「マザー 無償の愛」最終回考②:日本版(芦田愛菜)に泣かされ、韓国版(ホ・ユル)に癒された!
韓国ドラマ「マザー 無償の愛」は日本のドラマ「Mother」のリメイク作で、主演の子役二人はそれぞれ本作の出演で天才子役と称された!日本版主演の芦田愛菜と韓国版ホ・ユルの魅力について考えたい。それぞれDVDを発売中で、Youtubeで予告動画が視聴できる。
⇒最終回考①:イ・ボヨンの韓国版は、松雪泰子の日本版とどこが違う?
※できるだけネタバレにならないよう配慮していますが、気になる方は視聴後にお読みください。
「マザー 無償の愛(原題:Mother)」の原作は、松雪泰子と芦田愛菜主演の日本ドラマ「Mother」(2010年、日本テレビ)を、イ・ボヨンとホ・ユル主演でリメイクし、「百想芸術大賞2018」「ソウルドラマアワード2018」で2冠を達成した話題作。
母と母の恋人から虐待を受ける少女を助け出すため少女の母親になることを決意した女性の心を揺さぶる感動の社会派サスペンス。
※韓国版の各話のあらすじと見どころは【「マザー」を2倍楽しむ】で場面写真と一緒に紹介している。
Mother■2人の天才子役!芦田愛菜とホ・ユル
韓国でも日本版は人気で芦田愛菜の天才子役ぶりは高く評価された。ドラマが放送された2010年当時、2004年生まれの芦田愛菜はまだ6歳で8歳の役を演じ、日本ドラマ史上最年少でドラマ主演を果たしたと話題をさらった。劇中、教師が食事を与えられていないのでは?と疑うシーンも小柄な芦田にはぴったりで、大粒の涙を流す愛菜ちゃんの「幼気(いたいけ)感」が半端なかった。
一方、韓国版が放送された2018当時、2009年生まれのホ・ユルは9歳と当時の芦田より3歳もお姉さんで、体も大きい。イメージが違うなと思ったのは筆者だけではなかった。しかし、これこそが韓国版スタッフの狙いだったのではないだろうか。
イ・ヘヨン(主人公の養母役)、ホ・ユルこのドラマは主人公が虐待を受けている少女を救うが、心に傷を持つ主人公もまた少女に救われる癒しのドラマでもある。両国の天才子役はこの役周りを実にうまく演じたが、韓国版ではホ・ユル扮する少女が、主人公だけでなく生母や養母ら周りの大人たちをも癒していく。
ホ・ユルネタバレになるので詳しい状況はふせるが、中盤、少女は命の危険にさらされるも、主人公に自分の居場所を実に巧妙に知らせる。このあたりの展開は、幼気感半端ない愛菜ちゃんにはそぐわない。ホ・ユルの「ちょっぴりお姉ちゃん感」があってこそ成り立つ展開。ホ・ユルのこのお姉ちゃん感は、相手の心の痛みを感じ取り、包み込むような眼差しも見せる。ドラマ視聴者から、「ホ・ユルちゃんに癒された」といった声も多く聞いた。
ホ・ユル、イ・ボヨン疑似母役を演じた松雪泰子とイ・ボヨン、そして脇を固める演技巧者たちの名演技はもちろんだが、本作の素晴らしさは芦田愛菜とホ・ユルのそれぞれ天才子役の好演に尽きる。
幼気な愛菜ちゃんに泣かされる日本版か、ちょっぴりお姉ちゃんなユルちゃんに癒される韓国版か?あなたはどっち派?
現在、日本版はHuluで全話配信中で、韓国版はDVDを好評発売、レンタル中だ。ぜひ、両方を見比べて見てほしい。
■キャスト
カン・スジン役:イ・ボヨン/松雪泰子
キム・ヘナ/ユンボク役:ホ・ユル/芦田愛菜
チャ・ヨンシン役:イ・ヘヨン/高畑淳子
ナム・ホンヒ役:ナム・ギエ/田中裕子
ジャヨン役:コ・ソンヒ/尾野真千子
ソラク役:ソン・ソック/綾野剛
チョン・ジノン役:イ・ジェユン
ほか
◇作品公式サイト※好評発売・レンタル中!
◇Youtube「mother」予告動画
◇Huluで今すぐ視聴!今なら2週間無料視聴実施中!
※10月現在、「Mother」配信中。
【作品詳細】【「マザー」を2倍楽しむ】