14日「ストロベリーナイト」第6話の原作は“姫川シリーズ”のスピンオフ「感染遊戯」より…原作紹介と予告動画

2012年02月14日12時31分ドラマ

今夜14日夜9時から放送の「ストロベリーナイト」は、誉田哲也著「姫川玲子シリーズ」の「感染遊戯」が原作…5話までのドラマは、短編集「シンメトリー」の各話を原作としてきたが、「感染遊戯」はシリーズのスピンオフ!ドラマ版ではどのような演出がされるのか? また今回の事件がきっかけで新入りの葉山の過去も明らかになる、大いに気になる回となっている。番組サイトでは詳しいあらすじと予告動画が公開されている。

ドラマ第6話となる「感染遊戯」は原作シリーズのスピンオフということで、玲子(竹内結子)は脇役で、彼女の天敵のガンテツこと勝俣(武田鉄矢)、「過ぎた正義」の倉田(杉本哲太)、新入りの葉山(小出恵介)の3人が手掛ける3つのストーリーを描く。
捜査一課殺人犯捜査係のガンテツが手掛けたのは、製薬会社サラリーマンの殺人事件。倉田は息子の起こした殺人事件によって刑事を辞職する直前、かかわることになった男女二人を襲った路上殺傷事件。そして、葉山が担当した世田谷の老人同士の小競り合い。一見、バラバラと思えた3つの事件が、結末で見事にリンクするという、読みごたえたっぷりの作品。
スピンオフ「感染遊戯」だけ読んでも(視聴しても)面白いが、これまでの流れを知って読むと、一層面白さが増す。特にスペシャルドラマとして放送された「ストロベリーナイト」、「過ぎた正義」は必読(必見)だ。フジオンデマンドで見逃し配信をしているので、参考にどうぞ。

さあ、これがドラマ版ではどのように演出されるのか?

東大卒の大手製薬会社のエリート社員である長塚淳(窪寺昭)が刺殺される事件が起きた。自宅玄関前でメッタ刺しで殺されたのだ。所轄の刑事である高野真弓(加藤あい)とコンビを組むことになった玲子は、怨恨の線で捜査を進める。
一方、玲子から事件の一報が入った時、菊田(西島秀俊)は葉山と一緒にいた。どことなくチームのメンバーから距離を置く葉山。相談ごとがあるらしく珍しく葉山から菊田を呼び出したのだ。結局、玲子からの呼び出しに葉山の悩みは聞けずそのまま現場へ直行。

被害者の着衣から指紋が検出され、そこから玲子はこの事件が長塚淳ではなく、父親の利一(佐々木勝彦)を狙ったのではないかと推察する。利一は旧厚生省、厚労省を渡り歩き、退職後も天下りを繰り返した人物で、旧厚生省の薬事課長時代に起きた薬害感染問題の張本人。結局は、裁判で無罪となったが、姫川班は、薬害で死亡したと思われる3人と、感染症が発症したショックで自殺した女性の関係者たちの捜査を始める。
そんな中、菊田は、いつも以上に捜査に積極的な葉山に違和感を覚えていた。


誉田作品は、個性的な登場人物が魅力だが、その魅力を増幅させているのが、彼らの吐くセリフだ。「右では殴らない」の玲子の啖呵「最初の一歩を踏み間違えた人間は、トコトンどん底まで堕ちるの。…」や、「シンメトリー」での犯人の前で言った嘘「私が犯人だったら、こんな夜は現場を見たくなる…」など、これまでにも、玲子のキメゼリフが、事件のエグさを吹き飛ばしてくれたが、本作では、テレビから流れる暗いニュースを見ながら、思わず口をついて出そうなセリフが気になった。(以下、「感染遊戯」より、一部抜粋)
「今や官を恨んでる人間の数は、百や千なんてケチな桁じゃあない。何十万人、何百万人という国民が、官僚憎しと歯軋りしながら、夜な夜なテレビ画面を睨みつけている…」
「どんなに善良そうな顔をしていようと、幼い頃から優しすぎるくらい優しい子であろうと、両親が持てる限りの愛情すべてを注いで育てようと、人は人を殺すことがある」
そして、ガンテツのセリフ「えれぇ時代がくるぜ、姫川。国民の、お上に対する逆襲だ。下手したら、魔女狩りみてぇになっちまうかもしれねえな…官僚だってだけで、下手すりゃ省庁に勤めてるってて分かっただけで、即刻吊される…そういう時代が、もうすぐそこまで、きてるのかもしれねえぞ」

さあ、こうした名セリフがドラマでも聞けるのか?「ストロベリーナイト」第6話は、今夜9時からフジテレビにて放送。番組サイトには予告動画が、これまでの各話のあらすじと見どころは、以下のナビコン「1月新ドラマ」特集、「ストロベリーナイト」で紹介。

フジ「ストロベリーナイト番組サイト

【他の1月新ドラマ】<<各回のあらすじと見どころ>>「ストロベリーナイト」

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