NHK「七日の王妃」第5話あらすじと見どころ:忘れられない人…パク・ミニョン×ヨン・ウジン本格登場
パク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの切ないラブ史劇「七日の王妃」(全20話)NHKBSプレミアムにて5月8日(日曜午後9時から)放送予定の第2話のネタバレ(あり/なし)あらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組公式サイトに予告動画とヨン・ウジンのコメント動画が公開している。
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
「七日の王妃」は、2人の王に愛されながら、わずか七日でその座を追われた王妃の愛と涙の物語。【「七日の王妃」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、ドラマの見どころ、インタビューなどをまとめて紹介しているので視聴の参考にどうぞ。
■キャスト
チェギョン役:パク・ミニョン/声:ブリドカット セーラ 恵美
子役:パク・シウン
イ・ヨク/普城大君(チンソンテグン)役:ヨン・ウジン/声:西健亮
子役:ペク・スンファン
イ・ユン/燕山君(ヨンサングン)役:イ・ドンゴン/声:高橋英則
子役:アン・ドンギュ
ソノ役:チャンソン[2PM]/声:岩中睦樹
子役:チェ・ミニョン
他
■第5話「忘れられない人」
王子ヨクの死の知らせから5年後。実は生き延びていたヨクが都に戻ってきた。別人を装い「ナクチョン」を名乗っているヨクは、素性を知る友人ソノたちと合流。異母兄の王ユンへの復讐(ふくしゅう)心に燃え、王座を奪う決意を新たにする。一方、久しぶりに上京したチェギョンは、お忍びで街に出ていたユンと再会する。チェギョンとユンは、宿屋の一室で亡きユンの実母と弟ヨクの供養を行う。偶然、隣室にいたヨクが2人に気づく。
※以下、ネタバレ
5年後。ヨク(晋城大君)は瀕死の自分を救ってくれたミョンヘの商団でソノと共に働いていた。ヨクたちは、王への献上品を運ぶ進上船を奪って都に戻ってくる。港でグァンオとソッキの手荒い歓迎を受けたのはソノ。ヨクは東籍田へ向かっていた。東籍田が王の狩猟場となり通行禁止とされているのを知り、兄王ユンに代わって王位に就くと改めて心に誓う。
朝廷ではシン・スグンは左議政に、イム・サホンは都承旨に昇格していた。サホンは王の側近という地位を利用して王の側室チャン・ノクスと私腹を肥やしていた。そんなある日、官船が都・漢陽に到着しないために献上品が届かず、大臣たちのふがいない態度に機嫌を損ねた王は気晴らしにお忍びで街へ出かける。気持ちのやり場のない思いでコムンゴ(伝統楽器、朝鮮の琴)を弾きながら、廃妃になり王宮を追われた生母ユン氏に思いを馳せる。若い女性たちが王とは知らずに素敵なユンを追い回わし、自分を王と気づいた一人の女性を連れて逃げるユン。
※左議政(チャウィジョン):領議政・右議政と並ぶ最高官職で現在の副首相に当たる朝鮮王朝行政府の序列第二位の地位。正一品。 ※都承旨(トスンジ):王命の伝達と臣下の上奏の報告を王に行う秘書的な官庁である承政院(スンジョンウォン)の長官。都承旨。正三品。 官位については【朝鮮王朝豆知識】で。 ※史実の燕山君も生母が廃位されたが処刑されたことは知らずに育った。詳しくは【韓ドラコラム】「■疎まれた世子」で解説。
王だと見破ったのがチェギョンだと分かり、5年ぶりの再会を果たした2人は市場通りで楽しいひと時を過ごし、酒幕を借りて2人きりで王の母ユン氏とヨクの法事を行なう。王の母は自分にとっても母だとユン氏の霊前に丁寧に礼をするチェギョンだったが、ヨンの霊前で大粒の涙を流す。「母の死が余のせいではないのと同様に、ヨクの死もお前のせいではない。自分を責めるならいっそ、なぜ先に逝ったのかとヨクを恨め」とぶっきら棒に慰める王。ところが隣室には王への復讐を誓ったヨクがいた。家族とはいいものだというチェギョンに、「家族とは自分を苦しめる存在。家族から逃げたのに今になって隠れて法事を行うとは‥‥」と自暴自棄に話す。するとチェギョンは「聖君になればいい。そうすれば正々堂々と母上の位牌を出して法事を行うことができます。亡くなった大君も王様を誇りに思うでしょう」とこともなげに話す。そしてヨクの形見のサンショウウオの水差しを出して、ヨクが王様に贈ろうとしたものだと教える。
※酒幕(チュマク):朝鮮時代に旅人が飲食や宿泊をする施設。
2人の楽しそうな話声に、いたたまれなくなったヨクはこっそり立ち去ろうとするが、チェギョンに見つかってしまう。ヨクにそっくりな若者に驚いたチェギョンは強引に夕食を進める。気配に気づき外に出た王はチェギョンのことを「夫人(妻)」と呼ぶ。驚いたヨクは憤怒の表情で立ち去る。男の食べ残しを見たチェギョンは男が“晋城大君”ではないかと疑う。
実はヨクは“楽天(ナクチョン)”と名乗って、命の恩人ミョンへとソノ、グァンオ、ソッキの5人で情報収集をしていた。ミョンヘはヨクが今なお忘れられずにいるチェギョンのことをソノに尋ねる。ヨクが生きることができたのは、ミョンへの介護だけではない。チェギョンを想う心からだというソノの言葉を否定するミョンヘは、ヨクが命を繋いだのは王への復讐心と王になるためだと言い放つ。
※楽天(ナクチョン):実際に中宗が使っていた字。詳しくは放送前に予習「■担がれた王・中宗」で解説。
その頃、ヨクに献上品を載せた進上船を奪われた刺客は命からがら生き延びて、イム・サホンに奪った男(ヨク)の似顔を見せる。同席したチャン・ノクスは10日以内に品物か男の首を持って来いと命じる。王の内帑庫も心もとなくなってきたことで、サホンはノクスに全国から献上品の再徴収をする教旨を王に出してもらうよう指示する。その夜、いつにもなく王は上機嫌だった。
※内帑庫(ネタンゴ):王の私有財産を保管する庫。
翌朝の朝会。王は議政府の大臣から水害の報告を聞き、被害を受けた民への労りの言葉を口にし被害の状況をすぐに調査して民が苦しまないように即刻手を打てと聖君ぶりを示し、大臣たちにも慰労の言葉をかけてやる。王の豹変ぶりに驚き戸惑う大臣たち。
※議政府(ウィジョンブ):水害の報告をしたのは、行政の最高官庁の大臣。
パク・ウォンジョンから王の聖君ぶりを聞くチャスン大妃。そこにウォンジョンの姪であるミョンヘが訪ねてくる。実はミョンヘを通してヨクの生存とその後の様子を聞いていた大妃は、いずれミョンヘをヨクの嫁にしようと考えていた。ミョンヘはヨクたちが乗船した官船には王とパク・ウォンジョン、チャン・ノクスへの献上品と賄賂を載せており、それを奪ったので当面都承旨イム・サホンを監視して欲しいと、大妃にお願いする。献上品を奪ったことを案じる大妃に、ほとんどが賄賂なので表立って調査をできず、聖君ぶりを示す王に至っては献上品に関心はないだろうと、安心させるウォンジョン。暴君の聖君ぶりにミョンヘも驚く。
ヨクはアジトの質屋で集めた情報の整理。兄王の強欲さや暴君ぶりにあきれ、自身が目撃した三叉路の酒幕での王とチェギョンの逢引きも書き記す。そこに幽霊でもいいからヨクに会いたいチェギョンが訪れる。驚くヨクは声色を変えて戸の向こうで対応する。チェギョンは好きになった幽霊か人間かわからないけれど、とにかく捜してくれと言い出す。自分のことを捜していると気づいたヨクは、変わらない彼女のしゃべり口に思わず素の声を出して反応してしまう。その声で戸の向こうにいるのがヨクだと確信したチェギョンは、強引に戸を押し開け、二人は運命の再会を果たす。チェギョンが王と一緒になったと誤解するヨクは必死で他人を装い冷たくチェギョンを突き放す。そして泣き叫ぶチェギョンを押さえつけ…。
■見どころ
いよいよ本格的に大人の俳優、ヨン・ウジン、パク・ミニョン、ファン・チャンソン(2PM)の3人が登場。大人と子役の俳優については子役紹介で写真付きで紹介している。
暴君だが女たちが騒ぐほどのイケメン王を演じるイ・ドンゴン。初めての時代劇をイ・ドンゴンがどう演じたかは放送前に予習の「■初めての時代劇で暴君を怪演」で詳しく解説。
廃妃ユン氏を演じたのは「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~ 」でオ尚宮役を演じたウ・ヒジン。
酒幕ではヨクの入浴シーンもあるが、体の傷の酷さに過酷な5年間が見て取れる。この回終盤でも過酷なリハビリの様子が回想シーンで描かれる。ヨクを助け5年間支え続けたのがミョンへ。ヨクは今もトラウマに苦しんでいるようで、ミョンへはそんなヨクを愛しているようだ。
ヨクが酒幕の部屋を出るとき振り向きざまに子役ペク・スンファンから大人ヨン・ウジンに切り替わる。2人のそっくりぶりに驚かされる。その時ヨクを引き留めるチェギョンの手は、4話「見どころ」でも紹介した馬の手綱を握った手だったし、ラストの質屋でチェギョンがヨクの両耳を塞ぐのは、3話でヨクが刺客の足音に怯えるチェギョンの耳を塞いだのと同じ仕草。回想シーンを使って過去と現在を実にうまくリンクさせている。
ところで、チェギョンはヨクのどんな食べ方を見てヨクだと思ったのか?また質屋でソノに平手打ちをしたミョンへ。今後この2人の関係にも注目しよう。ミョンヘを演じたのは「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」でキム・ゴウンの同級生ユラを演じたコ・ボギョル。少女期は「愛の不時着」でソ・ジヘの子役を務めたパク・ソヨン。
◇NHK「七日の王妃」番組公式サイト
2022年4月10日スタート 日21:00~22:00
【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】