高岡早紀以外に櫻井翔を動かすのは誰なのか?「笑うマトリョーシカ」第9話ネタバレと第10話予告

08月24日09時49分ドラマ
©TBS

23日、TBS「笑うマトリョーシカ」(金曜22時)第9話が放送され、浩子(高岡早紀)の生い立ちや一郎(櫻井翔)にかける思いがわかった。論文を送ったのが浩子ではないとなると、いったい誰が一郎を操っているのか?第10話は8月30日に放送される。道上(水川あさみ)と清家一郎が直接対決。予告動画は番組サイトで公開中だ。



「笑うマトリョーシカ」第9話放送後の話題と第10話のみどころ紹介
「笑うマトリョーシカ」は、主人公の新聞記者・道上香苗(水川あさみ)が、若き人気政治家・清家一郎(櫻井翔)、と、秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)を取り巻く黒い闇を追う政治サスペンスドラマだ。その第9話が23日に放送された。清家一郎と操っていたと思われる母・浩子のこれまでの人生が本人の告白によってわかったが、論文を鈴木に送りつけたのが浩子ではないこともわかり、清家を操る“本当の黒幕”が誰なのかの謎がさらに深まった。

浩子のこれまでの人生に驚き


浩子の母親が満州から日本人に連れられて日本にやってきたことがわかり、その後、捨てられて路頭に迷うことになった。さらに、望まない関係の男性との間に浩子が産まれるとますます中国に帰れなくなったのだ。それで祖母は「復讐」を誓っていた。

一郎を操っていたのはわかっていたが、なんとその父親である和田島(加藤雅也)までも若い頃に操っていた。和田島とは結婚できない。でも、和田島を操ることはできる。浩子は和田島を操ったことで自信を持って行く。

浩子が「若い頃から男たちが勝手に私に夢中になることに気がついてたわ。みんなおかしくなるの」というセリフをさらっと言ったが、これが絵になる舞台と高岡早紀の魅力が際立った。

浩子の夫のヘルパーが怪しい!


第8話から登場しているのが、浩子の今の夫・小松(堀内正美)の世話をしているヘルパーの田所礼子(和田光沙)だ。道上が家を訪ねたときに、奥の部屋からのぞき込んでいたが、その視線は厳しいものだった。誰かから浩子の行動を見張るように仕向けられたスパイなのではという節もでている。

もう一人の学生時代からの友人・佐々木(渡辺大)はいったい何をしてきたのか?


第10話、第11話でこのドラマも終りとなるが、謎が深まるばかりで、いったい誰が本当の黒幕なのかがわからない。そんな中でも清家と高校時代から友達で、鈴木に清家の協力をするように仕向けてきたのは佐々木だ。そして、佐々木はずっと浩子に清家、鈴木、道上の行動を連絡している。第10話の予告に、佐々木が鈴木になにかを打ち明けるシーンがあるが、その内容はいったい何なのか?

原作者・早見和真が諦めずに信じ続けるもの


これまでも、現代社会の問題や人間関係、哲学的なテーマなどに鋭い視点で迫ってきた早見和真が、本作を描くに当たり取材対象として代議士や代議士秘書、政治記者なども含めて会ったのは50人近くに上るという。取材期間は半年以上となり、最初は知らなかったハヌッセンも調査する中で惹かれていき、この小説に盛り込んだという。

早見和真に「諦めずに小説を書き続ける理由」を尋ねると「小説というのは、他者である主人公の人生を追体験できる唯一のメディアだと思っています。ちょっと乱暴かもしれないですが、日本中の人がいまより少しずつ小説を読むようになったら、いまより少し他者に優しい、いまより少し息の吸いやすい社会が出来ると思っています。それをわりと本気で信じていて、だから46歳にもなって諦めずに書き続けている気がします」と返したという。そんな原作者の声は番組公式サイトに掲載されている。

■前回:第9話ネタバレあらすじ


道上(水川あさみ)、鈴木(玉山鉄二)、山中(丸山智己)は、浩子(高岡早紀)の母で、清家(櫻井翔)が政治家になるきっかけとなった祖母が「劉英華 リュウインファ」という中国人であると知った。しかも英華は生前「復讐」の意味を持つ中国語をよく口にしていたという。

清家は新たに、国民の直接投票で総理大臣が選ばれる「首相公選制」の採用を提案する。国民から絶大な人気を誇る清家が総理となるための布石とも取れる発言に道上は、その裏で手綱を引く浩子の存在を改めて感じるのだった。ただ、決定的な証拠はない。

清家は莫大な人気を背景に「首相公選制」を推進しようとするが、それは将来的に国民からの人気がある清家に有利となる。外務大臣の諸橋(矢島健一)は清家を強く戒める。そして、なにかあれば政治家ではいられなくなると脅す。

一方、B G株事件への関与が疑われる諸橋の失踪中の元秘書・富樫(吉岡睦雄)が裏社会で生きているという情報を鈴木がつかむ。富樫のよく行くというバーに山中が潜入し、道上と鈴木も待機してたが、富樫は山中の尾行に気がつき、裏口から逃げ出した。

後日、富樫の行方がわかった。遺体となって発見されたのだった。最初は単なる事故かと思われたが、実は、富樫の下で汚い仕事をしていた別の人間が瀕死の状態で発見され、すべてを語ったのだ。自分は富樫の指示に従っていたこと、富樫は諸橋の指示で動いていたこと。そして、道上の父親を金で雇ったドライバーに殺させ、その後、現場から資料を持ち帰り処分したこともぶちまけた。世間は諸橋に厳しい目を向ける。総理の意向で諸橋は入院という手段で世間やマスコミから逃げた。清家に厳しい諸橋がいなくなったことで、清家は党内で「首相公選制」などどんどんと政策を進めてゆく。

自分の父親の死が諸橋の指示だったこともわかった道上は浩子に会いに愛媛に向かった。浩子は一郎との楽しい思い出の場所として外泊にいき、これまでの人生を語り始めた。浩子の母・劉英華は戦時中、満州から連れられてきた。しかし、男の両親は中国人である英華のことは認めず、男も逃げ出した。満州に帰る金などない英華は困り果てて水商売でいきてゆくしかなかった。そして、望まない関係を結んだ日本人との間に生まれたのが浩子だった。日本人との間の子どもがいることでますます中国にも帰れなくなった。英華は自分の運命を狂わせた日本を深く恨んでいて、次第に仕事にもいけなくなり酒に溺れるようになった。浩子は“何にも溺れない”ことを信条とするようになった。

あからさまな差別を受けずに育った浩子だったが、ある時、男性がみな自分にすぐに夢中になることに気がついた。自分のこともコントロールできるようにと教養を身につけたが、心は満足しなかった。そして働いているクラブで知り合ったのが、若き日の和田島(加藤雅也)だった。和田島はいつも“政治家”を演じていた。実は和田島は母親の期待に応えて政治家になったに過ぎなかったのだ。母親が死ぬと政治家をやる意義さえ見失いそうになったというが、浩子はそんな和田島をコントロールすることを始めた。そして、マイノリティーが生きやすい国を作ることを和田島の政治信条とさせた。

ある日、和田島との間に子どもができたことがわかった。しかし、時代から中国人の血を引く浩子と代議士の和田島が結婚することはできない。浩子は別れることにして一人で子どもを産むことにした。そして、産まれてくるこどもに何があたえられるかと考えて、“名字”だと思ったのだ。店の常連だった清家が生まれてくる子どもや母親をひっくるめて面倒みると言ってくれたので結婚したという。ただ、清家は子どもが生まれるとすぐに和田島への嫉妬から浩子達に酷い扱いをするようになった。東京に逃げ出した浩子が頼ったのは、和田島だった。別れてから一回だけあったといい、助けを求めた。時計はその時もらったものだ。

道上は清家が死んだのも浩子の差し金かと聞くが、アリバイがあり証明できないはずだと浩子は話し、これ以上は話すことはないという。道上はBG株事件の証拠を持っているはずだといい、なんとか浩子にもっと話させようとするが、浩子はもう何も言わなかった。


再び愛媛県愛南町で浩子(高岡早紀)と対峙し、中国出身の母のもとで生まれ、和田島(加藤雅也)と出会い、清家(櫻井翔)を産んで政治家にするまでの過去の出来事を聞かされた道上(水川あさみ)。しかし、清家の裏で暗躍するハヌッセンが本当に浩子なのか、浩子とBG株事件との関連についてなど、肝心なことは聞き出せず…。

しかも浩子は、清家が書いたハヌッセンの論文を鈴木(玉山鉄二)に送ったのは自分ではないと言い、新たな謎まで生まれてしまう。

■第10話あらすじ


清家一郎(櫻井翔)が大学生時代にハヌッセンのことを論文を鈴木(玉山鉄二)に送ったのは一体誰なのか。答えを探すため、浩子(高岡早紀)の今の夫・小松(堀内正美)のもとを訪れた道上(水川あさみ)は、ある人物に疑惑の矛先を向けていくことになる。

そんな中、清家は「首相公選制」の実現に向けて憲法改正案を提案するなど、官房長官としては前代未聞の言動をとり始めていていた。

TBS「笑うマトリョーシカ」は2024年6月28日から、毎週金曜日22時放送。出演:水川あさみ、玉山鉄二、櫻井翔、田辺桃子、筒井真理子、渡辺いっけい、和田正人、渡辺大、加藤雅也、高岡早紀、丸山智己、曽田陵介ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@matryoshka_tbs」。TVerとTBSFREEで最新話無料配信、U-NEXTで最新話まで全話配信中。

TBS「笑うマトリョーシカ」番組公式サイト

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