心を軽くする3つの物語―「Shrink(シュリンク)〜精神科医ヨワイ〜」NHKで2日より再放送(全話あらすじと見どころ)
中村倫也と土屋太鳳が共演し、「心の病」を優しく見つめたドラマ「Shrink(シュリンク)〜精神科医ヨワイ〜」が、NHK総合で11月2日(土)23時50分から再放送される。2024年に話題を呼んだ全3回のヒューマンドラマが、再び視聴者の心に寄り添う。(各話49分)
■あらすじ
舞台は、新宿の路地裏にある小さな精神科「ひだまりクリニック」。
そこで診療を行うのは、穏やかでどこか不思議な雰囲気を持つ精神科医・弱井幸之助(中村倫也)。患者の話にじっくりと耳を傾け、焦らず、無理をさせず、心の奥にある痛みを少しずつほどいていくのが彼の治療スタイルだ。そんな弱井のもとに、看護師の雨宮有里(土屋太鳳)が新しく配属される。精神科勤務は初めての彼女にとって、心の病と向き合う現場は戸惑いの連続。だが、弱井の優しい姿勢や患者たちの本音に触れるうちに、“寄り添うこと”の意味を見つけていく。
第1話ではパニック症、第2話では双極症、第3話ではパーソナリティ症と、各回で異なる患者が登場。それぞれの苦しみや再生の物語を通して、人が「生きづらさ」とどう向き合うのかを静かに描いていく。
■見どころ
中村倫也の穏やかな存在感
優しさの奥に確かな信念を宿した弱井を繊細に演じ、視聴者の心を癒やす。中村特有の柔らかな声と間の取り方が、重いテーマに温度を与えている。
土屋太鳳が見せる新境地
熱意と不器用さを併せ持つ新人看護師・雨宮をリアルに体現。患者を通じて自分自身を見つめ直す姿に共感の声が集まった。
“心の病”を正面から描く誠実さ
専門医の監修のもと、実際の症例をもとにした丁寧な描写が特徴。医療ドラマという枠を超え、「誰もが抱える心の揺らぎ」に寄り添う作品として高く評価された。
静かに心を軽くする物語構成
派手な展開よりも、一人ひとりの心に焦点を当てた構成。見終えた後に温かい余韻が残る、NHKならではのヒューマンストーリーとなっている。
■全話あらすじと見どころ、キャスト
第1話:パニック症(11月2日(土)23:50〜)
新宿の片隅で小さな精神科クリニックを開業した医師・弱井(中村倫也)。精神科で働くのは初めての看護師・雨宮(土屋太鳳)とともに、きめ細かな診療をしている。ある日、弱井は近くの駅のホームで胸を押さえて倒れこんでいる女性を助ける。それがきっかけで弱井のクリニックで受診することになった女性は雪村(夏帆)という会社員。夫の浮気が原因で離婚し、今はシングルマザーとして子育てと仕事に多忙な日を送っていた…
➡【ネタバレあらすじと見どころ】
第2話:双極症(11月9日(土)23:00〜)
弱井と雨宮は、最近常連になったラーメン店で舌鼓を打つ。店長の谷山玄(松浦慎一郎)も店の味を気に入ってくれた弱井たちを見てうれしそうにもてなす。しかしその矢先、玄は突然ベッドから起き上がれず、出勤できない状態に陥る。玄の妹・楓(土村芳)は、ひだまりクリニックへ行くよう勧めるが、玄は「顧客の弱井先生に気を遣わせたくない」と心療内科の早乙女クリニックに向かう。ところが…
➡【ネタバレあらすじと見どころ】
第3話:パーソナリティ症(11月16日(土)23:00〜)
➡【ネタバレあらすじと見どころ】
心の痛みを“見えないもの”として片づけず、そっと寄り添う──。
「Shrink(シュリンク)〜精神科医ヨワイ〜」は、誰かの支えになりたいと願うすべての人に届けたい優しい物語だ。再放送では、心の奥にそっと灯る“癒しの光”をもう一度確かめたい。
◇ NHK「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」HP
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