NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第14話あらすじと見どころ:弱小順奴部隊×北周最強傭兵部隊戦いの行方は?|全22話ネタバレ

2022年02月05日10時00分ドラマ
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北周との戦争を利用してピョンガンと順奴部族の排除を目論むコ・ウォンピョは…NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、次週2022年2月6日(日)放送の第14話のネタバレ(あり/なし)あらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
韓国で未放送、未公開映像収録のDVD-BOXスペシャルディレクターズカット版4月発売決定

※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第14話あらすじ
タルは人質となったピョンガンを救いに、コンが率いる桂婁(ケル)部族の陣地に乗り込む。そのとき、北周が高句麗(コグリョ)に攻め込んできたという知らせが入りコンはひとまず都に引き揚げる。ピョンガンは順奴(スンノ)部族の復権を王に認めさせるため、自分たちも出陣し手柄を上げようと考える。戦に乗じてピョンガンを始末しようとたくらむコ・ウォンピョの策略で、ピョンガンたちは北周のなかでも凶暴な部隊と戦うことに。

年表 【拡大する】■以下、第14話ネタバレ
タルは人質となったピョンガンを救いに、コンが率いる桂婁(ケル)部族の陣地に乗り込んでいた。養母サシ氏が傷つけられたことでも怒りが収まらないタル。そこに、北周軍侵攻の知らせが入る。コンは王自らが出征する、と教えるが、それでもピョンガンは王宮に戻ると言わず、ひとまず都に引き揚げる。

北周5万の兵が攻め込み白厳城が陥落させられ、北周軍主力部隊がさらに南下中。長引けば不利になると考えた平原王は、官軍に加えて貴族勢力である諸加会議の私兵も総動員して出兵する王命を下す。
※北周:中国で北朝と南朝が対峙する南北朝時代に鮮卑系の宇文氏によって建てられた国。北朝:北魏、東魏、西魏、北斉、北周の5つの王朝。南朝:宋、南斉、梁、陳の4つの王朝。(半島の歴史年表(韓国・日本・中国)参照)

自ら勝ち取った北方の領地を守るために、自身で兵を率いると言う王。コウォン太子も共に戦うことを決意する。病み上がりの王を心配しながらも、太子が戦死すれば我が子コンム王子の王座が回ると、ほくそ笑むチン王妃。王自ら出征するとあっては、私兵の出兵も拒めず、ウォンピョは戻ってきた息子コンに出陣を命じる。コンは、順奴(スンノ)部族も参戦する可能性が高く、タルが武芸の腕を磨いていたことを父に報告する。

幽霊谷。タルと共に村に戻ったピョンガンは「順奴部族の復権のために、出陣して手柄を上げよう」とサ・ウナム村長たちに提案し、プンゲたちも賛同する。だが「村を守る戦いと戦場での戦いは違う」と悩むタル。「この戦いが高句麗を守るとともに村を守るためでもある。オン将軍ならきっと戦った」とピョンガンに説得されたタルは、修復された亡き父オン将軍の宝剣を持って養母サ氏夫人に出陣の報告をする。サ氏夫人は、オン将軍が守ってくれるはずと形見の鎧を渡す。タルに形見の鎧を着せたピョンガンは、危険を感じたら矢に結んで打つようにと色粉を渡す。「戦争には興味はない。ただお前のために俺は戦う」というタルにピョンガンは優しく口づけし、「私もそばであなたを守る」と誓う。

一方、戦争で国防が手薄になることで新羅からの侵攻を心配するコンは、へ・モヨンに「北周と戦っている間も高句麗は新羅との国防を緩めないので、うかつに国境を討つべきではない」と新羅へ密書を出すよう命じる。嘘だと知られればモヨンの命はない。「私はコン様の女ではありません。いっそ殺してください」と訴えるモヨンの肩に手を置き、「必ず成功して戻ってくるから、その時は迎えに来てくれ」と恋心を利用する。そんなコンを身勝手と罵りながらも、コンの無事を願うモヨン。

高句麗本陣。5万の北周軍に対して高句麗は3万だが、数日以内に2万の兵が合流するので、勝算は十分ある。だが心配の種は女真族の傭兵を集めた別動隊・天旗軍(チョンギグン)。「天旗軍が本部隊から離れ、戦線を迂回している」というコンの報告に、2万の後発隊の足止めが目的と見抜く王。そうなれば戦況は一気に不利になる。ウォンピョは、コン将軍と桂婁部の精鋭を平沙伐に送って天旗軍の足止めと本部隊の後尾を守る作戦を提案し、王はこれを認める。だがウォンピョは、コンの部隊が到着する前に順奴部隊と戦わせて、弱ったところでコンに手柄を取らせようと考え、ピョンガンに偽の“王命”を送っていた。父の本当の狙いが、順奴部隊の全滅だと、ここで初めて知ったコンはピョンガンを心配する。
※借刀殺人之計:中世の中国の兵法書『兵法三十六計』の第三計「勝戦計」にある、「同盟者や第三者が敵を攻撃するよう仕向ける」という法。「オクニョ 運命の女(ひと)」2話「ヘチ 王座への道」14話で使った。

順奴部隊の陣営。北周最強の天旗軍の千兵と順奴部3百兵を戦わせる王命に驚き、これがウォンピョの計略だと気づくが、タルは「天旗軍に勝利してこそ、順奴部の手柄と言える」と王命に従うべきという。そして「大将だけを狙えばいい。傭兵は戦って金を稼ぐ稼業。それなら大将が死ねば命を懸けたりしない。これは天がくれた機会だ」とみんなを鼓舞する。ピョンガンは王命を受けたと伝令に答える。

天旗軍との戦いでピョンガンが傷つくのを恐れるコンは、険しい道を選んで平沙伐への到着を急ぐが、その順奴部隊では、意表を突く“降伏作戦”を計画する。

平沙伐。タルと数名の兵を引き連れたピョンガンは天旗軍に降伏を申し出る。戦う前から白旗を挙げたことを敵将ウィバルタに問われると、「順奴部は高句麗に捨てられた民族。そんな民族が勝ち目のない戦いをするわけがない。来る途中で兵も逃げた」と答える。さらに、「父王に縁を切られて王宮から追い出された」と念押しするが、ウィバルタは「ピョンガン一人で北周軍本陣の大将軍に頭を下げろ」と命じ、タルの同行を許さない。日暮れまでに戻るから待つよう告げるピョンガンに、「お前にもしものことがあれば北周を皆殺しにしてやる!」とタル。

今回の作戦は、降伏で敵が油断したところで夜襲をかける作戦。残ったタルたちはその心づもりをするが、サンが、自分と同じドルグォル人の傭兵たちの「ピョンガンを人質に取って、使い物にならなければ殺す。日の出とともに降伏した者たちも皆殺しにする」という会話を耳にし、タルたちに伝える。そこでタルは、殺される前に先手を打つことに。騒ぎを起こし、矢で色粉を打ち上げピョンガンにも危険を知らせ、戦いを始める。その後、サ・ウナム率いる本部隊が到着し、計画失敗に気づいたピョンガンも、お供の敵兵を斬り殺して、タルが待つ平沙伐に馬を走らせ、参戦する。壮絶な戦いの中、肩に戦斧を受けながらも敵将ウィバルタにとどめを刺すタル。順奴部隊の勝利に沸く中、自分を庇って命を落とした兄サンの亡骸に縋って泣くジン。傷を負ったタルを抱きかかえ、「勝ったぞ」というタルに「なぜ待たなかったの?」とピョンガン。「お前は俺にとっての高句麗。守るべき国そのものだから」と答えるタルに、「生きていてくれてありがとう」と口づけするピョンガン。
※突厥語:タラ・サンが聞き取った言語。古オグズ語、チュルク語ともいわれ、モンゴル高原以西にあるアルタイ山脈を中心に東ヨーロッパから北アジア(シベリア)に至る広大な地域で話される言語。

精鋭隊を率いてやっと平沙伐近くに到着したコンは、眼下の戦いをみて「ひと足遅かった」と肩を落とす。だが、その後、高句麗と順奴部族の旗が上がったことで、順奴部隊の勝利を知り驚愕する。順奴部隊の奇跡の勝利は高句麗本陣にも届き、勢いを得た王は進軍し勝利を勝ちとる。兄を亡くして悲しみに暮れるタラ・ジンをプンゲに託して、ピョンガンたちは王宮へ。

ピョンガンと共に王宮にやってきたタルに、かつてのライバル、オン将軍を重ねるウォンピョ。「無名のオン・ダル!ご挨拶に参りました」と跪くタルたちに、王は相好を崩して「我が娘、そして我が息子よ」と呼び、順奴部族の身分回復と諸加会議への復帰を宣言し、押収した財と土地の返還を命じる。

久々に姉上との再会を喜ぶウォン太子。チン王妃は2人の正式な婚礼を勧めようとするが、ピョンガンはすでに夫婦の契りを交わしたとこれを辞退する。一方、コンは「本当の戦いは北周ではなく、平壌城そして宮廷の中で始まった。王女とタルとの戦いに必ず勝つ」と父に宣言し…。

■見どころ
新羅の密偵モヨンは、コンのために新羅を裏切るのか?モヨンの恋心を利用する卑劣な手に出たコンだが、天誅房の頭ト・ジュンソもモヨンの恋心を見抜いている。「モヨンとコンは共に栄えるか共に死ぬかの運命」と占うジュンソの易は当たるのか?

高句麗の民ではない妹タラ・ジンが積極的に順奴部に協力するのはプンゲへの恋心と気づく兄タラ・サン。もちろんちびっ子ウォルも気づいており、目下、恋人いない中のサンにお守りを渡す。サンの寂しさをピョンガンとタルは気づいて何かと気遣うが、果たしてウォルのお守りの効果は?

今回は大規模な戦いが描かれ、ピョンガン役のキム・ソヒョンの乗馬姿や馬から飛び降りざまの華麗な剣アクションが見られる。また、タル役の大柄なナ・イヌの迫力あるアクションも見どころ。敵将ウィバルタを倒す一瞬、そして作品紹介動画でも流れたピョンガンからの口づけの映像にも注目したい。

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】