「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」時代背景と朝鮮第15代王・光海君、俳優チョン・ジュノ紹介
チャン・ドンユン、キム・ソヒョン共演の韓国王宮ロマンティックラブコメディ「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」(全20話・字幕)が、5月20日(木)からBSフジで無料BS初放送!放送に先駆けて、ドラマの時代背景と俳優チョン・ジュノが演じた王・光海君を紹介、日本版予告動画は作品公式サイトで視聴できる。
「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」は朝鮮第15代王・光海君の時代、男子禁制の寡婦村を舞台に、女装をして潜入したチョン・ノクドゥ(チャン・ドンユン)と、妓生(キーセン:朝鮮時代の芸者)になりたくない女性トン・ドンジュ(キム・ソヒョン)のロマコメ時代劇。
■時代設定は17世紀初め
物語はフィクションだが、時代設定は17世紀初頭、朝鮮王朝第15代王・光海君の治世。先代王の宣祖の時代、朝鮮は政権をめぐる党派の争いが日常化し、その隙をついた日本(壬辰倭乱・丁酉再乱/文禄の役・慶長の役)と北方の女真族の侵入により苦しんだ。政争と戦乱で国土は荒廃していくなか、1592年、宣祖の次男である光海君が世子(王位後継者)に冊封された。
※もっと詳しい朝鮮王朝中期はこちらで詳しく紹介。
※「華政」より
朝鮮王朝中期を考える
※「王になった男」より
朝鮮王朝中期は政争と戦乱の時代
■第15代王・光海君(1575年生~1641年没)
光海君は日本との戦いの中で、国家防衛のために多くの功を立て、戦いの後、1608年に即位。反対勢力が支持する永昌(ヨンチャン)大君(8歳)を廃位し、その後死に追いやるなど、脅威となる存在を排除した。
国政面では戦争で荒廃した国土の復興、税制改革で農民を救済、焼失した王宮などの復旧復興に注力。医学書『東医宝鑑』などの編纂や、外交面でも日本との貿易を復活させ、明と後金(後の清)との間で中立外交策を執るなど、優れた政治センスを発揮した。だが、疎外された者たちが綾陽君を擁立して1625年にクーデター「仁祖反正」を起こし、光海君は廃位、流刑され1641年に息を引き取った。
過去には暴君と称された光海君。確かに一部の反対勢力を除去したが、民衆を虐待する政治を繰り広げたことはほとんどなく、民のための多くの素晴らしい改革も行っていることから、20世紀に入って光海君の再評価がされるようになった。
※光海君についてもっと詳しく知りたい方【第15代王・光海君紹介】を参考にされたい。ほかにも以下の記事で作品に絡めて紹介している。
※「王の女」「王の顔」「華政」より
悲劇の暴君ってどんな王?
光海君と金介屎(キム・ゲシ)は劇中どう描かれている?
※「星から来たあなた」より
光海君は怪奇現象がお得意?
■ドラマの光海君は?
演じたのは1970年10月1日生まれのチョン・ジュノ。1995年に芸能界入り。2002年『大変な結婚』でスター映画俳優に。ドラマでも「ラスト・スキャンダル」(08)と「逆転の女王」(10)ではMBC演技大賞最優秀賞を受賞しロマコメの帝王に。「IRIS-アイリス-」(09)「ママ~最後の贈りもの~」(14)では憎まれ役も。初挑戦の時代劇「オクニョ 運命の女(ひと)」(16)でも11代王・中宗の3番目の王妃・文定王后の弟ユン・テウォン役を憎らしく演じた。
本作でチョン・ジュノが扮した光海君は、渇望した王位に就いたが、王座を追われる不安から長らく不眠症になっている王。20年前、王になるために選んだ残虐な行動に苦悩し、妻と距離を置き腹心に裏切られた孤独感に苛まれ、そしてなぜかブランコ広場で出会ったノクドゥに心を許す優しい表情など、ベテラン演技は俳優らしく多彩な演技で魅せてくれる。
【「ノクドゥ伝」を2倍楽しむ】では、ネタバレなしの各話のあらすじ、メイキング・インタビュー映像、人物・キャストなどまとめて紹介している。また、放送に合わせて詳しいあらすじと見どころ、豆知識、寡婦伝についてなど紹介していくので視聴の参考にどうぞ。
BSフジでの放送は、2021年5月20日(木)朝10時から全20話で放送。DVDも好評発売中!
■キャスト
チョン・ノクドゥ役:チャン・ドンユン
トン・ドンジュ役:キム・ソヒョン
チャ・ユルム役:カン・テオ/5urprise
王・光海君役:チョン・ジュノ
ノクドゥの父=チョン・ユンジョ役:イ・スンジョン
ノクドゥの師匠=ファン将軍役:イ・ムンシク
大提学ホ・ユン役:キム・テウ
チョン行首役:ユン・ユソン
ほか
◇BSフジ「ノクドゥ伝」番組公式サイト
2021.05.20スタート 月~金10:00-10:57
◇公式サイト
【作品詳細】【「ノクドゥ伝」を2倍楽しむ】