百済王はお任せ!「薯童謠」「帝王の娘 スベクヒャン」で凛々しい王を演じたチョ・ヒョンジェ紹介!予告動画
美しいビジュアルと優しいカリスマ性で女性視聴者のハートをがっちりつかんでいる俳優チョ・ヒョンジェが百済の30代王・武王役を演じたドラマ「薯童謠-ソドンヨ」を、BS日テレが9月16日(水)より昼12時の時間帯に放送するが、チョ・ヒョンジェは「帝王の娘 スベクヒャン」でも後の百済26代・聖王に扮している!2度も同じ王朝の王を演じた彼の魅力と、演じた高麗の王を紹介しよう!それぞれの作品公式サイトなどで予告動画が視聴できる。
「薯童謠-ソドンヨ」は、百済と新羅に高句麗を加えた3つの国が、微妙なバランスを保ちながら朝鮮半島を制していた三国時代を舞台に、古くから伝わるこの童謡をモチーフに、百済の王子と新羅の姫との運命の恋と生涯を描いた歴史ロマン大作。イ・ビョンフン監督が、名作「宮廷女官チャングムの誓い」で描き切れなかった“時代劇のロマンス”をたっぷり盛り込んだ2005年SBSの作品。
一方、「帝王の娘 スベクヒャン」は、「薯童謠」よりさかのぼること100年。25代王の武寧王の娘スベクヒャンの座をめぐり入れ替わった異父姉妹と、わが子と王子の命を守るために入れ替えた従兄弟の運命が交錯する長編時代劇。2013年MBCの作品。
百済を舞台背景にしたドラマは少ない。ドラマの年表「ドラマの神話(古朝鮮)~三国時代」を見てみよう。ドラマタイトルの前に(百)とあるのが、メイン舞台が百済の作品。日本でもよく知られている作品では、この2作以外には「百済の王クンチョワゴン」「階伯〔ケべク〕」くらいだ。チョ・ヒョンジェは4本の内、2本に主役で百済王を演じたのだから、もう百済はお任せ!と言ってもいいだろう。
では、そんなチョ・ヒョンジェについて紹介しよう。
★チョ・ヒョンジェ(1980年5月9日生、180㎝、A型)
あまり知られていないがチョ・ヒョンジェはモデル、歌手としてデビュー。ドラマデビューは1999年「カイスト」。日本ではMBC2003年「ラブレター」のアンドレアで知った方も多いのでは?翌年のSBS「オンリーユー」で人気俳優の仲間入りを果たし、ペ・ヨンジュン主演映画『スキャンダル』にも若旦那役で登場。だが、彼の魅力を最大限に引き出したのは「薯童謠-ソドンヨ」で演じたチャン王子だろう。まるで彼のために制作されたようにイメージピッタリ。
だがイ監督にとって本作は試練の作品だったようだ。これまで監督は「ホジュン 宮廷医官への道」のチョン・グァンリョル、「商道」のイ・ジェリョン、「宮廷女官チャングムの誓い」のチ・ジニ、「イ・サン」イ・ソジンなど男性主役には30代以上をキャスティングしている。ところがチョ・ヒョンジェは当時20代半ばで時代劇にも慣れていない。おまけにメインキャストの半数以上が時代劇初出演。同時間帯トップの視聴率だったものの、他のイ監督作品に比べると韓国では今一つ手ごたえがなかった。しかし、撮影現場では異変が起きたという。30代~40代の妙齢のご婦人たちが観光バスをチャーターして押し寄せたのだ。チョ・ヒョンジェの貴公子風のルックスと哀愁漂う姿にハマったのだろう。このあたりの顛末については、イ監督の著書「チャングム、イ・サンの監督が語る 韓流時代劇の魅力 (集英社新書)」に詳しく紹介されている。ともかく、チャン王子(後の武王)を演じたチョ・ヒョンジェは間違いなく時代劇の新しい一つの俳優像を造ったといっていいだろう。
2008年入隊し2010年除隊。芸能界復帰第1作目に選んだのは現代劇の「私の期限は49日」だった。そして2013年「帝王の娘スベクヒャン」のミョンノン王子(後の聖王)で時代劇に戻ってきた。ちなみに「薯童謠」の冒頭では聖王の戦死が描かれているというのも奇縁だ。
もちろんチョ・ヒョンジェの現代ドラマもいいが、正統派の端正なルックスや気品あふれる雰囲気は、時代劇で一層輝くように感じるのは筆者だけだろうか。
BS日テレでの放送が待ち遠しい。予告動画はそれぞれ以下のページで視聴できる。
また、9月現在韓国SBSで放送中のメディカル・サスペンス・ロマンス「ヨンパリ」では初の悪役に挑戦している。
【作品詳細】【「薯童謠」を2倍楽しむ】
【作品詳細】【「スベクヒャン」を2倍楽しむ】
◇BS日テレドラマ紹介ページ
2015.9.16スタート 月~金12:00-12:55
◇韓国SBS「서동요(薯童謠)」3分無料動画(日本語字幕なし)
◇「帝王の娘 スベクヒャン」公式サイト