3部作」が注目を浴びるなか、本作にまつわるトリビアが多く語られてきました。その中でも有名なものをピックアップしてする。

トリビア①
デヴィッド・リンチが監督を務める前には、リドリー・スコットが監督に内定していたが、脚本をめぐる問題があり降板。その後『ブレードランナー』のオファーを受けたという話もある。

トリビア②
本作の最終編集権が監督自身になかったことから、リンチにとって出来が不本意なものになったと言われている。後に未公開シーンを多数追加したテレビ放映用の再編集版が製作さたが、サウンドデザインなど納得がいかないことが多々あったため、リンチは監督クレジットを拒否し、匿名監督名のアラン・スミシー名義として発表された。

トリビア③
デヴィッド・リンチが監督を打診された当初、原作のことを全く知らず、“デューン”を“ジューン(6月)”と聞き間違えて認識していたと言う。

トリビア④
本作の格闘コーディネーターには、シュワルツェネッガーをはじめ多くのハリウッド俳優に空手を指導してきた山崎清司という日本人空手家が起用されている。

トリビア⑤
壮大過ぎて理解しにくい話を始めるイントロダクションには、「スター・ウォーズ」の様にテロップで説明する案も出たが、リンチはあえて“原作どおり”にイルーラン姫が語ることにこだわったと言う。

トリビア⑥
不気味な造形が印象的なギルド・ナビゲーターは、実は原作では登場しておらず、続編「砂漠の救世主」の冒頭にのみ登場するキャラクターであるものの、スパイスの過剰摂取で奇形化したモンスターとしてあえて登場させたと言われている。

トリビア⑦
後半に出てくる生まれながらにしてあらゆる記憶と知識を持つエイリア(アリシア・ウィット)だが、リンチが後に手掛けた大ヒットドラマ「ツイン・ピークス」のドナの妹役として登場していたりする。

“創造主”デヴィッド・リンチのこだわりが詰まった伝説の超大作「テアトル・クラシックス ACT.4『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」は8月2日(金)より公開されるが、このトリビアを知った上で見るとより一層楽しめる。

■あらすじ
時は10191年。宇宙は皇帝シャダム4世によって支配されていた。この時代に最も貴重な資源は、メランジと呼ばれるスパイス。このスパイスを採取できるのは、砂に覆われ巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキスのみ。皇帝シャッダム4世は、自分の地位を脅かしそうな“救世主”の出現を恐れており、それがアラキスに住む皇帝のいとこアトレイデス公爵の息子ポールであると判明したため、公爵の敵であるハルコネン男爵と手を組んでアトレイデス侯爵の失脚を図る。結果、公爵は死亡し、ポールと母親ジェシカは砂漠に逃れ、アラキスの原住民であるフレーメンの集団に合流、一大軍団を組織する。巨大なサンドワーム(砂虫)を操り、ポールはハルコネン男爵の軍を次々と壊滅してゆく。やがてフレーメンに伝わる“命の水"を飲んで超人化したポールは、皇帝に最後の闘いを挑む。

■作品概要
[1984年製作|137分|アメリカ|原題:Dune]
(C)1984 DINO DE LAURENTIIS CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
監督・脚本:デヴィッド・リンチ
原作:フランク・ハーバート
製作:ラファエラ・デ・ラウレンティス
製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
撮影:フレディ・フランシス
編集:アントニー・ギブス
音楽:ブライアン・イーノ、TOTO
出演:カイル・マクラクラン、ユルゲン・プロホノフ、フランチェスカ・アニス、マックス・フォン・シドー、ショーン・ヤング、スティング

映画『デューン/砂の惑星』公式サイト