【今夜、最終回】“忘れてはいけないのは傷ついた人たちの存在”「ムショラン三ツ星」小池栄子らが語った作品への思い
NHK土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」が6月27日の最終話放送を前にクランクアップを迎え、主演の小池栄子をはじめ、中村蒼、ともさかりえ、玉置玲央、関口メンディー、國村隼ら主要キャストから撮影を振り返るコメントが到着した。
「ムショラン三ツ星」は、腕利きのイタリアンシェフ・銀林葉子が、ある出来事をきっかけに男子刑務所の管理栄養士として働くことになるヒューマンドラマ。受刑者や刑務官たちとの交流を、“食”を通じて描く異色の“刑務所社会派コメディー”で、原作は管理栄養士(法務技官・岡崎医療刑務所勤務)の黒栁桂子による『めざせ!ムショラン三ツ星』。➡【全話あらすじ・見どころ】
刑務所の管理栄養士という異色の主人公を描いた本作は、「人は本当に変わることができるのか」をテーマに、食を通じて受刑者や刑務官たちが少しずつ変化していく姿を描いてきた。最終話を目前に控え、出演者たちはそれぞれ作品への思いや撮影現場で感じたことを語っている。
主演の小池は、「スタッフとキャストの笑顔があふれる、本当に楽しい現場だった」と撮影を振り返り、「刑務所の管理栄養士という仕事の尊さや、食の大切さを学ばせてもらいました」とコメント。一方で、「受刑者がいるということは、その裏に傷ついた人たちがいるということ。それを絶対に忘れてはいけない」と語り、本作が伝えようとしてきたメッセージを改めて強調した。監督が目指した"ポップな作品"という方向性にも触れ、「見る人それぞれの立場で心に刺さる作品になってくれたら」と締めくくっている。
葉子の相棒となる刑務官・杉山を演じた中村蒼は、「個性豊かな受刑者や刑務官チームのみなさんと楽しく芝居ができた」と現場を回想。「いつの間にか"杉さん"や"杉さま"と呼ばれるようになり、大御所俳優になった気分でした」と笑いを交えながら、充実した撮影期間だったことを明かした。
第4話で壮絶な過去が描かれた川口役の玉置玲央は、最終話の印象的なセリフに言及。「葉子さんが炊場のみんなへ『みんなよく頑張ったね』と言う場面が、このドラマの究極のテーマだと思った」と語る。「受刑者たちは人から認められる経験が少なかったのではないか。その言葉が胸にしみた」と振り返り、視聴者にとっても「よく頑張ったね」というエールになる作品になってほしいと願いを込めた。
受刑者・尾藤役の関口メンディーも、「刑務所や受刑者に対する自分のイメージが変わった」と明かす。「過ちを犯しても人は人であること、『食』が人生を豊かにすること、誰と食卓を囲むかが人間性にも影響することなど、多くのことを考えさせられた作品だった」と語り、自身にとっても大切な代表作になったと振り返った。
そのほか、ともさかりえは小池との久々の共演や女性同士の居酒屋シーンを「とても楽しかった」と回顧。小坂菜緒も「食を通して人とのつながりを感じられる、人間味あふれる作品だった」とコメントし、ひょうろく、生瀬勝久、國村隼らも、それぞれ作品への愛着や撮影現場の温かな雰囲気を語っている。特に生瀬は「『ムショラン2』ができることを楽しみにしています」と続編への期待ものぞかせた。
最終話「ラストレシピ」では、第4話で急逝した竹田(温水洋一)の死を受け、葉子は悲しみを抱えながらも前を向くことを決意。刑務所で開催される矯正展に向けて給食ドーナツを改良した新メニュー作りに挑むが、テレビ取材をきっかけに思わぬ騒動が巻き起こる。食を通じて受刑者たちの再生を見守ってきた葉子が最後にたどり着く答えとは何か――。「人は本当に変われるのか」という物語は、いよいよ感動のフィナーレを迎える。
土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」は毎週土曜22時から放送。全5話予定。、NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信される。
◇NHK「ムショラン三ツ星」