BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第3話第4話のあらすじを解説付きでサクッと紹介

04月09日12時00分ドラマ
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BS朝日で放送中の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」は、チュ・サンウク主演韓国ドラマの第3話と第4話のあらすじを解説付きで紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。

「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。



※なお、時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第3話と第4話の完全ネタバレは【3-4話詳細・見どころ・豆知識】で。

■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
 ほか

■第3話
バンウォンは、クァク・チュンボから父イ・ソンゲの屋敷に刺客が差し向けられたと聞き、急いで駆けつける。父の無事を確認した直後、刺客に襲われて左胸を刺されてしまう。刺客の一人は自害し、もう一人はウ王の命令によるものと自白。バンウォンを危険に巻き込んだことを悔いるイ・ソンゲに対し、目覚めたバンウォンは「家門のために共に戦わせてほしい」と懇願する。

第2夫人カン氏の「これからは刀でなく筆で戦う時代」という言葉が後押しとなって、イ・ソンゲはバンウォンを会合に参加させる。

会合ではイ・ソンゲ暗殺未遂について議論されるが、現王の父であるウ王を排除するのは困難とされる。するとバンウォンは、「王が邪魔なら消せばいい」と大胆な発言をし、チョン・モンジュに逆賊扱いされる。バンウォンの考えに危機感を抱いたバンウとチョン・モンジュは、イ・ソンゲの真意を探ろうとする。イ・セクもまた、イ・ソンゲが王になる意図を感じ取る。

その後、バンウォンは父に過激な発言を謝罪するが、実はイ・ソンゲも同じ考えだった。バンウォンは、ウ王は恭愍王の子ではなく辛旽(シンドン)の血筋という噂を名分に現王を廃位する案を提案。イ・ソンゲはこの案をチョン・ドジョンに伝え、「廃仮立真(偽王を廃し真王を立てる)」の名分で現王の廃位を決定する。

高麗第32代高麗王・禑(ウ)王の父とされている「辛旽(シンドン)」とは、高麗末期、31代王・恭愍王の時代に絶大な権力をふるった僧侶。その権力を笠に着て横暴なふるまいをみせ、後に失脚し、流刑後に処刑された。それもあって、故辛禑とも呼ばれた(詳しくはこちらで)。

ドラマに戻って…新王として推されたのはイ家と縁戚関係にあるワン・ヨ。コンヤン王として即位するが、イ・ソンゲの思惑とは異なり、彼を操り人形にはしないと宣言。イ・セクとピョン・アンヨルを朝廷の実力者に任命し、イ・ソンゲと対立姿勢を強める。これにより、チョン・モンジュはイ・ソンゲとの決別を決意する。



■第4話
イ・セクらの起用に反発する臣下たちを制したコンヤン王は、イ・ソンゲに「王は誰で、守侍中は何だ」と問う。イ・ソンゲは「王は殿下で、自分は臣下です」と答える。バンウォンは父が公の場で屈辱を受けたことに怒る。臣下たちはイ・セクの解任を訴えるが、バンウォンは私兵を使い王宮周辺で威嚇行動を行い、王を心理的に追い詰める。王に直接「自重せよ」と迫り、イ・セクとピョン・アンヨルの排除、さらに配流中のウ王とチャン王の処刑を要求する。

一方、バンウは父の真意を聞き出し、「本当に王になるつもりか」と涙ながらに問い詰める。怯えたコンヤン王はバンウォンの要求通り、イ・セクらを罷免・配流し、ウ王とチャン王の打ち首を命じる。イ・ソンゲは処刑の撤回を望むが、すでに処刑は実行されていた。民心も離れてしまい、バンウォンの暴走にミン氏は家門全体の危機を懸念する。

バンウは、イ家が逆賊とされる前に弟バンウォンを止めようと剣を交えるが、殺し合いには至らず、涙ながらに和解する。イ・ソンゲは息子たちの争いに心を痛め、「これ以上何のために大業を目指すのか」と自問する。民の反感は強まり、チョン・モンジュまでも非難される。イ家の屋敷には投石があり、門客たちも去っていく。イ・ソンゲはついに「もう夢を追わない」と決意し、故郷への帰郷を選ぶ。

カン氏や息子たちは必死に引き留めるが、イ・ソンゲは「兄弟が憎み合い、いずれ殺し合うだろう」と語り、権力の恐ろしさを実感する。バンウとバンウォンは父に土下座して許しを請うが、イ・ソンゲの心はすでに大業から離れつつあった。

高麗末期、国は外敵の侵略や元への朝貢で疲弊し、支配層による搾取で民は苦しんでいた。このような混乱の中で、イ・ソンゲ、チョン・ドジョン、バンウォンは高麗を見限り、新たな国を築こうと動いていた。一方、チョン・モンジュやバンウは、現状に不満を抱きながらも、高麗王朝を守りつつ改革を進めることを望んでいた。バンウの忠誠心から見るとイ・ソンゲたちは逆賊に映るが、両者はそれぞれ異なる形で国の未来を思い描いていた。

BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
 2025年4月3日スタート 木・12:00~(2話連続放送)
YouTube|予告動画

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】