「ヘチ 王座への道」ここが見どころ:チョン・イルのおすすめポイントは?インタビュー動画と2分ダイジェスト
いよいよNHKBSプレミアムでの初放送(11月10日)まであと4日に迫った韓国本格史劇「ヘチ 王座への道」!主人公、延礽君/イ・グム役を演じるチョン・イルのインタビュー動画が番組公式サイトに公開された!チョン・イルのオススメポイントと共にドラマの見どころをご紹介、また、NHK_PRにて2分見どころダイジェスト動画も公開している。
「ヘチ 王座への道」は、チョン・イルが除隊後、2年半ぶりにドラマ復帰した作品。悪事がはびこる世の中で、正義の王を目指す若き王子の友情と信念の物語。チョン・イルが演じた主人公は、イ・グムこと延礽君(ヨニングン)、民のための政治を行った名君とされる、朝鮮王朝第21代王・英祖(ヨンジョ)である。
※英祖とチョン・イルについてはコチラで詳しく紹介⇒チョン・イルが演じた延礽君は、民に愛された朝鮮王朝第21代王・英祖!
【チョン・イル インタビュー】
インタビューは「日本のみなさん、こんにちは。チョン・イルです」とチョン・イルの流ちょうな日本語で始まる。
Q:どんなドラマ?
チョン・イル:イ・グム/延礽君という賤民の血が流れる王子が、不可能である王になるために成長していく物語です。<映像:仲間と“すごろく”>
そして時代劇ではありますが、現代社会に何かを示唆するようなメッセージ性もあります。そういうところに注目すると楽しく見られます。<映像:チョン・イルのアクション>
Q:見どころは?
チョン・イル:イ・グムというキャラクターがとても魅力的なので、そこを頭に入れてご覧になれば楽しめると思います。ヒロインとの恋愛劇や敵も含めて様々な人たちに理解を示し、配慮しながら出会いを広げていくイ・グムに注目してみていくと倍楽しめるのではないかと思います。<映像:Araを抱き寄せ、仲間たちと共に>
チョン・イルは、「魅力的な要素が満載のドラマ『ヘチ』を多くのみなさんに関心を持っていただきたいです」。左手を握りこぶしにして「ヘチ、見てね!」と日本語でインタビューを締めくくった。
【ここが見どころ】
チョン・イルのコメントとインタビューの間に挿し込まれる映像は、まさに本作の見どころ。そんな見どころをもう少し詳しくご紹介しよう。
見どころ①:すごろく遊びが暗示する未来
母が下働きから王の側室になったという経緯から、王族や重臣たちから蔑まれ、遊び人として生きて来たイ・グム/延礽君(チョン・イル)。そんな彼が、正義感ある役人ハン・ジョンソク(イ・ピルモ扮)と部下のヨジ(Ara)、そして熱血漢パク・ムンス(クォン・ユル)らと「人生ゲーム」のような「すごろく遊び」をする。それが仲間たちの夢となり、正義の王を目指すイ・グムの“上がり(ゴール)”となる。ところが振り出しからつまずくグム。仲間たちに支えられ、遠く険しい王座の道にどう挑んでいくのか。英祖を知る史劇ファンなら、こんなにも大変な思いをして王になったのかと、感動ものだ。
見どころ②:華麗なアクション
本作はアクションも見どころの一つ。チョン・イルといえば「美賊イルジメ伝」「太陽を抱く月」「夜警日誌」でも史劇アクションを披露しているが、本作では乗馬から殺陣まで実に品よく華麗なアクションを魅せてくれる。アクションはチョン・イルだけでなく、クォン・ユルや、Araも披露する。特にAraは「歩く人間兵器」の異名を持つ茶母だけに格闘シーンも多い。茶母と聞けば「チェオクの剣」でハ・ジウォンのキッレキレのアクションを思い出すが、彼女のアクションはトップクラス。それに比べると少々見劣りはするもの、Araの可愛いアクションもなかなか捨てたモノじゃない。片言の日本語や着物姿でのアクションも見どころの一つ。着物姿になる前にはチャイナドレスでチョン・イルをドギマギさせるのでこちらもお見逃しなく。
見どころ③:爽やかな史劇ロマンス
イ・グムには妻(チェ・スイム扮)がいて、どこかからチョホン(パク・ジヨン)という女性も家に連れ帰る。そしてヨジとも…。こう書くと現代ドラマならドロドロ愛憎劇となるが、イ・グムは王子、側室がいてもいいのだ。何より本作は。「イ・サン」「トンイ」「馬医」を描いたキム・イヨン作家の作品だけに、下世話な恋愛話は書かない。史劇らしいあっさりしたロマンスに仕上がっている。視聴者の中にはもう少しチョン・イルの胸キュンロマンスが見たかったという声も聞こえてきそうだが、イ・グムは早い段階からヨジにアプローチする。ところがとんでもなく恋愛に疎いヨジの反応にお手上げとなる。そんなイ・グムを演じるチョン・イルのふられっぷりが実に爽やかでいい。果たしてイ・グムの想いはヨジに通じるのか?
見どころ④:正義が繋いだ友情
イ・グムはすごろくをした仲間たちと“正義”の名のもとに友情を結ぶ。ところがグムは仲間か異母弟か究極の選択を迫られる。果たしてその時グムはどんな答えを出し、どんな責任を追うのか?ここでイ・グムの人間性が見えてくる。仲間との友情も試される。名家の息子ながらも熱血漢のパク・ムンスとの熱い友情や、敵か味方かわからない町のごろつきダルムンとの関係性も見どころの一つ。パク・ムンス役のクォン・ユルといえば「耳打ち~愛の言葉~」で悪役という新境地を拓いたが、本作ではコミカル演技で笑わせてくれる。一方、ダルムン役のパク・フンの鋭い目つき、ニヒルな魅力は男性が見ても痺れるはず。ちなみにパク・フンは「アルハンブラ宮殿」でヒョンビン相手にゲームの中で何度も何度も殺されるドラマ史上最多の死を経験した俳優。
見どころ⑥:手ごわい敵
ドラマは敵が悪ければ悪いほど、しぶとければしぶといほど盛り上がる。本作ではチョン・ムンソン扮する密豊君(ミルプングン)ことイ・タンがとんでもなく悪い。その極悪非道ぶりはまるで暴君、燕山君を彷彿とさせる凄さだ。そしてそんな悪い奴と結託する派閥の重臣たちもまたズルい奴らばかり。だが、チョン・イルがインタビューの最後に言ったように、イ・グムは、「敵も含めて様々な人たちに理解を示し、配慮しながら出会いを広げる」。敵対していた重臣たちも次々とそんなグムを認めていく。特に、老論派の長であるミン・ジノン(イ・ギョンヨン扮)とグムとの会話は、まさにチョン・イルの話した「現代社会に何かを示唆するようなメッセージ」がたくさん詰まった胸アツものだ。
※密豊君についてはコチラで詳しく紹介⇒密豊君(ミルプン君)は本当に王座を狙ったのか?
見どころ⑦:作家の遊び心
前述した通り、本作の脚本家は、アジアの宝イ・ビョンフン監督とタッグを組んで次々とメガヒット史劇を生み出したキム・イヨン作家だ。「ヘチ」冒頭の科挙のシーンは「馬医」を思い出し、イ・グム&ヨジ&パク・ムンスの3人は、「イ・サン」の正祖(イ・ソジン扮)&ソンヨン(ハン・ジミン扮)&テス(イ・ジョンス扮)の3人にどこか似ている。そして、王権強化のために強引な手を使った粛宗を、「ヘチ」ではキム・ガプスが息子想いの優しい王として描いているが、これも「トンイ」でチ・ジニが演じた紳士的な粛宗にどこか通じるものを感じる。(実在の粛宗についてはコチラで詳しく紹介⇒息子想いの朝鮮王朝第19代王・粛宗は、政権と王妃を取り換えた強気な王? )
NHK_PRでは、こうしたみどころをと2分にまとめたダイジェスト動画が公開されているので、こちらもチェックしておこう。
「ヘチ」は第19代王・粛宗~21代・英祖までを舞台(参:【朝鮮王朝系図】)としているが、史実とは大きく異なる部分が多い(参:韓国での評判)。
ぜひ、第1話放送の前に【エピソード0】をチェックしておいてほしい。ここでは第1話の前に何があったのか、老論、少論、南人となんなのか?を詳しく紹介している。また、【「ヘチ」を2倍楽しむ】では、時代背景や実在の人物の紹介や、ドラマ放送にあわせてあらすじと見どころ、豆知識など紹介していくので視聴の参考にどうぞ。
◇NHK「ヘチ 王座への道」番組サイト
2021.02.14スタート 毎・日23:00-24:00 NHK総合
2019.11.10-2020.05.03 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
◇作品公式サイト
【作品詳細】【「ヘチ」を2倍楽しむ】