朝ドラ「あんぱん」アンパンマンの原型がついに登場…今田美桜の涙に共感…第21週あらすじと第22週予告

“なんのために産まれてきたんだろう”と涙するのぶ(今田美桜)を優しく包む嵩(北村匠海)。そして、あんぱんを配る太っちょおじさんが誕生した。NHK朝ドラ「あんぱん」の第22週「愛するカタチ」(8月25日~8月29日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。
朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第21週が8月18日から放送された。
嵩(北村匠海)の詩人としての才能が花開く
漫画家を目指している嵩(北村匠海)だが、まずは詩人として認められる。いせたくや(大森元貴)と作った「手のひらを太陽に」が大ヒットする。その関係で多くの仕事が入ってくる。ドラマではなんでも仕事を引き受けることから「ファイティングやない」と呼ばれていると設定されているが、実際にも「困った時のやなせさん」と言われていた。会社を設立した八木(妻夫木聡)のもとに懐かしい人々が集結する
雇われ店長だった八木が正式に会社を立ち上げた。そこにはガード下で育ったアキラや中国出兵時の宣撫班で一緒だった粕谷も働いている。さらに、蘭子(河合優実)も仕事をもらっている。八木は嵩の“言葉の才能”にも気がつき、のちに、嵩は八木の会社から詩集を出版することになる。会社を辞めさせられたのぶ(今田美桜)は自分のやりがいに悩む
父親に女性も大志を抱いて進めといわれて、教師になり、その後、新聞社、政治家の秘書、一般企業での秘書と務めてきたが、仕事を失ってしまう。嵩が売れ始めたので生活は成り立つが、自分の目標を失った状態だ。そんな中、“漫画家”としてではなく、作詞や脚本などの仕事ばかりする嵩に厳しい言葉をかけてしまう。それは、のぶの焦りから来ているものと思われたが、嵩でも大声で反発してしまった。のぶが嵩に「私は何者にもなれなかった。なんのために産まれてきたんだろう」と涙する姿に共感する声が多数あがった。第22週には小学生のファンが登場するが、脚本家の中園ミホがモデル?
小学生のファンが嵩のもとにやってくる。実はこのドラマの脚本を担当している中園ミホは小学生の時にやなせたかしにファンレターを書き、しばらく文通していた縁がある。この小学生は中園ミホがモデルになっていると思われる。そして、第21週のラストに登場した「あんぱんを配る太ったおじさん」が人の目に触れることになるが、国民的人気ものになるにはまだ時間がかかる。【第21週(2025/8/18-8/22)ネタバレあらすじ】
嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹介され、子どもたちに広く歌われるようになった。嵩は雑誌の記事依頼や歌手の白鳥玉恵(久保史緒里)のリサイタルの構成依頼など一気に忙しくなってきた。そんな中、八木(妻夫木聡)が新しく会社を立ち上げた。ビーチサンダルがヒット商品だ。そしてそこにはガード下にいたアキラや軍で一緒だった粕谷が働いている。フリーランスのライターになっていた蘭子(河合優実)も八木から仕事を依頼されていた。
八木から逃げずに漫画を描くよう言われた嵩は、久しぶりに漫画を描こうとするが、なかなか筆が進まず、漫画家として壁にぶち当たっていた。「手のひらを太陽に」関係の仕事に逃げ出してしまう。
そしてのぶも、社会の壁にぶち当たる。なんと会社をクビになってしまったのだ。のぶが肩を落として帰宅すると、中から女性の声がする。白鳥玉恵が打ち合わせだといって来ていたのだ。嵩のことを「嵩さん」と呼ぶのを聞いて、のぶは不快になってしまう。
のぶは、登美子(松嶋菜々子)からそんなにしょげなくていいと励まされる。のぶは嵩に登美子が嵩をお茶の弟子たちに褒めていたことを報告し、嵩も登美子に会いに行くよう勧めるが、嵩は気が進まない。そんな嵩に、自分は嵩が好きな漫画をかいてくれることが一番うれしいことだと話すのぶ。その言葉が、スランプ中の嵩には一番胸に刺さるのだった。
同じころ、八木から映画評について蘭子はするどい指摘を受ける。読者に受けるように、監督は俳優をこき下ろしていると言われてしまう。蘭子はつい、家族もいない八木に愛など語って欲しくないといってしまった。しかし、八木には妻子がいた。福岡の空襲の犠牲になっていたのだ。そのことを知った蘭子は八木に頭を下げ、自分も剛(細田佳央太)について話をした。
嵩は「まんが教室」という番組に出演してほしいという健太郎(高橋文哉)の頼みをしぶしぶ承諾する。そして第一回の放送日。生放送でガチガチに緊張する嵩。そんな嵩を、のぶがテレビの前で心配そうに見守る中、絵描き歌の初動からミスをした嵩は慌てふためいたが、その様子を見て子ども達は面白そうにしていた。やがて嵩も番組に慣れ、人気コーナーになってゆく。
それからしばらくして、羽多子(江口のりこ)が高知から懐かしい人物を連れてやってくる。のぶや嵩の子ども時代からの知り合いで、嵩とは中国戦線でもともに戦ったコンタだ。飢餓に苦しんだ時、中国人の家を襲い、ゆで卵をわけてもらった恩をどこかで返さなくてはいけないとずっと考えていたといい、朝田家で食堂をやりたいという。羽多子も手伝うことにした。
嵩はたくやからテレビドラマの脚本を依頼される。漫画を描くうえでも役に立つはずだと言うたくやに、嵩は漫画を描いていないことを話し、仕事を引き受ける。嵩がこのまま漫画を辞めてしまうのではと心配するのぶ。そんなある日、カフェで打ち合わせ中の嵩を待っていたのぶは、女性たちに取り囲まれる嵩の姿に唖然とする。怒ってのぶは帰ってしまった。しかし、女性たちは嵩にサインをもらうも、それは、全て自分たちの子どものためだった。
その夜、最近の嵩はおかしいと言うのぶに、嵩は思わず声を荒らげる。漫画を描かないことを一番苦しんでいるのは嵩なのだが、のぶには嵩が漫画から逃げているように思えたのだ。言い争いになってしまい、のぶは、むかいの蘭子の部屋に逃げ出した。
のぶと嵩の別居生活が続く中、登美子から嵩の名前の由来を聞いたのぶは、ひとり山へ向かう。力強い足取りで頂上まで登り、大自然の息吹を感じながら嵩を思うのぶ。一方、嵩は久しぶりに漫画を描こうと紙を取り出す。のぶの言葉が脳裏に甦り、たちまち没頭して鉛筆を動かす。そんな嵩のもとに久しぶりに帰ったのぶは、教師としても、代議士の秘書としても、民間の会社でも何者にもなれなかったといい、嵩の子どもを産めなかったと思いを吐露し、涙してしまう。そんなのぶに嵩は自分たち夫婦はこのままでいいのだと優しく言葉をかける。そして、久しぶりに作り出した“あんぱんを配る太ったおじさん”の絵をのぶに見せた。
【第22週(2025/8/25-8/29)あらすじ】
■第106話(月)
嵩(北村匠海)はあんぱんを配る太ったおじさんの絵が認めてもらえず落ち込んでいた。のぶ(今田美桜)はそのおじさんの絵が好きだと言って嵩を励ます。そんな中、カフェでメイコ(原菜乃華)と鉢合わせた嵩は、会ったことをのぶには内緒にするよう口止めする。それから1か月後のぶの誕生日。お祝いに来ていたメイコから嵩に口止めされた話を聞いて、動揺を隠せないのぶ。そこに嵩が帰ってきて…。■第107話(火)
八木(妻夫木聡)のひらめきで嵩(北村匠海)の詩とイラストが入った陶器のグッズは追加注文が来るほど売れていた。それでももっと詩を書けと言う八木に、のぶ(今田美桜)は、嵩は漫画家なのでそんなに詩は書けないと反論してしまう。そんなのぶに、嵩は言葉がどんどん浮かんでくるから大丈夫だと言って詩を書き続ける。そして、嵩の詩の才能に確信を持った八木は、自分の会社で出版部を作り、嵩に詩集を出そうと声をかける。■第108話(水)
嵩(北村匠海)の詩集が出版されることになり、喜ぶのぶ(今田美桜)。八木(妻夫木聡)のアイデアで変わった場所で開かれたサイン会は、嵩の心配をよそに盛況のうちに終わる。数日後、柳井家を訪れたメイコ(原菜乃華)は、のぶと嵩のやりとりをうらやましそうに見ていた。その後、三姉妹で集まった蘭子(河合優実)の部屋で、メイコは秘めた願いを語る。嵩から話を聞いてうろたえる健太郎(高橋文哉)に、のぶは詩集を開き…。■第109話(木)
ある日、嵩(北村匠海)にファンレターをくれた小学生の佳保が、祖父の砂男(浅野和之)と柳井家にやってくる。笑顔で迎えるのぶ(今田美桜)と嵩だったが、ニコリともせずに辛辣な言葉を投げる佳保に、2人はタジタジに。佳保が映画の話などで蘭子(河合優実)と意気投合する中、砂男はのぶと嵩に佳保のつらい出来事を話し、嵩の詩集に救われたと感謝を伝える。■第110話(金)
のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は引っ越しをして羽多子(江口のりこ)と同居生活を始める。そんな中、電話に出た羽多子が、嵩に来たラジオドラマの脚本の大至急の依頼を受けてしまう。焦る嵩にのぶが謝ると、嵩は何かを思い出し、ある絵を取り出す。嵩が語るストーリーに引き込まれたのぶは、子どもとお母さんの話だからと書くことをためらう嵩の背中を押す。翌日、嵩が書き上げた『やさしいライオン』がラジオから流れる。■スタッフ他
脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,大森元貴,田中俊介,齊藤友暁,妻夫木聡,松嶋菜々子 他
<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
(土)午前9時45分~11時[1週間分]
◇NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
◇ NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk
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