恋と運命が交差する瞬間…「この川には月が流れる」制作の祈りとは?
MBC2025年秋の話題作「この川には月が流れる」(이강에는 달이 흐른다)は、想像の朝鮮時代を舞台に、笑顔を失った王世子イ・ガンと記憶を失った行商人パク・ダルの魂が入れ替わるファンタジーロマンスだ。
「この川には月が流れる」(演出:イ・ドンヒョン、脚本:チョ・スンヒ)は、笑顔を失った世子と記憶を失った負褓商(ポブサン、朝鮮時代の行商人)の魂が入れ替わることから繰り広げられる、ファンタジー恋愛時代劇。カン・テオは劇中で世子イ・ガンを演じ、キム・セジョンは負褓商のパク・ダリを演じる。
制作チームが描くのは、奇跡のような身体の入れ替わりを通じて互いの人生を理解し、時に命をかけて寄り添う二人の絆だ。現代を生きる私たちに向けて、愛することの怖さや喜びを再発見させるメッセージも込められている。この記事では制作サイドが語る深い意図を紐解く。
※以下、MBC「이강에는 달이 흐른다」HPより翻訳
【ファンタジーロマンス】
舞台は想像の朝鮮時代。
笑顔をなくした世子イ・ガンと、記憶を失った負褓商(ポブサン、朝鮮時代の行商人)パク・ダルがいる。二人は月下老人の不思議な力によって、まるでひとつの魔法のように身体が入れ替わる。突然の出来事に戸惑いながらも、一緒に過ごすうちに自然と心が通い合い、恋に落ちる。イ・ガンは昔の笑顔を取り戻し、パク・ダルは失っていた大切な記憶を見つける。
身体が入れ替わることで、二人は自分らしさを取り戻し、新たな自分に出会う。
【一心同体ロマンス】
どうして身体が入れ替わったのか。
それは5年前のある出来事に関わる。
イ・ガンにとって最大の悲劇をもたらした宰相は、過去に二人の大切な人を傷つけた。身体が入れ替わってしまった二人は、その宰相に立ち向かうために力を合わせる。記憶がなくても、正体が分からなくても、二人の心はひとつになる。
【命を懸けたロマンス】
パク・ダルは逃亡奴婢という身分のため、見つかれば命を失う危険がある。イ・ガンは宰相の娘と結婚しなければ、命を危険にさらされる。離れて生きるか、愛して一緒にいるか。
どちらか一つの選択しかない。
それでも二人は命をかけて愛する。どんな困難があっても寄り添い合い、悲しい運命を乗り越える。
【私たちへのメッセージ】
私たちはどうだろう。
毎日の忙しさの中で、湧き上がる感情に怖くなって目を背けたことがあるかもしれない。恋は贅沢で、愛は怖いものになり、生きることが全てになってしまった。計算ばかりしてしまい、素直に愛することを忘れてしまった。
このドラマを通して、子どものころに感じたドキドキや甘い夢を思い出してほしい。優しい童話のように、運命的な恋が必ずあると信じてほしい。そして、もう一度、怖がらずに愛してほしい。
運命に翻弄されながらも、互いの心を理解し合い、命をかけて愛し合う二人の姿は、観る者に勇気と温かさを届ける。「この川には月が流れる」は、ただのファンタジーロマンスではなく、愛することの喜びと怖さを改めて思い出させてくれる物語だ。忙しい日常に追われる私たちに、純粋な感動と心のときめきを届けてくれる作品となりそうだ。
【「この川には月が流れる」を2倍楽しむ】では、時代背景や豆知識、キャスト紹介、制作発表会レポート、放送にあわせて全話あらすじと見どころ、視聴率などまとめていく。
本作は韓国MBCにて2025年11月7日放送スタート。日本での配信情報は現在未定だが、豪華キャストとファンタジックなストーリーにより、国内配信も大いに期待されている。
◇MBC「이강에는 달이 흐른다」HP