NHK「宙わたる教室」科学部正式発足、藤竹（窪田正孝）「学会発表」を提案…第4話見逃し配信

29日に放送した窪田正孝主演のNHKドラマ10「宙わたる教室」（火曜22時ほか）第4話では、世代のギャップによる価値観の違いで最年長の長嶺（イッセー尾形）と若い生徒たちが衝突し、溝が埋まるまでが描かれた。NHKプラスで1週間見逃し配信する。



「宙わたる教室」は、実話に着想を得た伊与原新の同名小説を実写化。物語の舞台は、東新宿の夜間定時制高校。窪田正孝演じる理科教師・藤竹叶（窪田正孝）の声かけで発足する科学部の「実験」を通じて、生徒のみならず、先生やJAXA職員までもが、自身の抱える古傷、障害、因縁と向き合い、人生の再起に挑む。⇒生徒たち紹介
⇒【全話あらすじと見どころ】

■第4話「金の卵の衝突実験」ネタバレ
科学部設立を目指して岳人（小林 虎之介）、アンジェラ（ガウ）、佳純（伊東蒼）たちは実験装置の制作で苦戦していた。その折、76歳の2年生の長嶺省造（イッセー尾形）が1週間ぶりに学校へ現れる。藤竹が長嶺に科学部への参加を促すが、長嶺は断る。

長嶺は真剣に授業へ臨み、積極的に質問もするため、他の同級生から煙たがられていた。特に岳人との関係は険悪。ある日、木内（田中哲司）の授業中にしつこく質問する長嶺に岳人が文句を言い、長嶺が若い生徒たちを一方的に怒鳴りつけ、アンジェラ以外の生徒たちは授業をボイコットする事態に発展。

事態を重く見た藤竹と木内は、「総合」の授業でお互いの生い立ちを語ることを長嶺に提案する。過去に同様の方法で世代間の溝を埋めた経験があったのだ。長嶺は断るが、藤竹から見せられた発射装置の設計図が気になり、家でスケッチする。

長嶺が妻にボイコットの話をすると、彼女は「親ガチャ」という話を持ち出し、現代の若者が抱える生活の不安や絶望について語る。長嶺は偶然、1年の佳純の腕のリストカットの痕や、岳人が学習障害の支援機関に通い、タブレットとイヤホンを使った学習方法を取っていることを知る。

長嶺は「総合」の授業で自身と妻の厳しい過去を話した。長嶺が授業に真剣なのは、病気で高校に行けない妻に病室で教えるためだと分かった。最初は興味を示さなかった生徒たちも、アンジェラのフォローもあって次第に話に引き込まれ、最後には拍手が湧いた。この日を境に生徒たちの授業態度が変わり始める。

一方、岳人は部室にあった設計図をもとに発射装置を完成させるが、それが長嶺のものであると知り驚く。長嶺も自分の設計図を藤竹が持っていることに驚く。実は長嶺の妻が設計図を藤竹に託し、長嶺に高校生活を楽しんでもらいたいので、科学部に入れてほしいと頼んでいたのだった。その話を聞いた岳人は、静かに部室を後にする。

藤竹は長嶺に「岳人が科学部きっての理論家になる」と、ビッシリ書き込みのある『物理学講義』の本を見せた。「長嶺は頼まれたことには全力で応える男」と彼の妻が評したと話す藤竹に、長嶺は「妻より食えん男だ」といった。校庭で長嶺は岳人に『物理学講義』を見せて「ここには君の情熱がある」と認めた。

長嶺も科学部に入り、正式に部が発足。藤竹は大きな目標として「学会発表」を提案し、部員たちを驚かせた。

毎回の岳人の言葉が胸を打つが、今回は藤竹のナレーションベースの『天体の衝突は時に様々な生物の絶滅の原因になる。しかし同時に新しい別の何かの始め理でもある』を紹介しよう。

■第5話「真夏の夜のアストロノミー」
岳人（小林虎之介）、アンジェラ（ガウ）、佳純（伊東蒼）、長嶺（イッセー尾形）の４人で正式に科学部が発足。顧問の藤竹（窪田正孝）は活動目標として、高校の科学部などが研究発表を行う学会への参加を提案する。しかし見学に訪れた発表会のレベルがあまりに高く、部員たちは参加を尻込みする。キャバクラに勤める岳人のクラスメイトの麻衣（紺野彩夏）は、珍しく落ち込む岳人を見て…。

ドラマ『宙わたる教室』第5話は、NHK総合にて11月5日22時ほかで放送する。

◇NHK「宙わたる教室」番組サイト

ドラマ10「宙わたる教室」
【放送予定】2024年10月8日（火）スタート〈全10回〉
総合テレビ 毎週火曜 夜10:00〜10:45
BSP4K 毎週火曜 午後6:15〜7:00
[再放送] 総合テレビ 毎週金曜 午前0:35〜1:20 ※木曜深夜

【原作】伊与原新 「宙わたる教室」（第70回「青少年読書感想文全国コンクール」課題図書・高等学校の部に選出）
【脚本】澤井香織
【出演】窪田正孝 小林虎之介 伊東蒼 ガウ／田中哲司 木村文乃／中村蒼 イッセー尾形 他
【演出】吉川久岳（ランプ）、一色隆司（NHK エンタープライズ）、山下和徳
【制作統括】橋立聖史（ランプ）、神林伸太郎（NHK エンタープライズ）、渡辺悟（NHK）

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