「誘拐の日」第5話、斎藤工が深澤辰哉に30億円の身代金要求!韓国版との違いと考察【テレ朝/ネタバレあり】

8月5日放送のテレビ朝日系ドラマ「誘拐の日」第5話では、凛(永尾柚乃)の記憶が事件の全貌をつなぎ、両親殺害事件や「天才を生む薬」をめぐる陰謀、凛と新庄(斎藤工)の運命が交錯した。この回のあらすじと、原作である韓国ドラマ「拐の日(유괴의 날)」との違いなどを紹介する。次回予告は番組サイトで公開中だ。
本作は、韓国で2023年に話題となった「유괴의 날」を原作とするリメイクで、「ちょっと間抜けな誘拐犯」と「記憶喪失の天才少女」が織りなす、ヒューマンミステリーだ。⇒【全話あらすじ】
※【「誘拐の日」を2倍楽しむ】で韓国版の全話のあらすじと見どころなどまとめているが、完全ネタバレとなっているのでご注意を※
■キャスト
⇒日韓メインキャスト比較(画像付き)誘拐犯・新庄政宗役:斎藤工
天才少女・七瀬凛役:永尾柚乃
新庄の妻・新庄汐里役:安達祐実
刑事・須之内司役:江口洋介
弁護士・山崎忠役:深澤辰哉/Snow Man)
医学博士・水原由紀子役:内田有紀
ほか
■第5話あらすじ(※ネタバレあり)
医学博士・水原由紀子(内田有紀)の別荘から逃げた凛は、シンガポール系投資会社「Zキャピタルズ」日本支部長・ケビン福住(鈴木浩介)に捕まり再び監禁される。彼女を生み出した“次世代知能開発プロジェクト”の中心人物である福住は、「政宗が死んだら私も死ぬ」と凛に脅される。
一方、新庄は刑事・須之内司(江口洋介)に逮捕されそうになるが、福住の指示を受けた部下・鮫洲豪紀(栄信)によって救出され、凛と再会。福住は、凛の父・七瀬守(半田周平)が残した「天才を作る薬」の組成表を探しており、七瀬家の大叔父・富雄(長谷川初範)に取引を持ちかける。「凛と新庄が事故死した」と偽装し、七瀬家の全財産を手に入れるシナリオだった。
凛は自分が“死んだことになっている”報道を見て、福住の策略を悟る。福住が組成表を手に入れれば、自分と新庄も殺される危険があると読み、外部に救助を求めようと決意する。新庄とともに別荘内の非常用電話回線を探し、救出を目指す。その過程で、母の死因が父と異なる凶器であったことから“別々の犯人”が存在する可能性に気づき、さらに事件当日の光景――青い光は警察ではなく警備会社のライトだったことを思い出す。
一方、須之内たちは30年前に松田(春海四方)の妻と子供の死に関する真相を突き止めた。手術したのは先代の院長・七瀬栄作でなく若い医師だった。それを恨んだ松田が病院に乗り込で、メスで傷つけたのは栄作院長ではなく、その子供だった。子供は一命をとりとめ、栄作院長と松田は和解した。だが須之内は、和解するには釣り合わないと松田を疑う。
その後、院長夫妻殺害事件の真相も明らかになった。医師の田川(デビット伊東)が院長夫妻の殺人犯として松田を疑い、松田が田川を殺害。その場で逮捕された松田は「田川と院長を殺害したのは自分だ」と白状。桶根目当てで院長宅に忍び込んだ松田は、院長夫人の死体を発見。院長に罪を着せられそうになったため、正当防衛で日本刀を使い院長を殺害したと自供する。
一方、凛は機械室にある電話から、新庄を通じて元家庭教師で弁護士の山崎(深澤辰哉)に「30億円」の身代金要求の電話をかける。
■韓国版との違いと考察
この回は韓国版の第6話~第7話相当する展開で、原作に忠実。セリフ、人物の感情の見せ方までほぼそのまま。凜の「政宗が死んだら私も死ぬ」や「ここ数日、政宗とした会話が生まれてからこれまで父親と話した言葉より多い」「もしかしたら私は本当に大事なものは政宗より知らないのかも」などのセリフも同じだ。凜のこうした言葉から、凜が単なる実験材料として育てられたことがわかる。優しい新庄は、そんな凜がかわいそうでならないのだ。
今回は新庄と鮫洲と会話にも。新庄が鮫洲に「娘と会わせてくれた」ことへの感謝の言葉の後、「凜は天才だけど、中身は普通の子だ。(中略)子供は俺たち大人が守ってやらなきゃ」。韓国版ではもっとジョークを交えながらだが、やはり同じような話をする。鮫洲の内面に変化をもたらしていく。その影響は後の展開で明らかになる。
福住と水原博士の「天才を作る薬」に対するスタンスも対照的。福住はビジネスとして利用する一方、水原の真意はタブレットに映し出された記録の中にあり、次回以降の伏線となる。
そして、30年前に松田がメスで傷つけたのは、本当に幼少期の守院長なのか?
■第6話予告
山崎弁護士に30億円の身代金の電話は、自分たちの逃亡に手を貸してほしいと協力を要請するためだった。しかし、山崎は「残念でした。あなたは何も知らないんですね」とすげなく拒絶!? 天才少女・凛ですら思いもよらなかった“秘密”を明かして…!?
一方、松田の自供と凛と新庄の死亡で、県警の捜査一課は一連の捜査を終了する。しかし、納得できず独自に事件を調べる須之内司は、30年前の事件には“続き”があることを知り…。
テレ朝「誘拐の日」は毎週火曜日21時から放送。次回第6話は8月12日放送。TVerでリアルタイム・見逃し配信、TELASAなどで全話一挙配信する。
◇テレ朝「誘拐の日」HP
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