ソ・ジソブ「キム部長」、イ・ジェフン「勝算あります」に自信 SBSが描く“シーズンドラマ王国”の未来とは
SBSが6月1日、ソウルで開催したドラマメディアデー「SBS DRAMA:NEXT EPISODE」で、2026年下半期から2027年にかけての大型ラインナップと今後の戦略を発表した。SBSNOW公式Xに当日の写真が多数公開されたので、会見の模様を詳しく解説しよう。
会場にはスタジオSのホン・ソンチャン代表、SBSのキム・ギスル編成室長をはじめ、新作ドラマ「キム部長」主演のソ・ジソブ、「勝算あります」主演のイ・ジェフンらが出席。SBSが近年築き上げてきた“シーズンドラマ王国”としての強みと、今後の展望が語られた。
「模範タクシー」「熱血司祭」に続く次のヒット作へ
SBSはこの日、「6年連続2049視聴率全チャンネル1位」という成果を公開した。
スタジオSはこれまで「ストーブリーグ」「ペントハウス」「浪漫ドクター キム・サブ」「模範タクシー」「熱血司祭」など数々のヒット作を生み出し、特に「模範タクシー」「浪漫ドクター キム・サブ」「熱血司祭」「グッド・パートナー」などはシーズン制作品として成功を収めてきた。
キム編成室長はSBSドラマのキーワードとして「シリーズパワー」を挙げ、「魅力的なキャラクター、強固な世界観、そして痛快な正義の実現がシリーズ成功の要素」と説明。今後も「財閥 x 刑事」「悪魔なカノジョは裁判官」「グッド・パートナー」など人気IPの続編を展開していく方針を明らかにした。
一方、ホン代表はSBSがシーズン制ドラマを次々と成功させる理由について、「視聴者が続編を望むことと、世界観を広げられることが前提」とした上で、「制作陣と俳優たちの信頼関係が何より重要」と強調した。
AI活用でドラマ制作も新時代へ
今回の発表会では、ドラマ制作におけるAI技術の活用も大きなテーマとなった。
ホン代表は「以前はAIに抵抗感を持つクリエイターも多かったが、今では創作を支える有効なツールになっている」と説明。今後放送される作品にはAI技術が積極的に導入される予定だという。
特に6月26日にスタートする「キム部長」には長尺のAI映像シーンが含まれており、「従来の制作方法と比べて60%以上の制作費削減につながった」と明かした。
ただし、単なるコスト削減ではなく、「これまで実現できなかった映像表現を可能にする点に大きな意味がある」とも語り、放送時にはAI活用シーンを視聴者に明示する方針も示した。
ソ・ジソブ、13年ぶりSBS復帰作「キム部長」
2026年下半期ラインナップの先陣を切るのが、同名ウェブトゥーン原作のアクションドラマ「キム部長」だ。
「主君の太陽」以来13年ぶりにSBSへ帰ってくるソ・ジソブは、「デビューがSBSドラマだったので故郷のような場所」と語った。
今回演じるのは高校2年生の娘を持つ父親キム部長。娘に関わる事件をきっかけに壮絶な戦いへ身を投じるキャラクターだ。
ソ・ジソブは「これまで積み重ねてきた経験があるからこそ、新しい姿を見せられると思った」と出演理由を説明。さらに本作のアクションについて、「剣、銃、車、爆破などさまざまなアクションが登場するが、単なる見せ場ではなく、登場人物たちの感情が込められている」と自信を見せた。
演出を担当するイ・スンヨン監督も、「娘を失った父親の物語なので重くなりがちだが、チェ・デフンとユン・ギョンホが加わることで軽快さとユーモアが生まれた。スピード感があり熱量の高い作品になる」と期待を高めた。
イ・ジェフンの新たな挑戦「勝算あります」
2027年放送予定の「勝算あります」も大きな注目を集めた。
作品は元弁護士出身の型破りな事務長と新人弁護士が率いる法律事務所を舞台にしたコミカルな法廷ドラマ。巨大な権力を相手にしながらも、ユーモアと機転で逆転劇を繰り広げる物語だ。
「模範タクシー」シリーズでSBSを代表する俳優となったイ・ジェフンは、「法廷ドラマと聞くと重く堅いイメージがあるが、この作品は爽快感のある“サイダー法廷劇”」と紹介した。
また、「模範タクシー」のキム・ドギとの違いについては、「キム・ドギが法の外で戦うダークヒーローなら、「勝算あります」のクォン・ベクは法の内外を巧みに行き来しながら言葉で状況を覆す人物」と説明した。
さらに「登場人物同士の掛け合いが面白く、物語の拡張性も大きい。このメンバーで次のシーズンまで続けたい」と語り、早くもシリーズ化への期待を口にした。
すると隣にいたソ・ジソブが「勝算はありそうですね」と冗談を飛ばし、会場を和ませる一幕もあった。
「大賞よりシーズン化」
今回のイベントで最も印象的だったのは、主演俳優たちの“受賞よりシリーズ化”という発言だった。
「演技大賞受賞とシリーズ化のどちらを選ぶか」と問われたソ・ジソブは、「賞への欲はない。良い作品として愛され、シーズン2につながる方がうれしい」と回答。
一方、SBS演技大賞をすでに2度受賞しているイ・ジェフンも、「また大賞を受賞することより、この作品が長く愛されるシリーズになることの方が重要」と語った。
さらに「賞はスタッフや共演者たちと分かち合える機会になればいい。むしろ監督やハヨンさんがたくさん賞を受けてほしい」と話し、作品への愛情を見せた。
SBSが目指す“強力なサイダーユニバース”
SBSは今後、「財閥×刑事2」「グッド・パートナー2」「地獄から来た判事2」など人気シリーズの続編に加え、「ドクターX:白いマフィアの時代」「覚醒」「フルカウント」「悪夢」「ダッシュ」など新作も投入する。
シリーズ作品の強みを活かしながら、新たな世界観やジャンルへ挑戦するSBS。ソ・ジソブの『キム部長』、イ・ジェフンの『勝算あります』は、その未来を担う新たな看板作品として大きな期待を集めている。