ク・ギョファン初主演「誰だって無価値な自分と闘っている」“共感と慰め”の話題作に期待【制作発表会】
Netflixで独占配信されるJTBC新土日ドラマ「誰だって無価値な自分と闘っている」(原題:모두가 자신의 무가치함과 싸우고 있다/略:모자무싸)の制作発表会が17日、ソウル・上岩(サンアム)のスタンフォードホテルで行われ、ク・ギョファン、コ・ユンジョン、オ・ジョンセ、カン・マルグム、パク・ヘジュン、ハン・ソナ、チャ・ヨンフン監督が出席した。
YouTubeにて会見動画が多数公開されたのでレポートする。
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「誰だって無価値な自分と闘っている」(以下、「誰だって無価値」)は、“うまくいかない自分”に苦しみ、嫉妬や劣等感に押し潰されそうになりながらも、やがて心の平穏を見つけていく人々の物語。「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」「私の解放日誌」のパク・ヘヨン作家と、「椿の花咲く頃」や「サムダルリへようこそ」のチャ・ヨンフン監督がタッグを組んだことで、早くも大きな注目を集めている。
チャ監督は作品について、現代人が抱える“比較の中で生きる苦しさ”に焦点を当てたと説明する。
「誰もが価値ある人間、特別な人間になろうと努力して生きていますよね。でも多くの場合、他人と比較する人生になってしまう。その過程で嫉妬や劣等感が積み重なっていく。そういう感情を20年間抱えて生きてきた人物が主人公です」
さらに主人公ファン・ドンマンについても、「20年間映画監督としてデビューできずにいる人物です。周りはみんな成功していく中で、彼のそばに『君にも存在価値がある』と言ってくれる人が現れる。周囲の人々が彼を受け止めながら、それぞれの“無価値感”を乗り越えていく物語です」と語った。
主人公ドンマンを演じるク・ギョファンは、本作でテレビドラマ初主演を務める。役柄について次のように語る。
「映画監督志望だと思っていたんですが、ドンマンは誰かの友人であり、家族であり、恋人であり、演出家でもありました。映画業界の話のようでいて、結局は“私たち”の物語です。ファン・ドンマンは皆さんです」
また、自身も映画監督として活動する彼はキャラクターとの共通点について、
「僕も映画監督を夢見ていますし、映画への向き合い方は似ていますが、表現方法は少し違います。似ているか考えましたが、むしろ全く違う。ドンマンは僕よりも愛おしくて、抱きしめたくなる人物です」
と率直に語った。
さらに長時間に及ぶ撮影については、「12時間を超えるランニングタイムの中で、Vlogのようにカメラが深く入り込んできます。今も撮影している気分で、まだドンマンを手放せない」と明かし、作品への強い愛着をにじませた。
コ・ユンジョンは、鋭いシナリオ分析で“斧”と呼ばれる映画会社プロデューサー、ビョン・ウナ役を演じる。パク・ヘヨン作家の“新たなペルソナ”と呼ばれることについては、
「負担というより、ワクワクと感謝の気持ちが大きかったです。本当に私を使ってくださったのかと思うほど光栄でした」
と喜びを語る。
ク・ギョファンとの共演についても、
「先輩と撮影する中で、自然と負担が消えました。意識して頼ろうとしたわけではないのに、自然と頼りになっていました。先輩はセリフも多いのですが、その中で退屈にならないようにしたかった。でも毎回新しいリアクションを引き出してくださって、私をじっとさせないんです。そのおかげで毎テイク自然な反応ができました」
と、現場での信頼関係を明かした。
オ・ジョンセは、ドンマンと20年来の愛憎関係を続ける映画監督パク・ギョンセ役を担当。
「劇中で映画は公開されるんですが、興行成績が良くなくて悔しさを感じています。誰かには羨ましがられる存在でもあるけど、もっと上に行きたい、成功したいともがいている人物です」
と説明する。
その妻であり制作会社代表を演じるカン・マルグムは、
「会社名は私の“コ”と夫の“パク”を合わせたものです。夫の映画5本を制作し、20年間の中で積み重ねた愛情や憎しみ、さまざまな感情を抱えています」
と役柄の背景を語った。
一方、パク・ヘジュンは過去への後悔と贖罪に苦しむファン・ジンマン役で登場。フォトタイムで転びかけるハプニングもあり会場の笑いを誘った。
「写真がたくさん出ていましたね。転びそうになった瞬間ですが、よく撮っていただいてありがたいです。ただ、写真だけだと『どうしたんだ?』と思われるので、理由も書いていただけるとありがたいです。写真がゴリラみたいに写っていて(笑)」
と場を和ませつつ、
「今日の自分の姿のように、過去を責めながら自己嫌悪と戦う人物です。自分で自分を苦しめるキャラクターで、僕とは全く違うけれど魅力的です」
と語った。
ハン・ソナは、率直で本能的な魅力を持つ女優チャン・ミラン役を演じる。
「ミランは甲殻類みたいな人です。外は強そうに見えるけど中は繊細。母であり大女優のオ・ジョンヒの影響でストレスを受け、感情の溝が深くなっていきます」
また、共演したベ・ジョンオクについては、
「先輩がとても配慮してくださって、準備やリハーサルの時も現場でも温かく接していただきました」
と感謝を述べた。
最後にチャ監督は、強力な競合作との視聴率争いについて率直な心境を吐露。
「初放送を前にして、まるで針のむしろに座っているような気分です。全部自分のせいのように思えて、初撮影の日に戻りたいくらいです。もちろん多くの方に愛されて数字や話題性もついてきてほしいですが、この不安は消えないと思います。ただ、視聴者の皆さんにとって“面白かった作品の一つ”になってほしいです」
と語った。
◇K-Culture NOW by 연합뉴스|JTBC<모두가 자신의 무가치함과 싸우고 있다>제작발표회(制作発表会Full)
◇制作発表会動画一覧
こんな人にお勧め
本作は「自分は今のままでいいのかな?」と、ふとした瞬間に不安や孤独を感じてしまう方にこそ刺さる作品。周囲と自分を比べて焦りを感じている人や「夢」と「現実」の狭間で葛藤している人、そして「自分には価値がない」と自己嫌悪に陥りやすい人にぜひ見てもらいたい作品だ。そして独特な空気感と、情けなくも愛おしい人物像を体現する、ク・ギョファンの繊細な演技を堪能したい人には間違いない一作だ。
また、ク・ギョファンの演技が好きな方には、次の作品もお勧めしたい。
・「D.P. -脱走兵追跡官-」 (Netflixシリーズ)
⇒ク・ギョファンを語る上で絶対に外せない代表作。脱走兵を捕まえる軍人を演じているが、飄々としていてユーモアがあるのに、内側には深い悲しみや正義感を秘めたキャラクターが絶品。
・『なまず』 (映画)
彼の自由で少し風変わりな魅力が全開の作品。独特な世界観のコメディでありながら、現代の若者の不安や信頼を鋭く描いていている。
・『キル・ボクスン』 (Netflix映画)
こちらはアクション大作だが、彼が演じる「殺し屋」としての孤独や、どこか欠落したような哀愁漂う表情がとても印象的な一作。
“共感”と“慰め”をキーワードに掲げる「誰だって無価値」は、18日22時40分より初放送、その後、Netflixにて独占配信される。