朝ドラ「あんぱん」漫画以外の仕事にも手を広げる北村匠海を支える今田美桜…第20週あらすじと第21週予告

09時12分ドラマ
©NHK

いせたくや(大森元貴)たちに誘われて踏み入れたミュージカルは嵩(北村匠海)の心に変化をもたらした。のぶ(今田美桜)は嵩を支えながら、秘書として働きつつ、八木(妻夫木聡)の店も手伝う。NHK朝ドラ「あんぱん」の第21週「手のひらを太陽に」(8月18日~8月22日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第20週が8月11日から放送された。

嵩(北村匠海)とのぶ(今田美桜)が探し続ける“逆転しない正義”

戦争を経て、嵩ものぶも正義が逆転する様をみてきた。そして、戦後になって“逆転しない正義”を探し続ける。のぶは鉄子(戸田恵子)にくびを宣言されても、鉄子の元にいることでその“正義”を見つけられるかと思い、頭を下げて仕事を続ける。しかし、鉄子は「ここにいても探せない」といって、のぶを解雇した。鉄子は理想を追い求めるのぶが近くにいることで、自分が“汚い”政治の世界にいることに耐えられないと感じているのではと八木(妻夫木聡)は思っている。

八木(妻夫木聡)が“九州コットンセンター”の雇われ店長として登場

戦後すぐは、ガード下で闇酒を造って売っていた八木だが、今は“九州コットンセンター”に務めている。八木は、サンリオ創設者の辻信太郎という説がもともと出ていたが、11日放送の第96話で“九州コットンセンター”にいることで、その説は確定となった。サンリオの原点は“山梨シルクセンター”であり、若き日のやなせたかしもその製品にデザインを提供したり、詩集の出版を頼んだりしていた。

「見上げてごらん夜の星を」の歌唱シーン

いせたくや(大森元貴)と六原永輔(藤堂日向)、そして嵩(北村匠海)によって作り上げられたミュージカル。本番前日にやっとできあがった歌をいせたくや役の大森元貴が歌い上げた。いつもの高音ではなく、低音を効かせた声が朝のお茶の間に響いた。

のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)が別居?

これほど信頼しあっているのぶと嵩だが、なんと行き違いがでて、別居してしまう。18日から放送される第21週は仕事の幅を広げる嵩に対して、“自分はなにものでもない”ともがくのぶが対立する。

【第20週(2025/8/11-8/15)ネタバレあらすじ】

独立した嵩(北村匠海)は独創漫画派という集団に所属し、そこで割り振られた仕事をこなしていた。だが、決して順調とは言えなかった。注文がきて漫画を書き上げても急にキャンセルになったりすることもあった。

嵩を支えるため、のぶ(今田美桜)は鉄子(戸田恵子)に秘書を続けさせてほしいと頭を下げる。その時、「探しているものを見つけたいから」と訴えた。

そんな中、八木(妻夫木聡)の店で自分の漫画は大衆受けしないと愚痴る嵩。八木は大衆に媚びずに嵩らしいものを書けばいいのだと諭す。そこに買い物に来た鉄子が、嵩にのぶが探したいものはなんなのかと聞く。嵩は「何があっても逆転しない正義だと思います」と答えた。そんなものはあるのかという鉄子に、八木は厳しい声をかけていた。

仕事のスケジュールで埋められた黒板を見て、声を弾ませるのぶ。だが嵩にそんな仕事はなく、ため息をつくばかりだ。黒板には“にせ”の予定を書いていたのだ。

一方、のぶは鉄子から思いもよらない言葉を告げられる。数日後、のぶは登美子(松嶋菜々子)の家を訪ねる。忙しい嵩に余計な心配をかけたくないと話すのぶだったが、登美子からは嵩にそんなに仕事があることはなく、“見え”を張っているのだといい、仕事がなくなったことを嵩にちゃんと話したほうがいいと言われる。そんな登美子を話していると方の力が抜けてきてリラックスできた。

のぶと嵩は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れたが、嵩は未だ漫画家として売れる気配はない。のぶは鉄子に紹介してもらった秘書の仕事を続けている。そんなある日、いせたくや(大森元貴)が独特な雰囲気の六原永輔(藤堂日向)を連れて柳井家にやって来る。2人は嵩にミュージカルの舞台美術を手掛けてほしいという。いせたくやは嵩が三星百貨店に勤めていたときに、演劇のポスターを書いたものを評価していたのだ。自信がないと弱腰の嵩だったが、のぶに「たっすいがーはいかん」と背中を押され、翌日稽古場を訪ねる。

たくやと永輔の勢いに気圧され、嵩は舞台美術の仕事を引き受けることになり、さっそく絵コンテを描き上げ、嵩が改めてイメージを尋ねると、永輔はイメージは嵩に一任すると言う。愚痴りながらもせっせと描き上げる嵩に、のぶは楽しそうだと言ってそっと寄り添う。ミュージカルの稽古にずっと付き合いながら、ミュージカルがどんどんとブラッシュアップされてゆく様子を嵩は見届ける。永輔は妥協せずにいせたくやに音楽の改善も前日であっても申し入れてゆく。そんな永輔の要望にたくやも劇団員たちも応えてゆく。彼らのやりとりに嵩は圧倒される。

舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、嵩はなぜかぼんやりした様子だ。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとたくやがやって来る。しかし、嵩は聞く耳を持たず、やってみてはと言うのぶにも、自分の仕事に口出ししないでくれと反論する。それ以来、ぎくしゃくする2人。嵩は信念をもって芸術の道を究めているたくやや永輔たちに比べて自分が漫画家としてなにもできていないと卑屈になっていた。

そんな中、のぶは嵩に内緒であることをしていた。家計の足しにするために八木の店で働いていたのだ。何も知らず八木に会い行った嵩は、のぶが働いているのをみて驚く。謝る嵩に、のぶは嵩には好きなことをしてほしいのだという。嵩は愛しくなってのぶを抱きしめた。そんな中、停電がおき、懐中電灯を探す。懐中電灯で手のひらをかざして赤くなった様を「手のひらをすかしてみれば、真っ赤に流れる……」と後に作詞することになる歌のフレーズを思いついた。

【第21週(2025/8/18-8/22)あらすじ】


■第101話(月)

嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹介され、子どもたちに広く歌われるように。そんな中、八木(妻夫木聡)から逃げずに漫画を描くよう言われた嵩は、久しぶりに漫画を描こうとするが、なかなか筆が進まず、漫画家として壁にぶち当たっていた。そしてのぶも、社会の壁にぶち当たる。のぶが肩を落として帰宅すると、中から女性の声が!!

■第102話(火)

仕事がクビになったのぶ(今田美桜)は、登美子(松嶋菜々子)からそんなにしょげなくていいと励まされる。のぶは嵩に登美子の様子を報告し、嵩も登美子に会いに行くよう勧めるが、嵩は気が進まない。そんな嵩に、自分は嵩が好きな漫画をかいてくれることが一番うれしいことだと話すのぶ。その言葉が、今の嵩には一番胸に刺さるのだった。同じころ、八木(妻夫木聡)から映画評について鋭い指摘をされた蘭子(河合優実)は…。

■第103話(水)

嵩(北村匠海)は「まんが教室」という番組に出演してほしいという健太郎(高橋文哉)の頼みをしぶしぶ承諾する。そして第一回の放送日。生放送でガチガチに緊張する嵩。そんな嵩を、のぶ(今田美桜)がテレビの前で心配そうに見守る中、絵描き歌の初動からミスをした嵩は慌てふためき…!? それからしばらくして、羽多子(江口のりこ)が高知から懐かしい人物を連れてやってくる。

■第104話(木)

嵩(北村匠海)はたくや(大森元貴)からテレビドラマの脚本を依頼される。漫画を描くうえでも役に立つはずだと言うたくやに、嵩は漫画を描いていないことを話し、仕事を引き受ける。嵩がこのまま漫画を辞めてしまうのではと心配するのぶ(今田美桜)。そんなある日、カフェで打ち合わせ中の嵩を待っていたのぶは、女性たちに取り囲まれる嵩の姿に唖然とする。その夜、最近の嵩はおかしいと言うのぶに、嵩は思わず声を荒らげ…!

■第105話(金)

のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の別居生活が続く中、登美子(松嶋菜々子)から嵩の名前の由来を聞いたのぶは、ひとり山へ向かう。力強い足取りで頂上まで登り、大自然の息吹を感じながら嵩を思うのぶ。一方、嵩は久しぶりに漫画を描こうと紙を取り出す。のぶの言葉が脳裏に甦り、たちまち没頭して鉛筆を動かす嵩。そんな嵩のもとに久しぶりに帰ったのぶは、自分は何者にもなれなかったと、秘めていた思いを吐露する。

■スタッフ他


脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,江口のりこ,大森元貴,久保史緒里,田中俊介,西村雄正,齊藤友暁,妻夫木聡,松嶋菜々子,阿部サダヲ 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk

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