近未来の日本を舞台に、子どもたちの凄絶な闘いが展開する『バトル・ロワイアル』

エンタテインメント 邦画 アクション
番組情報
封切り当時は、国会議員も巻き込んで、その描写が「過激だ」「いや、そんなことはない」と熱い議論になった作品だが、いま観ると、むしろテーマの先見性とドラマの斬新さのほうが目につく。
「恐るべき子どもたち」を制御するため、大人が子どもたち同士に殺し合いをさせる、その発想が衝撃であった。
改めて、名匠、深作欣二の才能を感じさせるのである。

舞台は近未来の日本。全国の中学3年生の中から選ばれた1クラスが、無人島に連れてこられ、そこで互いに殺し合いをさせるというBR法が施行されていた。生き残った一人だけが助かるという法律である。
今年は岩城学園中学の3年B組の生徒たちが対象である。闘いを指揮するのは、かつての担任教師キタノ(ビートたけし)。キタノは笑顔で宣言する。「今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」と。
それぞれが与えられた「武器」、あるいは「武器らしきもの」をもって、島内に散らばっていくのだった……。

スピード感溢れる展開、登場人物たちが相互に絡まり合うドラマ性と、活劇でありながらじっくりと見せてくれる。
さらには、藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信など、いまから見ればかなりの豪華キャストでもあるのだ。
過去において荒唐無稽に思えたSFの数々は、やがて現実化していくのが世の常なのだが、このドラマもまたリアルな世界へとなだれ込んでくるのだろうか。
  • 監督:深作欣二
  • 藤原竜也、前田亜季、山本太郎
  • 年月日 ~ 年月日

(c)2000「バトル・ロワイアル」製作委員会