「100日の郎君様」第10話あらすじと見どころ:D.O.(EXO)焼きもちを焼く!豆知識:朝鮮時代の草鞋って?
チョン・ジェユン(キム・ソノ)がかくまっていたのは死んだはずのヤン内官(チョ・ヒョンシク)だった!そんなジェユンが県監として赴任してきた村でホンシム(ナム・ジヒョン)と再会!一方、都から戻ったウォンドゥク(ド・ギョンス/EXO-D.O.)は…NHKBSプレミアムにて放送の韓国ドラマ「100日の郎君様」第10話のあらすじとみどころをご紹介、本作はDVDも好評発売中でYoutubeにて予告動画が視聴できる。
(※NHKBSプレミアムにて2019.07.21-11.03放送時に紹介したものです。)
「100日の郎君様」は、記憶を失った世子の100日間の愛を描く前代未聞の世子失踪事件を背景にしたミステリーロマンス・フィクション時代劇。タイトルの“郎君様”は“旦那様”という意味。
【「100日の郎君様」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころと共に、時代背景やキャストの魅力、豆知識などを紹介していく。詳しいあらすじを知りたくない方は見どころだけを先にチェックして、あらすじは見逃した時や視聴後の確認用にどうぞ。
■第10話:猛烈な焼きもちを焼くウォンドゥク
都から戻ったウォンドゥクは、ホンシムに優しく口づけをし、なにも思い出せなかったと嘘をつく。そして過去の政変によってホンシムの父親が命を落とし、兄と生き別れになったと聞き、やっと再会した兄となぜ一緒に住まないのかとホンシムに尋ね、雨に濡れて震えるホンシムをそっと抱きしめる。
実はウォンドゥクは都で「あること」を聞き、このままウォンドゥクとしてホンシムと一緒に生きようと心に決め、村に戻ってきていた。そのあることとは?2人がキスしたとたん日照り続きの村に恵みの雨が振り出した!小屋で雨宿りするラブラブは2人に注目!
王宮では王が恵みの雨に喜ぶが、王妃から玉璽の押された白紙でキム・チャオンから殺すと脅されたことを涙ながらに訴える。一方、怪我が癒えぬ状態でウォンドゥクと戦ったムウォンは意識のないまま、仲間によってチャオンの屋敷に運ばれる。仲間のボミが、都から立ち去るムウォンを引き留めようとムウォンを弓で射ったとチャオンに告白する。チャオンは世子嬪ソヘに宮殿に戻るように促すが、ソヘは王妃の件を解決するのが先だと言って戻ろうとしない。そして密かに監禁されたボミに会いにいき、チャオンからの拷問を受ける前に逃げるようと告げるが…。
ソヘが実家に留まる理由は、父チャオンがムヨンを殺そうとしているのを察し、父からムヨンを守るため。
風呂に入ってさっぱりしたウォンドゥクは、ホンシムをからかい一人で「あること」について考えた。
家に戻ったホンシムとウォンドゥクは、どちらが先に風呂に入るかで押し問答。そこでウォンドゥクが提案したのは「一緒に入ろう」(笑)。さあ、ホンシムはどう返事するのか?ウォンドゥクの部屋で向き合う二人。優しくホンシムを見つけ両手を伸ばしてどんな言葉をささやくのか(笑)?胸キュンからのコミカル演出も本作の大きな魅力だ。
ジェユンの異母兄で大司諫のチョン・サヨプは、密かに手に入れていた世子嬪の恋文をソウォン大君に見せて、受取人は大君かと尋ねる。だが、大君はこれは恋文ではなく誰かを心配している手紙に見えると答える。続けて世継ぎになる気はないかと打診すると、「世子の座に就くのは選ばれた人間。私は選ばれていない」と一蹴し、卑怯な手を使うなと一喝する。
この恋文とは6話でソヘが隠したもの。チャオンに動きを止められている王妃とソウォン大君。じたばたする王妃に対して毅然としたソウォン大君が頼もしい。
翌朝、帰宅したホンシムの養父ヨン氏はウォンドゥクが戻ってきてくれたことに感涙し、ウォンドゥクも助けてくれたことへの感謝を口にし、ウォンドゥクとして生きるために縄編みなどを教えてもらう。眠れぬ夜を明かしたホンシムはウォンドゥクの変貌ぶりに驚く。一方、県監ジェユンはホンシムが夫ウォンドゥクに苦労させられていることを知り、ウォンドゥクもジェユンがホンシムにちょっかいを出していると気き、お互いを目の敵にするようになる。
ウォンドゥクとジェユンを手玉に取る村の少年モックが可愛い。演じたのは「雲が描いた月明り」でクァク・ドンヨンの少年時代を担当したノ・ガンミン。一方、顔を赤くするほどの焼きもちを焼くウォンドゥクをからかいながらも膝枕で日焼けの手当てをしてやるホンシムが大人だ。ここでは「3日も会えなかったから」「許可なく私に触れられる女だ」など胸キュン台詞をD.O.が連発する。
その夜、ホンシムを呼び出したジェユンは彼女にパク・ソンドの屋敷をのぞき見させる。翌朝、ソンドの屋敷に忍び込んだホンシムは干し肉を使って犬(オ太夫)を連れ出す。途中ウォンドゥクとぶつかり逃がしてしまうが、ジェユンに対抗意識を燃やしたウォンドゥクが犬を発見。ウォンドゥクを見なおしたジェユンは、友達になって一緒に悪事を根本から絶とう誘うが、ウォンドゥクは首を縦に振らずに…。
よつんばいになったジェユンの背中の上に立つホンシムを見て、「トンイ」を思い出した方も多いのでは?ジェユンはなぜホンシムに犬を連れ出させたのか?夜道を並んで歩く2人の姿に猛烈に嫉妬するウォンドゥク。ウォンドゥクはどんな方法で犬を確保するのか?失顔症のジェユンがやっとウォンドゥクの声に聞き覚えがあると気づくが、それが世子だと気づくのはあと少し先…。
ジェユンはパク・ソンドの屋敷にいき、ウォンドゥクを人間的(まと)にしてソンドと弓の勝負に興じる。ソンドの矢が飛んで来た時、ウォンドゥクは過去の記憶がよみがえり思わず膝をつく。その後も、断片的に記憶が戻り始める。ウォンドゥクが的にされたと知り心配して捜し回るホンシムたち。一方、妓生エウォルが突然村にやってきて、世子嬪が懐妊したが父親が世子でないということ、そして世子が生きているという噂があるとジェユンに報告する。ウォンドゥクが書いた達筆を見たジェユンは、その筆致が世子に似ていると驚愕する。
ヨン氏がなぜこれほどまでにウォンドゥクが好きなのか?その理由をホンシムに語るのでお聴き逃しなく。
王宮では、チャオンの狙いがつかめない王が、チャオンを殺害するしかないと計画を練る。一方、世子イ・ユルが生きているというウワサがチャオンの耳にも入り、その噂を広めたのが息子のスジだと知り、ビンタをくらわす。スジは地方のソンジュヒョンから進上に来た者の中に世子と酷似した男が間違いなくいたと言い訳する。チャオンは刺客と共に村に馬を走らせるが…。
手分けしてウォンドゥクを探す中、ひとまず家に戻ったホンシムは草鞋(わらじ)を編むウォンドゥクを見つける。
得意の筆写をやめて草鞋を編むウォンドゥクは、まるで働き者の村人のように。なぜウォンドゥクは変わったのか?
■豆知識: 日本と違う朝鮮の草鞋
日本でも朝鮮でも時代劇で庶民の履物といえば草鞋(わらじ)/藁草履で、どちらも藁を編んで作ったものだが、その形状は大きく異なる。
左:江戸時代モデル(男性用)/Amazonより、右:朝鮮時代/「100日の郎君様」10話より
日本の草鞋は足の指に挟む鼻緒の形式だが、朝鮮の草鞋は靴のようにすっぽり包み込む形。日本の形は平安時代以降に日本の高温多湿な気候風土に合わせて考えられたもので、日本より気温が低い朝鮮では足をすっぽり包む足袋を常用しているためにこうした形になった。履物の形状は歩き方にも表れており、かつての日本人は「ナンバ歩き」と言われるすり足で、朝鮮人は踵から踏み込むように歩く。アクションや舞踊でもその影響で日本は直線的、韓国は曲線的な動きが多かった。詳しくは、【韓流コーナー-豆知識】の「韓国歴史ドラマに嵌(ハマ)るツボ」(嵌るツボ3)で解説しているので参考にどうぞ。
◇NHK「100日の郎君様」番組サイト
2020.05.17スタート 日23:00-24:00 地上波放送 NHK総合
2019.07.21-11.03 日21:00~22:00 NHKBSプレミアム
◇Youtube「100日郎君様」予告動画
◇公式Twitter:roukunsama_PR
【作品詳細】【「100日の郎君様」を2倍楽しむ】