「鎌倉殿の13人」第33話、失意の金子大地が修善寺で逆襲を誓う?第32話ネタバレあらすじと予告動画

2022年08月22日09時10分ドラマ
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8月21日(日)に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第32話「災いの種」では、仁田常忠ロスにネットも号泣。8月28日(日)放送の第33話「修善寺」では金子大地が逆襲を誓うが・・・予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



8月21日放送の第32話では、「比企能員の乱」のその後に揺れる鎌倉が描かれた。奇跡的に息を吹き返した源頼家(金子大地)に待っていたのは、頭は丸められ、妻も子も殺された地獄だった。そして北条義時(小栗旬)は頼家が息を吹き返す前に戻そうと暗躍し、千幡の征夷大将軍就任を進め、頼家を修善寺に送り、その裏で生き延びていた一幡を誅殺した。そんな中、強く優しい仁田忠常(高岸宏行/ティモンディ)が頼家と北条の板挟みになり、苦悩の末に自害するという悲しい最期を遂げ、多くの視聴者の涙を誘った。

そして最も注目を浴びたのは、アサシン・善児(梶原善)が一幡を殺めるシーン。義時に一幡を殺すよう命じられるが、「できねぇ。わしを好いていてくれている」と躊躇し涙する善児。しかし何かを察したトウ(山本千尋)が「トウと水遊びをいたしましょう」と一幡を連れて行くと、善児は一幡のために作ったブランコを切り、刀を持って小屋へ。「水遊び」は1月9日の初回で善児が八重(新垣結衣)の子供・千鶴丸を誅殺した時を彷彿とさせ、一幡の最期を想像させる演出に戦慄が走った。人の心を持つことで錆びた名刀となった善児に視聴者から「鬼の目にも涙」「まさか善児で泣かされる日が来るとは。」と善児の涙のシーンは多くの反響を呼んだ。

そして8月28日放送の第33話では、実朝の後ろ盾となった北条時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任したことで、周囲の坂東武者から疎まれていく様が描かれる。予告では修善寺の送られた頼家が「北条の者どもの首をはねる」と復讐に燃え、時房(瀬戸康史)が「三郎兄上の?」と亡き兄の遺品を見つける場面が・・・。さらに後鳥羽上皇(尾上松也)の側近で実朝の教育係として鎌倉へ下る源仲章役で生田斗真が登場する。

■名プレイヤー・仁田忠常が逝く
第31話で北条の宿敵、比企能員に手をかけた仁田忠常。第32話では、誰が比企能員を殺したのかを頼家に問い詰められた仁田忠常が、北条との間で板挟みになってしまった。新田からいつものはじける笑顔が消え、義時に相談しようとするも忙しいさを理由に相手にされず、苦悩の末自害。優しく忠義者だった男の悲しい最期にTwitterでは早くも仁田忠常ロスが広がり「いつまでも義時たちといてくれると思っていた」「一番ステキな笑顔で、ピュアな心の持ちぬしが・・・」「仁田殿に泣いて、つらさしかない」と反響を呼んでいる。

仁田忠常を演じた高岸宏行は、相方、前田裕太と共にお笑いコンビ・ティモンディとして活動する傍ら、今年からプロ野球選手として栃木ゴールデンブレーブスに入団。ドラマのセリフでも登場した「やればできる!」を合言葉に人気急上昇中の高岸だが、「鎌倉殿の13人」では北条家が頼朝と挙兵した際、その中にいる暗殺者・善児の存在をいち早く察知し、比企から政子を守るなど、ナイスアシストをしてきた名プレイヤーだった。いつも「小四郎殿」と言って義時の側にいた仁田忠常。優しい笑顔の印象を残しての退場となった。

■前回(第32話)ネタバレあらすじ
意識不明だった源頼家が奇跡的に回復した。しかし千幡を鎌倉殿に擁立し、比企一族を滅ぼした北条家にとっては最大の悩みの種となっていた。政子(小池栄子)のもとには北条家が集まり、比企のことを誰が頼家に伝えるかで揉めていた。結局、結論は出なかったが、義時は頼家が息を吹き返す前に戻すと明言する。一方、見舞いに来た時政と時房に、比企能員やせつ、一幡を呼んで欲しいと命じたが、時房は来られないのは流行り病に伏せっていると苦しい言い訳をした。

政子にとって唯一の救いは一幡が生きていることだった。ところが義時により殺されたとわかると、このままでは頼家も殺されかねないと考え、本当のことを話す決意を固める。政子は、頼家が助からないと思った比企は館に火をつけ、一族全て命を絶ったと説明。しかし頼家は、比企が滅んだのは北条のせいだと言って泣き崩れた。鎌倉が「比企能員の乱」に揺れる頃、京の後鳥羽上皇のもとに千幡を征夷大将軍に任ずる宣旨が届く。丁度、後鳥羽上皇の目に板と板を繋ぐでっぱりである“実”が目に入り、上皇は元服する千幡に京と鎌倉を繋ぐ役目の意味を込め「実朝」と名付けた。

一方、頼家は真相を探るべく、和田義盛(横田栄司)と仁田忠常を呼び出した。嘘が付けない和田は、比企能員が一人で北条館へ出向き、そこで殺害されたと伝えてしまう。怒った頼家は、和田と仁田に時政の首をとってくるよう命じるが、和田はこのことを時政の耳に入れるのだった。

一方、義時は息子・泰時(坂口健太郎)から一幡が生きていることを知らされる。義時が一幡に会いに館を出ようとすると、比奈に呼び止められた。比奈は結婚する際、義時から離縁をすることはできないように作った起請文を握りしめていた。そして、北条が比企を滅ぼした今、比企出身の比奈は鎌倉にいられないと察し、「私の方から離縁させて下さい」と申し出た。こうして「姫の前」と呼ばれた義時の正室・比奈は、比企滅亡の年に鎌倉を去り、4年後に京都でその生涯を閉じた。

比奈と別れた後、義時は一幡を匿っている善児のもとを訪れた。これまで冷酷に人を殺めてきた善児だが、情が移った一幡に遊び道具をこしらえていた。一幡が生きていればいつか災いとなると考えた義時は、気が進まない善児に命じて一幡を殺してしまうのだった。

そして館に戻った義時に、仁田忠常が自害したと報告が入る。比企能員を討った仁田忠常は頼家と時政の間で苦悩した末、自ら首を切ったのだった。そのことで義時は頼家と正面から向き合うことを覚悟し、「頼家様の感情に任せた言葉で、忠義を重んじる坂東武者が死んだ。同じようなことが掟はなりませぬ」と進言した。それから千幡の征夷大将軍に決まり、いよいよ頼家の処遇をどうするか議論がなされた。そして相談の末、頼家は修善寺へ送られることになり、これを大江広元(栗原英雄)から告げられた頼家は激昂し、暴れた末「父上、これでよかったのですか」と子供の様に涙を流した。

そして健仁3年(1203年)10月8日、千幡の元服の儀が盛大に行われる中、頼家は修善寺に送られた。その頃、頼家の正室・つつじと嫡男・善哉は三浦家の庇護のもと、寺で暮らしていた。そんな善哉の前に老婆が現われる。それは変わり果てた比企尼(草笛光子)だった。比企尼は善哉に「あなたこそが次の鎌倉殿になるべきお方。父と兄を追いやった北条を許してはなりませぬ。」と告げるのだった。

■第33話「修善寺」あらすじ
鎌倉では政子の次男・源実朝(嶺岸煌桜)を鎌倉殿とする新体制が始まった。北条時政が執権別当に就任し、時政を裏でささえるりく(宮沢りえ)は実朝の正室を京から迎えることを進言し、娘婿である平賀朝雅(山中崇)を通じて後鳥羽上皇(尾上松也)に願い出る。しかし、御家人たちは派手に権力をふるう北条を敬遠しており、三浦義村(山本耕史)の忠告に義時も苦笑する。一方、失意の源頼家は修善寺にて幽閉生活を送っているのだが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第33話は8月28日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/小池栄子/金子大地/坂口健太郎/坂東彌十郎/宮沢りえほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第33話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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