「愛する盗賊様よ」と「二度目の裁判」好発進 週末ドラマ戦線に「今日から人間ですが」「アンダーカバー・ミスホン」も参戦
2026年の幕開けとともに、韓国では週末ドラマ戦線が一気に活気づいている。
KBS土日ドラマ「愛する盗賊様よ」(은애하는 도적님아)と、MBC金土ドラマ「二度目の裁判」(판사 이한영)が、そろって初回視聴率4%台でスタート。2025年に苦戦が続いた両局にとっては、久々に明るい兆しといえる。
ただし、週末ミニシリーズ市場は“無難”では生き残れない超激戦区。安定した立ち上がりを見せた2作品が、どこまで存在感を高められるかが注目されている。
「愛する盗賊様よ」、KBS土日ドラマで最も安定した船出
KBS土日ドラマ「愛する盗賊様よ」は、1月3日の初回で4.3%、翌4話では4.5%と小幅ながら上昇。派手な数字ではないものの、近年のKBS土日ドラマと比較すれば、かなり堅実なスタートだ。
直前作「最後のサマー」は自己最高2.7%にとどまり、「ウンスの良い日」もイ・ヨンエ主演ながら最終回で4.9%止まりだった。話題性は高かった「TWELVE トゥエルブ」も、初回8.1%から急落し、最終的には2~3%台で終わっている。
その点、「愛する盗賊様よ」は放送開始時点で視聴者をある程度つかんでおり、今後の伸びしろが期待される。
自己最高5.1%(「ウンスの良い日」)を早期に超え、10%台に到達できれば、KBS土日ドラマ初の“本格ヒット作”として記録される可能性もある。原作ウェブトゥーンとの同時展開による相乗効果も、追い風となりそうだ。
「二度目の裁判」、MBC復活の象徴となるか
MBC金土ドラマ「二度目の裁判」も、初回4.3%、第2話4.4%と、緩やかな上昇曲線を描いている。MBCにとって、この数字は決して小さくない。
2025年のMBC金土ドラマで、初回から4.3%を超えた作品は「アンダーカバーハイスクール」だけ。さらに自己最高視聴率が4%台後半を超えた作品も、年間でわずか数本に限られていた。
その中で「二度目の裁判」が、過去の成功例である「アンダーカバーハイスクール」(自己最高8.3%)にどこまで迫れるかは、MBCドラマ全体の評価を左右する重要なポイントだ。ソ・ガンジュンは本作で「2025年MBC演技大賞」の大賞まで獲得しており、主演のチソンにとっても、数字次第では「2026年MBC演技大賞」の有力候補となる。
最大の壁はSBS「模範タクシー3」が独走中
問題は、あまりにも強力な競合作の存在だ。
現在、週末ミニシリーズで圧倒的な数字を誇るのは、SBS「復讐代行人3~模範タクシー~」。1月3日に自己最高14.2%を記録し、事実上の独走状態にある。
放送終了となる1月10日までは、「二度目の裁判」と「愛する盗賊様よ」にとって最大の壁となるのは間違いない。さらに1月16日からは、SBSの後続作「今日から人間ですが」が控える。「ソンジェ背負って走れ」を世界的なヒットに導いたキム・ヘユンと、人気のロモン主演のファンタジーロマンスで、SBS金土ドラマらしい高い安定感が予想される。
tvN・JTBCも侮れない存在感
tvN土日ドラマ「プロボノ:アナタの正義救います!」は、自己最高9.1%を記録するなど好調を維持。「愛する盗賊様よ」と「二度目の裁判」が始まった1月第1週も、6%台後半から8%台と安定した数字を残している。
一方、JTBC「明日はきっと」はパク・ソジュン主演という強力カードを切りながらも、視聴率は伸び悩み中。とはいえ、視聴層の重なりを考えれば、決して無視できる存在ではない。
さらに激化する週末ドラマ戦争
1月17日からは、パク・シネ主演のtvN新作「アンダーカバー・ミスホン」も参戦する。
1990年代を舞台にしたレトロなオフィスコメディという設定は、近年のトレンドとも合致。パク・シネは過去作で13%超えの実績もあり、視聴率面での即戦力として期待が集まる。
“好スタート”を“成功”に変えられるか
「愛する盗賊様よ」と「二度目の裁判」は、確かに良いスタートを切った。しかし、真価が問われるのはこれからだ。
SBSの強豪作品群、tvNの安定感、そして新作ラッシュという過酷な環境の中で、どれだけ“この作品でなければならない理由”を示せるか。2026年の週末ドラマ戦争は、まだ始まったばかりである。
ここで紹介した作品の日本での配信は【12月韓国でスタートの新ドラマ】、【2026年1月韓国でスタートの新ドラマ】でそれぞれ紹介している。