キム・ソナ主演「The Empire：法の帝国」魅力＆見どころ完全ガイド～9月2日Dlife放送スタート～

韓国ドラマといえば、胸をときめかせるラブストーリーから社会派の骨太作品まで幅広いジャンルが揃っている。

その中でも、大人の女性たちが特に惹きつけられるのは「華やかに見える世界が、実は裏側で崩れていく」人間模様だろう。表と裏、愛と裏切り、名誉と欲望――。そんな人生の複雑な陰影を鮮烈に描いたスキャンダラス・サスペンス大作「The Empire：法の帝国」が、ついに9月2日（火）夜8時45分よりDlifeにてチャンネル初放送される。予告動画も公開された。

主演を務めるのは、ラブコメの金字塔「私の名前はキム・サムスン」で国民的女優となり、その後は大人の女性の多面性を繊細に演じ続けてきたキム・ソナ。彼女が今回挑むのは、誰もが羨む華麗な経歴を持ちながら、自らの人生が大きく揺らいでいく女性検事の役だ。一見すると完璧な家庭。しかし、その表情が少し揺れたとき、思わぬ崩壊の連鎖が始まる。
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名門一族の華と影

物語の主人公ハン・ヘリュル（キム・ソナ）は、ソウル中央地検の部長検事として活躍する才色兼備のエリート。父は韓国を代表する法律事務所の代表弁護士、母は大学のロースクール院長、祖父は元最高裁判事という、まさに法曹界の名門一族に育った女性である。
さらに彼女を支える夫ナ・グヌ（アン・ジェウク）は、大学教授でありながら弁護士としても名を馳せるエリート。家庭的で温和な性格と端正なルックスを兼ね備え、世間から見れば「完璧な夫婦」という称号の代名詞であった。まさに誰もが羨む人生、それがヘリュルの表の顔だ。

しかし華やかさの裏には、見えない綻びが少しずつ生まれていた。ある日、謎の女性の変死事件が発端となり、それぞれの胸の内に隠されていた秘密や裏切りが次第に明るみに出ていく。ヘリュルの才気と努力で築かれてきたものが、一つの事件をきっかけに音を立てて崩れていく。完璧に見えた家族の「華麗なる崩壊」が始まるのだ。

キム・ソナの演技が光る“大人の女の葛藤”

今回のキム・ソナは、ラブコメで見せてきた気さくで明るいヒロイン像とは正反対。冷徹な法の番人でありながら、一人の妻として、母として揺れ動く人間味のある女性を演じる。特に、表情の奥に浮かぶ微かな不安や孤独を絶妙に表現する演技は圧巻で、視聴者の胸を鋭く突き刺す。

大人の女性にとって共感を呼ぶのは、「人から見れば完璧と称賛されながらも、自分の中には満たされない思いや葛藤がある」という部分だろう。社会的な立場、家庭、夫婦関係――すべてを取り繕っても、内心では心が揺らぐことがある。キム・ソナはまさにその“仮面の裏側”をリアルに演じ、大人の視聴者が深く自分自身を重ね合わせられる。

注目の共演者たち

夫ナ・グヌを演じるのはアン・ジェウク。ドラマ「星に願いを」で国民的スターに躍り出てから数十年、今なお第一線で活躍する実力派俳優だ。近年は「マウス～ある殺人者の系譜～」でサディスティックな殺人鬼を怪演し、視聴率20.4％を記録した新作「トクスリ五兄弟をお願い」で男性主人公を担当し、その演技の幅広さにあらためて注目が集まった。本作では“理想の夫”としての顔を持ちながら、秘密を抱える難しい役柄を引き受け、視聴者を息詰まる世界へと誘う。

またヘリュルを取り巻く法曹界の人間関係や家族それぞれが抱える野望も、見応えたっぷり。表向きは上流階級の優雅な暮らしを送っていても、誰もが「理想の家族」であり続けるために必死で仮面をかぶっている。その仮面がはがれる瞬間のスリルこそが、本作最大の魅力といえる。

社会派サスペンスとしての重厚さ

「The Empire：法の帝国」は単なる家庭の崩壊劇ではなく、社会派的な要素を強く含んでいる。韓国の司法界という権威ある舞台を背景に、権力と名誉を握る者たちの欲望と葛藤を赤裸々に描き出す。地位のために正義を曲げる者、家庭のために真実を覆い隠す者――視聴者は彼らの迷いや選択を通じて、人間の本質に迫ることになる。

大人の世代にとって、見える世界と見えない世界の二面性は決して他人事ではない。自分や家族を重ね合わせながら、「もし自分が同じ立場だったら」と思わず考えさせられる展開が続く。だからこそ、このドラマは単なるエンターテインメントを超え、人生に深い問いを投げかけてくるのだ。

韓流ドラマの奥深さを味わう一作

本作は2022年に韓国で放送され、多くの話題を集めた。毎話の終盤に訪れる衝撃的なクライマックスは、「先が気になって眠れない」と視聴者を釘付けにした。ラブストーリーや時代劇に親しんできたファンにとっても、新鮮な衝撃を与えることは間違いない。
光と影、愛と裏切り、理想と現実――そうした対比のなかに生きる人間模様は、まさに韓流ドラマならではの見応えである。とりわけ、大人になった今だからこそ響くテーマが満載で、「華やかさ」と「崩壊の予感」のギャップに一瞬で引き込まれる。

放送情報

「The Empire：法の帝国」
放送開始：9月2日（火）夜8:45～
放送局：Dlife（BS・CSで放送中）
主演：キム・ソナ、アン・ジェウク

■キャスト
ハン・ヘリュル役：キム・ソナ
ナ・グヌ役：アン・ジェウク
ハム・グァンジョン役：イ・ミスク
ハム・ゴンド役：ソン・ヨンチャン
ハム・ミンホン役：シン・グ
イ・イェホン役：オ・ヒョンギョン
　ほか

まとめ

「The Empire：法の帝国」は、“完璧な家族像”と“その裏に潜む崩壊”を描いたスキャンダラス・サスペンスである。人間の欲望と偽善を鋭くえぐり出すことで、視聴者に「真に幸せとは何か」という問いを突きつける。

華やかな生活を手に入れた人が、必ずしも幸せであるとは限らない。むしろ「持ちすぎているからこその不安」と「隠すための嘘」が、人を崩壊へ導く。大人の女性だからこそ共感できるテーマが満載で、見る者を強く惹きつける一作になっている。

9月2日から始まる放送は、きっとあなたの心を揺さぶるだろう。大人のための韓流サスペンスの真髄――その目で確かめてほしい。

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◇予告編

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