ソ・ジョンヨン、真逆の2役を同時完走-「私たちの映画」「グッドボーイ」で見せた圧倒的な表現力

俳優ソ・ジョンヨンが、同時期に放送されたふたつのドラマ「私たちの映画」(SBS)と「グッドボーイ」(JTBC)で相反する役柄を好演し、その多才さを世間に強く印象づけている。
「私たちの映画」でソ・ジョンヨンが演じたのは、徹底的に利益と成果を重視するエンターテインメント企業の代表コ・ヘヨンだ。冷静さと戦略眼を備え、所属俳優のチェ・ソヨン(イ・ソル)をめぐる映画出演の問題で激しく対立(第3話他)。しかし、第11話では制作中止の危機に直面すると自ら資金援助を決断し、さらにチェ・ソヨンに「必ず成功させなさい」と励ますなど、助け合いの精神を見せる。この展開を通じて、現実主義者がしだいに作品や仲間への情熱を見せていくキャラクターへと成長し、視聴者に深い余韻を与えた。
一方、「グッドボーイ」では、ソ・ジョンヨンはひとりで息子を育てながらククス(うどん)屋を営む母親チョン・ミジャを演じた。第3話で息子イ・ギョンイル(イ・ジョンハ)の理不尽な死と向き合い号泣する場面は、子を失った親の苦しみと人生の重みを繊細に描き出し、多くの共感を集めた。そして最終回では息子のことで逆恨みしていたドンジュ(パク・ボゴム)に謝り、母と息子として生きていこうと語った彼女の演技には、日々現実を生き抜く強い女性の姿が込められている。
この二つの作品で全く異なる感情や人格を見事に表現し、物語の軸を揺るぎなく支えたソ・ジョンヨン。「撮影も放送も同時期となり、私にとってはまるで双子のような作品でした」と振り返る。「『私たちの映画』のヘヨンは利益を追い求める一方、『グッドボーイ』のミジャは現実に黙々と耐える母親として、正反対の一面を見せる役柄。それぞれの物語から多くのことを学べた時間だった」と自らの演技を語っている。
また「演技に対する喜びや達成感は今も変わりません。不安を抱えながらも新たな挑戦に向き合い、現場で得る満足感が何よりの力となっています」と、役者としての覚悟も明かした。「異なるキャラクターを一度に演じるのは簡単ではありませんでしたが、互いを引き立て合う形となり、むしろ楽しめました。視聴者の皆さまのおかげで無事に作品を終えることができました」と感謝の気持ちも述べている。
今年後半もさらなる作品で新たな顔を見せると予告したソ・ジョンヨン。彼女の幅広い表現力が今後も注目を集めそうだ。

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※【2倍楽しむ】では、キャスト・キャラクターの徹底紹介、制作発表会レポートや関連動画、視聴率、評判、全話あらすじと見どころをまとめている。
■ソ・ジョンヨン(서정연)プロフィール
1975年9月23日生まれの韓国の女優。1996年に舞台『民衆の敵』でデビューして以来、数多くのドラマや映画で活躍し、確かな演技力と幅広い表現力で脇役から主役まで幅広くこなすベテラン女優として知られている。代表作には「太陽の末裔」や「雲が描いた月明かり」、「マイ・デーモン」、「グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~」などがある。
なお、「私たちの映画」はDisney+(ディズニープラス)で、「グッドボーイ」はPrime Videoで全話独占配信中だ。
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