「この川には月が流れる」キム・セジョン、“1人で5つの身分”を演じ分ける圧巻の変身
カン・テオ×キム・セジョン主演のMBC金土ドラマ「この川には月が流れる」（이강에는달이흐른다）で、ヒロインを演じるキム・セジョンの演技が話題だ。
「この川には月が流れる」（脚本：チョ・スンヒ／演出：イ・ドンヒョン／制作：ハイジウムスタジオ）は、笑顔を失った世子イ・ガン（カン・テオ）と、記憶をなくした行商人パク・ダリ（キム・セジョン）の“魂のチェンジ”を描くファンタジー・ロマンス時代劇。
本作でキム・セジョンは、嬪宮 → 褓負商（行商人） → 内官 → 宮女 → 側室と、宮廷内外で立場が目まぐるしく変化。そのたびに役柄の“色”を大胆に変え、視聴者から「1人でドラマを3本はやっている」「変身の天才」と絶賛されている。
画像：MBC「이강에는달이흐른다」HPより
物語が進むほど、ダリの人生は生き延びるための選択の連続となる。キム・セジョンは、身分によって異なる言葉遣い・所作・感情の濃度を巧みに演じ分け、深みあるキャラクター像を作り上げている。
■ ①嬪宮（世子妃）―哀しみの歴史を抱える“前世”の影
回想シーンで登場する世子の妻を演じたキム・セジョンは、王のために川へ身を投げるという悲劇を、静かな眼差しと絶望の表情で描き切った。
短いシーンながら「この数秒で胸が締め付けられる」「時代劇の適性が群を抜いている」と評判が集まり、その存在感が物語の“影”として深く刻まれている。本作が初の時代劇ながら視聴者からは「サグク（時代劇）適性抜群」との高い評価を集めた。
■ ② 褓負商―生活力あふれる快活な行商人
一転して、ダリは市場を駆け回る陽気な行商人として登場。素朴で親しみやすい、温かみのある方言を駆使し、明るくたくましい生活演技を披露したことで、「天才ブボサン」「セジョンの魅力全開」と称賛される。
どんな危機でも仲間を守ろうとする芯の強さを、コミカルさと温かさを交えながら表現し、ドラマの空気を一気に軽やかにする役割を担った。
■ ③ 内官―魂が入れ替わった“異質な存在”を繊細に
ダリはガンと身体が入れ替わったあと、大王大妃（ナム・ギエ）の力を借りて男装し、新任の内官として入宮する。魂がカン・テオ演じる世子イ・ガンと入れ替わってしまうという難しい設定を、キム・セジョンは洗練された口調、抑制された表情で自然かつ説得力たっぷりに演じた。
普段の忠清道方言を封じ、王世子の影を宿す微妙なニュアンスを演じ分けたことで、「演技のポテンシャルが爆発した」と専門家からも高評価が寄せられている。
■ ④ 宮女―試練の中で育つ強さとロマンス
ところがダリが扮装する内官と世子が共寝をしてしまい「世子が男色」という噂が立ち、大王大妃の力を借りて今度は宮女に。ここでもキム・セジョンはダリの“折れない心”を丁寧に表現。権力に抗う小さな抵抗、そして揺れ始めるロマンスの感情を繊細に描き、視聴者の没入感を高めた。
アクションシーンでは機敏な動きと鋭い目つきが光り、「宮女ダリは成長の象徴」との声も上がっている。
■ ⑤ 側室―愛と陰謀の狭間で揺れる最高潮の演技
ついに世子イ・ガンはダリを守るために側で見守ることができる側室とする。ここでダリの物語は最高潮へ。
初めての合房（ハッパン）シーンでは緊張と覚悟、恋心が入り混じる複雑な感情を自然に表現。政治的陰謀に巻き込まれながらも愛を守ろうとする姿は、これまでの成長の集大成となった。
視聴者からは「1人で5人を演じているよう」「セジョン史上最高のドラマ」と絶賛の声が寄せられている。
■ キム・セジョンの新しい代表作へ
“生き抜くために姿を変え続けた女性”という難しい役柄を、表情・所作・声色の細部まで積み重ねて演じるキム・セジョン。
嬪宮の儚さ、行商人の明るさ、内官の不思議さ、宮女の強さ、側室の気品——。
多彩な魅力で紡がれるダリの人生は、彼女の代表作として語り継がれる予感に満ちている。
ドラマ「この川には月が流れる」」は、MBC公式サイトおよび韓国配信サイトのWavee、TVINGでもともに人気TOP１０入りしている。キム・セジョンの圧巻の変身劇は、今後の展開でも視聴者を魅了し続けそうだ。
残念ながら12月13日現在、日本での配信・放送は未定。日本で視聴できるのが待ち遠しい。なお、本作の時代背景や全話あらすじ（ネタバレ）と見どころ、視聴率やキャスト徹底紹介、制作発表会は【「この川には月が流れる」を2倍楽しむ】でまとめている。
MBCドラマ「この川には月が流れる」第12話は、11月13日（土）21時50分より放送予定。
◇YouTube｜이강에는 달이 흐른다12회 예고（第12話予告）
◇MBC「이강에는 달이 흐른다」HP
●【11月韓国でスタートの新ドラマ】
【作品詳細】【「この川には月が流れる」を2倍楽しむ】
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