NHK「アンという名の少女3」第4話あらすじと見どころ:別の世界での再会を信じて

2023年08月22日00時00分ドラマ
©2019 Northwood Anne Trois Inc.

NHKBSプレミアムにて放送中の「アンという名の少女」シーズン3(全10回)8月28日の第4話では、マリラがアンへの愛情をこじらせ、ステイシー先生に助言を求める。アンが自分の出自について遠出する中、ダイアナが楽しんだ小さな冒険とは?詳しいあらすじと見どころを紹介、番組サイトで予告動画が公開中だ。

●シーズン1、2未視聴の方はコチラ⇒最終章からでも間に合う!S1、S2簡単あらすじとS3見どころ



「アンという名の少女」は、世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をNetflixとカナダCBCが共同でドラマ化。2017年~2019年にかけてシーズン3までCBC放送、配信され、2021年現在、Netflixにて全シーズン独占配信中だ。

※シーズン1~3作品紹介は【作品紹介】で、シーズン1~シーズン2(場面写真付き)の各話のネタバレあらすじと見どころは【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。

■第4話「別の世界での再会を信じて」
マリラがアンへの愛情をこじらせ、ステイシー先生に助言を求める。アンが自分の出自について遠出する中、ダイアナが楽しんだ小さな冒険とは?

※以下ネタバレ。詳しいあらすじを知りたくない方は、先に「■見どころ」「※豆知識」をご覧になり、あらすじは視聴後の確認用にご利用ください。

メアリーが亡くなり、気落ちするバッシュを心配したギルバートはシャーロットタウンの病院研修を中断する。バッシュはボグ地区にひそんでいたイライジャを探し出すと、メアリーが彼に残した手紙を渡す。しかしイライジャがメアリーを侮辱したためバッシュは憤り、2人は殴り合いになる。バッシュが去ったあと、手紙を読んだイライジャ。メアリーが自分を愛していたことをやっと理解し、イライジャは涙する。

リンド夫人に誘われて、寄宿学校に入学することになったカクウェット。アンはカクウェットに小さくなった自分の服を贈り、旅立ちを見送る。しかし、そのことを知ったマリラは激怒する。マリラに愛されていないと思い込んだアンは、大学へ行ったらもう二度とここには戻らないといいだし、マシューを慌てさせる。マシューはマリラにアンへの態度は間違っていると諭し、このままではアンを失ってしまうと、独断でアンのノヴァスコシア行きを許可する。

アンは再びノヴァスコシアまで旅をする。そしてハリファックスの教会で、やっと両親の記録を見つける。両親はスコットランドからの移民で、そろって他界したためにアンは孤児院へ預けられたのだ。自分が捨てられた子供ではないことを知り、安堵するアン。

その帰り道、アンは寄宿学校を訊ねるが、カクウェットに会わせてもらえなかった。その寄宿学校では、意に反して髪を短く切られた先住民の子供たちが、クリスチャンネームに改名させられたうえ、英語や白人文化を強制され、反抗するとムチを打たれる過酷な日々を送っていた。

アンとの確執と、慣れない育児(デルフィーヌの)とで疲れ果てているマリラは、町の人々から向けられる蔑みになんとか耐えていたが、ステイシー先生に出くわし、思わず涙をこぼす。アンの親戚が生きていることがわかれば、アンが離れてしまうのではないかと不安をうちあけるマリラ。ステイシー先生に、愛情は無限なこと、なによりアンとの関係を大切にするようにと諭され、自分の間違いに気づく。

マリラは態度を改めることにし、帰宅したアンを優しく出迎え、スコットランドの教会に手紙を書いて両親について問い合わせることを提案する。アンとマリラは互いの態度を謝って和解する。自分の部屋に戻ったアンは、枕元に「Anne of Green Gables(グリーン・ゲイブルズのアン)」と刺繍の入ったマリラ手作りのクッションが置かれていることに気づき、自分がマリラに深く愛され、大事にされていることを実感する。

そんな中、ダイアナはお手伝いのメアリー・ジョーと買い出しに行く。精肉店が閉まっていたため、猟師をしているジェリー一家(※)の住まいに出向き肉を分けてもらう。小さな家に大家族で住んでいる彼らに興味を抱いたダイアナは、足にけがをしたと嘘をついてジェリー宅にとどまり、得意のフランス語でおしゃべりやダンスで楽しいひと時を過ごす。

>■見どころ
マリラと一緒にデルフィーヌを世話したり、カクウェットを寄宿学校へ紹介したり、ステイシー先生が独身なことを気にして、交際相手をみつけようとはりきったりと、何事にも全力で取り組むリンド夫人。シーズン3では、このあともリンド夫人が大活躍するのでお見逃しなく!

マリラが夜なべをして作っていたプレゼントのクッションがやっとアンの手元に届けられる。『赤毛のアン』の原作名『Anne of Green Gables』と施された刺繍にはグッとくる。

良い縁談に向けて「パリの花嫁学校」へ行くことになっているダイアナにも、ちょっとした冒険があった。いつも“良い子”のダイアナが、嘘をついてまで“ここに居たい”と感じたのは、彼女が本当に望んでいるものがそこにあったからだろう。ダイアナが味わった“冒険”は、一時の“自由”で終わるのだろうか?

※豆知識
ノヴァスコシアがアカディアと呼ばれていた16世紀頃にフランスから入植してきたのが、ジェリーたちの先祖のアカディア人。フランスがイギリスとの覇権争いに敗れてしまったため、一度は島を追放された。その後多くのアカディア人が帰還したが、当時のイギリス系の住民たちからは一段低く見られることとなり、差別の対象となっていた。


原題:Anne with an “E”
制作:2019年 カナダ

■キャスト
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート(R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)
 ほか

全10回
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]

NHK「アンという名の少女3」番組公式サイト
 2023年8月7日スタート 月 22:00-22:48 NHKBSプレミアム
 2021年11月28日-2022年3月6日 日 23:00-23:48
番組紹介ムービー|5分でわかる!シーズン3見どころ

【作品紹介】【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】【「シーズン3」各話あらすじ】