朝ドラの常識を破壊する新番組「つばさ」配信へ-NHKオンデマンド

2009年04月02日17時18分ドラマ
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今週から始まったNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」、その第1週「ハタチのオカンとホーローの母」の第1話から前日放映分までがNHKオンデマンドの見逃し番組サービスで順次配信中だ。
今回のドラマの舞台は埼玉県川越市。老舗和菓子屋・甘玉堂の一人娘・玉木つばさ(多部未華子)は、短大に通いながら10年前に家を出て行ってしまった母に変わって4人暮らしの家事を切り盛りする「二十歳のオカン」。そんな地道な生活を送っているつばさら家族の元に、母・加乃子(高畑淳子)が川越まつりを前に突然帰ってきた。喜ぶ父・竹雄(中村梅雀)に対し、店の女将の祖母・千代(吉行和子)は加乃子と大げんかに。
一方つばさは、友人に誘われて見に行ったサッカーの試合で、サッカー少年団でかつて一緒だった大谷翔太(小柳友)と偶然再会する。突然のことにつばさは戸惑いを隠せず…。
まだイントロダクションといえる第1週のため、ヒロイン・つばさのキャラクターがつかみかねるところではあるが、なんと言っても母・加乃子役の高畑淳子のぶっ飛び感が見所の筆頭だろう。昔どこかで見たような殺虫剤のホーロー看板といい、家の近所では殺虫剤の「シュッ」の一言で鼻つまみ者扱いされる一方で、ドリフのコントのような登場の仕方や紅白歌合戦のようなけばけばしい衣装でサンバを踊るなど、NHKの朝ドラの常識をことごとくぶち壊していく。
また、「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」を彷彿とさせる、昭和臭漂う食卓のわざとらしい演出や、ナレーターで「ラジオの男」イッセー尾形の登場の仕方など、次から次へと繰り出される仕掛けに、この先何をやらかしてくれるのか、いやが上にも期待を膨らませてくれる。

視聴料:1話105円(税込み)
配信期間:1週間(第1話は4月8日まで)

連続テレビ小説 つばさ NHKオンデマンド