「大王の道」米櫃に閉じ込められた悲劇の世子描いたイ・ビョンフン監督の幻の名作をBSフジで9月放送決定

07月31日17時05分ドラマ
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イ・サン(のちの正祖)の父であり、悲劇的な最期を遂げた思悼世子(サドセジャ)にスポットライトをあてた歴史大作「大王の道」が、BSフジにて9月16日から月~金曜10:00枠でスタートする。YouTubeにて第1話が視聴できる。但し日本語字幕なし。

「大王の道」は、朝鮮王朝第22代王・正祖(イ・サン)の父、思悼世子(荘献世子)を軸に3世代にわたる権力者の栄光と悲劇を描いた作品。韓国でMBCが1998年に放送された。





「大王の道」って?

ドラマの背景は、18世紀の朝鮮王朝第21代王・英祖の治世。当時は党派の争いが激しく二大党派の老論と少論が熾烈な権力争いに明け暮れていた。

英祖は、兄である第20代王・景宗からの王位継承をめぐって疑いをかけられたことで疑心暗鬼となり、息子である思悼世子との間にも深い溝ができる。思悼世子の息子サン(イ・サン)は祖父と父の間に立たされ苦悩するが…。

時代背景については【「イ・サン」を2倍楽しむ】で、朝鮮王朝や党派について詳しく紹介しているので参考にされたい。


イ・ビョンフン監督作品おなじみの俳優がメインキャストに

主人公の思悼世子を演じたのは、「チャングムの誓い」で第11代王の中宗を演じたイム・ホ。思悼世子の正室・恵嬪ホン氏で、イ・サン(第22代王正祖)の実母をホン・リナが演じる。ホン・リナは「宮廷女官チャングムの誓い」でチャングムのライバルのクミョン役を演じた女優だ。

また、思悼世子を世子の地位から引きずり落とそうと画策する英祖の側室・淑媛ムン氏を、日本の芸能界でも活躍したユン・ソナが担当した。


「大王の道」は幻の名作?

本作はイ監督が企画した作品。いわゆるイ監督の原点ともいう作品。イ監督の同じ朝鮮時代を描いたドラマ「チャングムの誓い」「イ・サン」「トンイ」「馬医」等に比べると、美しい映像や洗練された音楽など派手さはないものの、これまで脇で語られてきた思悼世子に焦点を当てて、「イ・サン」の悲劇につながる“米櫃事件”などについても詳しく描かれる。またイ・ビョンフン監督作品は繰り返し放送、配信されるが、本作は放送、配信される機会が実に少なく、韓ドラ時代劇ファンの中では幻の名作とも呼ばれている。無料BSで一挙放送されるこの機会をお見逃しなく。


■あらすじ

父・英祖(パク・グニョン)に愛されず苦悩する思悼世子(イム・ホ)。党派に分かれ権力争いをする貴族や、出世の野望を持つ英祖の側室(ユンソナ)は、己の利益のため親子の不仲に乗じ、思悼世子の廃世子を画策する。
そんな中、世子妃・恵嬪ホン氏(ホン・リナ)やホン氏一族は思悼世子を支え続けるが、思悼世子は次第に心の平衡を失っていく。嫡男・サン(後の正祖)が10歳になろうとする頃、英祖と思悼世子との確執はついに決定的な事態を迎え…。


■スタッフ

企画:イ・ビョンフン
演出:ソ・ウォンヨン
脚本:イム・チュン
全話数:全34話
原題:대왕의 길



■キャスト

思悼世子:イム・ホ「大祚榮(テジョヨン)」「太陽人 イ・ジェマ ~韓国医学の父~」
恵慶宮洪氏:ホン・リナ「宮廷女官チャングムの誓い」「光宗大王 -帝国の朝-」
淑媛:ユンソナ「愛の群像」「雪花」
英祖:パク・グニョン「裸足の青春」「若者のひなた」



BSフジ「大王の道」番組公式サイト
 2024年9月6日スタート 月-金10:00-11:00
YouTube予告動画

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