「メリー・キルズ・ピープル」善意の安楽死医イ・ボヨンに警察が迫る中、末期患者イ・ミンギがロマンスに発展【第1-2話あらすじ】

カナダで放送された同名ドラマをリメイクし、尊厳死を扱う新ドラマ「メリー・キルズ・ピープル」の第1話と第2話が8月1日と2日に韓国MBC新金土ドラマとして放送された。
第1話と第2話では、主人公ソジョン(イ・ボヨン)やテヒョン(カン・ギヨン)が非合法な安楽死を請ける理由が丁寧に描かれる中、さまざまな事情を抱えた安楽死希望者とのエピソードが描かれ、ヒョヌ(イ・ミンギ)とのロマンスも予感させた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)。
「メリー・キルズ・ピープル」は、治療不可能な患者たちの安楽死を手助けする医師と彼らを追跡する刑事との対立を描くサスペンス。原作は2017年からカナダのGlobalテレビで放送された同名ドラマ。
■キャスト
ウ・スジョン役:イ・ボヨン
チョ・ヒョヌ役:イ・ミンギ
チェ・テヒョン役:カン・ギヨン
ク・グァンチョル役:ペク・ヒョンジン
アン・テソン役:キム・テウ
キム・シヒョン役:オ・ウィシク
チェ・イェナ役:ユン・ガイ
ヤン神父役:クォン・ヘヒョ
ほか
■第1話あらすじ
サッカーで国民的人気を誇るスター選手チェ・カンユン(イ・サンユン/特別出演)も病魔には敵わなかった。自ら安楽死を選んだ彼からの最後のメッセージをテヒョン(カン・ギヨン)が録画し、ソジョン(イ・ボヨン)が薬入りのシャンパンを手渡す。違法行為であるため、彼の希望通りに自宅で安楽死を遂行するにはリスクが大きかった。想定外の妻の帰宅、そして息を引き取ったはずのカンユンが目を覚ましたことで混乱する二人。苦しむカンユンに謝りながら彼に枕を押し当てて、ソジョンは最後の希望に応えた。
表向きは病院勤務の医師でありながらソジョンはテヒョンの協力の元、不治の病に苦しむ患者の希望に応えて非合法の安楽死を施していた。今回の失敗はキム・シヒョンが効き目の弱い薬をわざとテヒョンに渡したのが原因だった。
病院内でもソジョンの行為を知るイェナ(ユン・ガイ)から新たな尊厳死希望者のヒョヌ(イ・ミンギ)を紹介されるが、ソジョンは彼が軽い気持ちで死を選んだのではないかと、慎重に見極めようとする。
ソジョンらが余命宣告を受けた老婦人の希望に応えて、海辺で安楽死を施す中、闘病中だった息子を安楽死で殺されたと怒る父親(ユ・スンモク)は人知れず安楽死を施す犯人を捕まえるようテソン(キム・テウ)らに圧力をかける。
漢江を訪れたソジョンらは、安楽死を希望するヒョヌがやって来るまで、身寄りのない彼が安易に生きることを諦めてしまったのではないかと慎重に資料に目を通す。現れたヒョヌは不治の病で激痛と闘いながらも食事のデリバリーで生計を立てていた。資金の心配をしながらも面談を終えて仕事に戻っていくヒョヌ。
警察は、余命宣告よりも短い期間で病院外で亡くなった患者の情報を集めていくうちにカンユンに行き着く。妻は彼の遺品からソジョンらに繋がる安楽死サービスの名刺を見つけてしまう。同じ頃、倉庫ではソジョンの姪らが隠してあった薬品を見つけていた。YouTubeにてハイライト映像が公開忠だ。
ジェヨン(カン・サンジ)学校の行事でソジョンとテソンとの接点が判明する中、テソンらはカンユンの葬儀で妻に圧力をかけて司法解剖を認めさせる。
ヒョヌのことが気にかかるソジョンだが、ある日、配達中に激痛に襲われたヒョヌが彼女の病院に搬送されてくる。仕事を辞めるように言われても聞かず、病院を抜け出し再び倒れた
ヒョヌを見て、ソジョンはいよいよ彼に安楽死を施すことを約束。
ジェヨンと恋仲にあるウミ(カン・ナオン)がバレエの発表中に倒れ、テソンは安楽死の重要関係者としてソジョンに疑いの目を向けていく。
2年前、ヤン神父に、もう助かる見込みがない患者を苦しみながら生きながらえさせることへの罪悪感を告白したソジョンは、強い意志を持って、新たな一歩を踏み出す。それが彼女が患者の望む非合法な安楽死を施すきっかけだった…。
■見どころ
不治の病や末期の患者に対して、患者自身が希望した場合に、医師の協力を経て苦しまずに薬物で死を迎える「尊厳死」、日本では一般的に安楽死と呼ばれる行為は、現在国によって一部合法化されているものの、自殺幇助との線引きの難しさや倫理観から日本や韓国を含む多くの国では違法とされている。そんな安楽死に対してメスを入れたカナダの人気ドラマが韓国でリメイクされた。注目したいのは原作の舞台であるカナダでは安楽死が合法化されているのに対し、韓国では違法行為、つまり犯罪行為と見なされる点だ。
どんなに患者本人が耐え難い苦痛から解放されたいと望んでも、社会的にはただ、痛みを和らげる努力をしながら生きながらえさせるしかない現状や、法に背いてでも患者の希望に寄り添おうとするソジョンらが対照的に描かれるのだが、ソジョンらも利益目的ではなく、あくまでも患者本人の意思を尊重し、慎重に選定を行う描写があるなど、安楽死が決して安易な決断やプロセスで行われるべき行為ではないことを強調しながら、生命倫理におけるグレーゾーンに踏み込んだ作品だ。
第1話からいきなり警察の捜査網にソジョンの関連が浮上するなど、緊迫した展開が第2話への期待を膨らませる。
●イ・ボヨン、最初の安楽死は“前夫”イ・サンユン!?「メリー・キルズ・ピープル」視聴率3.2%スタート
韓国での視聴率は全国3.2%、首都圏3.4%となった(ニールセンコリア調べ)(【8月1日視聴率TOP10】
■第2話あらすじ

バレエの発表会で突然倒れたウミの検査を担当したソジョンは、倉庫に隠していた薬を彼女が飲んでいたことを知って驚くが、口止めのために脅されてしまう。警察は、イェナやテヒョンの過去を調べ、安楽死事件との関連を調べ上げ、ソジョンを逮捕する証拠集めを急がせる。しかし解剖結果、カンユンの直接的な死因が窒息死だと分かり、警察は事件を見直すことになる。
ソジョンらのもとには若くして余命宣告を受けた男性からの依頼が舞い込む。彼の余命は残り半月しか残っていなかったが、これまでと比べ物にならない苦痛が待ち受けていた。そして、彼の母は昔家を出ており、父との間に問題を抱えていた。更に彼が恋愛経験をしなかったことが未練だと言い出してテヒョンが張り切り始めたことで、話はこじれてしまう。
グァンチョルは自身の薬物を勝手にテヒョンらに横流ししていたシヒョンを脅し、これ以上の横流しを禁じる。ソジョンはヤン神父とヒョヌが旧知であることを知るが、ヒョヌの病状については答えることができなかった。
ヒョヌからなぜ助けるのかと聞かれ、死ぬ人には一番安心できる場所で最期を迎える権利があると考えを述べた。ソジョンを呼び出したヒョヌは養護施設に入る前に家族と暮らした地区で最期を迎えたいと告げた。
彼と話したソジョンは果たして本当に彼に安楽死を施すべきなのか悩み、新たに始まった臨床試験を受けさせようとするが、突き放されたと感じたヒョヌはもう頼まないと言い捨てて、ソジョンの前から姿を消してしまった。似たような特徴の患者が搬送直後に死亡したことで、ヒョヌへの心配が募っていく。
街の小さな病院でいつも通りボランティアをしていて、夫婦のDV事件に巻き込まれたソジョンは怪我を負うが、事態を収めたのは偶然現れたヒョヌだった。ヒョヌの気持ちを考えずに治療を勧めたことを謝りながらも、ヒョヌに生きていてほしいと思ったと正直に気持ちを伝え、二人は自然と口づけを交わす…。
■見どころ
第2話では冒頭で、非合法な安楽死を請け負う3人の倫理面での決め事や、過去が明かされていく中、本作もう一人のメインキャストであるヒョヌ(イ・ミンギ)が登場し、藁を掴む思いでソジョンに安楽死を依頼する彼と、新しい治療法を試してでも彼に生きて欲しいと思うようになっていくソジョンの意見の相違・別離を経て、思いがけないロマンスに発展していく。警察の捜査が迫り、薬の入手も厳しい状況に陥っていく中、果たしてどんな展開に発展していくのか第3話への期待を抱かせた。
この回の視聴率は、発表あり次第【韓国TV視聴率TOP10】で紹介する。
「メリー・キルズ・ピープル」は、「カジノ」シーズン1が放送されていたMBC金土(22:00)ドラマの枠で、8月1日より放送される。韓国ではWavveとTVINGで配信される。日本での配信・放送予定は29日現在まだない。
◇YouTube|메리 킬즈 피플 하이라이트(ハイライト映像)
