「太陽を抱く月」4つの見どころ:キム・スヒョン、ハン・ガイン、キム・ユジョンが語る大ヒットの理由は?

2020年05月08日08時45分ドラマ
(c)2012MBC

キム・スヒョン×ハン・ガイン主演(子役時代:ヨ・ジング×キム・ユジョン)の大ヒットファンタジー時代劇「太陽を抱く月」が、5月10日(日、夜9時)よりNHKBプレミアムにて再放送開始となるが、放送に先駆けてドラマの見どころや当時の評判などをご紹介、本作はブルーレイとDVDも発売しており予告動画はYoutubeにて視聴できる。



太陽を抱く月写真:navicon(2012年12月来日イベントより)※以下で紹介する見どころやキャストのコメントについては、2012年にキム・スヒョン、ハン・ガイン、キム・ユジョンが来日した際に行われた番組収録、来日記者会見、舞台挨拶などを参考にしたもの。コメントの全文や当時の様子を知りたい方は、写真と一緒に再現レポートが【「太陽を抱く月」を2倍楽しむ】「(2)イベント再現レポート」にまとめているので、参考にどうぞ。

「太陽を抱く月」は、韓国で最高視聴率46.1%(AGBニールセンメディアリサーチ首都圏エリア調べ)を記録した2012年最高の話題作。

その物語は…
王子フォンと少女ヨヌが運命の出会いを果たし、恋に落ちるが、朝廷の権力争いによる陰謀で婚礼を目前にヨヌが原因不明の病で命を落としてしまう。8年後。若き王となったフォンは、ヨヌを忘れられず心を閉ざしていたが、死んだはずのヨヌは、過去の記憶をすべて失い、巫女としてこの世に生きていた。2人の運命の歯車が再び回り始める…。

太陽を抱く月■見どころ①:架空だからこそ描けたファンタジー時代劇
本作の舞台は朝鮮時代。初恋と宮廷の権力政治に、世子嬪殺害事件や呪術を絡めたミステリー要素も絡めた作品。特定の時代や王をモデルとした「宮廷女官チャングムの誓い」「イ・サン」「トンイ」といった正統派時代劇とは違って、架空の王の時代を舞台にこれまでにないファンタジー時代劇を作りだした。演出を手掛けたキム・ドンフ監督は、「良い点は時代考証をしなくていい点。難しいところは、どこまで自由にするかという点」と答えている(放送直前SP番組・前半)。主演のキム・スヒョンもいろいろ想像して自由に演じることが出来て助かったと語っている(放送直前SP・後半)。もっとも本作は、「トキメキ☆成均館スキャンダル」と同じチョン・ウングォルのベスト・セラー小説が原作だけに、いくつかの時代を特定するような事象などが散りばめてあり、キム監督自身も「上の年代や歴史ドラマ好きも満足できるように、権力闘争なども描いた」と、明かしており、狙い通りに史劇ファンの探求心も大いに刺激した。本作で描かれる権力闘争は時代の中だけの物でなく、現代にも通じるのもみどころだ。だからこそこれまであまり時代劇を見なかった方や、10代~20代にも大いにウケ、視聴律46.1%という数字を叩き出せたのだろう。
※ちなみに、物語をよりドラマチックにスムーズに展開するために、ドラマでは原作にはないヨヌが記憶喪失になるという設定も加えている。

太陽を抱く月■見どころ②:子役たちの名演と最強の脇役
全20話の作品で5話までが子役が演じている本作。フォン役はヨ・ジング(絶対彼氏。)、ヨヌ役はキム・ユジョン(雲が描いた月明り)、陽明(ヤンミョン)君役はイ・ミノ/ミンホ(現:イ・テリ僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~)、ポギョン役はキム・ソヒョン(仮面の王 イ・ソン)。そしてヨヌの兄ヨム役にはイム・シワン(王は愛する)。現在、若手俳優として人気実力ともトップにいる子役たちが好演し、子役時代時点で視聴率は30%を超えた。キム監督は子役たちの名演に感心し、彼らが成人した後、またドラマをやってみたいと語っている。特に、フォン役のヨ・ジングは当時ほぼ実年齢の15歳の世子を演じたが、大人の視聴者をもドギマギさせる色っぽい演技をしている。
成人したヨヌ役を演じたハン・ガインは、本作を「このドラマは大人のための童話だと思いました。少女の感性を持った原作がとてもいい」と紹介しているが、それをドラマに具現したのは子役たちによるところが大きい。ハン・ガイン自身もそれを感じており、「とてもプレッシャーがありました」と(2012年放送直前SP)で語っている。
※当時キム監督はヨ・ジングに「自分をイ・ビョンホンと思って演技しなさい」と指示したそうだが、本作から7年後、ヨ・ジングはイ・ビョンホン主演映画『王になった男』のリメイクドラマ「王になった王」で、イ・ビョンホンと同じ光海君を演じている。

太陽を抱く■見どころ③:キム・スヒョン名実ともにトップ俳優に
子役たちに対する高評価はハン・ガインだけでなく、キム・スヒョンにとっても相当なプレッシャーだったはず。だがキム・スヒョンは、初恋の痛みを抱えた若き王を見事に演じた。前作「ドリームハイ」では方言や歌、ダンスを駆使し生き生きした演技を見せたが、本作での心を閉ざした冷たい王の演技や泣きのシーンには俳優として目を見張るものがあった。特に泣きのシーンは本人も自信があるようで、「思いっきり涙を流すという気持ちが好きなんです」といい、「劇中フォンは何度も涙を流すんですが、涙と言ってもいろいろカラーが違う」と詳しく説明している(放送記念記者会見)。その一方で、チョン・ウンピョが演じる内官ヒョンソンとのコミカルな演技も、少年期のヨ・ジングとは一味違った演技で笑わせている。本作で、名実ともにトップ俳優の座を手にしたキム・スヒョンは、その後「星から来たあなた」『シークレット・ミッション』など、ドラマや映画でその演技力をいかんなく発揮している。
ハン・ガインも数奇な運命に翻弄されるヒロインを美しく巧演して、キム・スヒョン(当時24歳)とハン・ガイン(当時30歳)は心配された6歳の年の差も全く感じさせないロマンスを展開した。
※キム・スヒョンは、ヨ・ジング主演の「ホテルデルーナ」最終回にホテルブルームーンの新社長としてカメオ出演している。ヒロインのIUとは「ドリームハイ」で共演している。

■見どころ④:ベテラン演技派からイケメン若手まで最強の配役
韓国は世界有数のドラマ大国で、子役が好演しても視聴者の目はとても厳しい。そんな視聴者をも納得させたのが脇を固めた、キム・ヨンエ、アン・ネサン、チョン・ソミン、キム・ウンス、ソヌ・ジェドク、ヤン・ミギョン、チャン・ヨンナムら、時代劇から現代ドラマまで演技派俳優たちだ。彼らがどんな役を演じるかはこちら「ドラマの見どころ:豪華なキャスト陣」で詳しく紹介している。
太陽を抱く月また6話以降ではキム・スヒョン以外にも、陽明君役チョン・イル、フォンの護衛武官ウン役ソン・ジェリムにも注目があつまった。NHKBSで5月3日に最終回を放送したばかりの「ヘチ 王座への道」に主演したチョン・イル。キム監督は、陽明君を演じる中で驚くほどの成長を見せたと、チョン・イルの演技を大絶賛。視聴者も彼が演じた陽明君には大いに泣かされた。一方寡黙なウンにも人気が集まり、彼を主人公とした外伝(スピンオフ)を作る熱心なファンもでたほど。
※ちなみにソン・ジェリムは、チョン・イル主演の「美男<イケメン>ラーメン店」で友人役で共演しているが、本作でも親友役を演じている。

本作にはまだまだ見どころがいっぱい。10日からのNHKBSプレミアムでの再放送で、あなたの見どころを見つけては?【「太陽を抱く月」を2倍楽しむ】では、イベントレポート以外にも各話の詳しいあらすじや見どころ、豆知識などもまとめて紹介しているので参考にどうぞ。

■キャスト(少年・少女役)
ホ・ヨヌ/ウォル役:ハン・ガイン(キム・ユジョン)
イ・フォン役:キム・スヒョン(ヨ・ジング)
陽明君役:チョン・イル(イ・ミノ/現:イ・テリ)
ポギョン役:キム・ミンソ(キム・ソヒョン)
ホ・ヨム役:ソン・ジェヒ(イム・シワン/ZE:A)

NHKBSプレミアム「太陽を抱く月」番組公式サイト
 2020.05.10スタート 毎・日21:00-22:00 再放送
 2014.05.10-09.20 毎・土08:30-09:30 再放送
 2013.01.20-06.23  毎・日21:00-22:00 放送済
Youtube「太陽を抱く月」予告動画
作品公式サイト

kandoratop【作品詳細】【「太陽を抱く月」を2倍楽しむ】