【最終章】「ザ・トラベルナース」岡田将生は何故、職場環境改善の抗議にストップをかけたのか?第6話ネタバレと第7話のあらすじと予告

2022年11月25日11時32分ドラマ
(C)テレビ朝日

11月24日(木)「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日、夜9時)第6話で、看護師たちの職場改善抗議を歩と愛川が沈静化、このままでは働きすぎのままに…。12月1日(木)に放送される第7話で“礼”荒木飛羽にガンの脳転移が見つかり、夢か治療かの選択を迫られる。予告動画は番組公式サイトで公開されている。

「ザ・トラベルナース」は、優れた資格を持った2人のフリーランス看護師が主人公の医療サスペンス。NP(=ナース・プラクティショナー)を持つやり手ナース・那須田歩(岡田将生)と、圧倒的スキルを持つミステリアスなベテランナース・九鬼静(中井貴一)が、パンデミックによる職場環境悪化で大量に看護師が辞めてしまった天乃総合メディカルセンターを舞台に、《新時代のナイチンゲール・コンビ》として反発しながらも手を取り合い、患者のみならず医療従事者や自分自身をも救っていく。



11月24日に放送された第6話で、これまで身を粉にして患者と看護師たちのために働いてきた看護部長の愛川塔子(寺島しのぶ)が、病院側からの無理難題に異議を唱えるも、反発し、退職に追い込まれてる事態に。人の何倍も働いていた看護部長が突然いなくなってしまっては看護師たちはままならない。看護師たちは、愛川部長復帰と待遇改善の抗議を起こすのだが、それを遮って、「そんなことより大事なことがある」「患者さんたちはもっと休めない」と、看護師の待遇よりも24時間病気に苦しむ患者を優先すべしとトラベルナース・歩が言い出した。これまで散々日本のナースが冷遇されていると愚痴っていた歩の言葉とは思えない。

Twitterには「なんで看護師が悪いみたいな空気なってるん?夜勤の人数減らされて夜勤明けも働いたらそらキツイやろ」「声を上げなきゃ労働環境をどんどん悪化されるのに、声を上げたら患者をダシにして脅すの、見事なパワハラ」「看護師守らなかったら、看護師は患者さんを守れない」「根性論、精神論みたいなもんで有耶無耶にするなよ。搾取すぎだよ」と、職場環境が整えられないまま、看護師たちの“やりがい”や“善意”だけが搾取されつづける「天乃総合メディカルセンター」 の現状に抗議の声が上がっている。

ドラマの筋書としては、歩が“看護師としての使命”に目覚める様子を描きたかったのかもしれないが…。これまで働き過ぎのナースの待遇改善を、歩たちトラベルナースに期待してきた視聴者からすると、残念な宗旨替えにしか見えない結果となってしまった。「看護は犠牲行為であってはなりません。人生最高の喜びのひとつであるべきです」と、かのナイチンゲールも語っている。看護師たちが心身共に健康で、生き生きと使命を果たせる環境が、ドラマの中のみならず、日本のすべての医療機関で今すぐにでも整えられることを願ってやまない。

一方、医療従事者を目指す貧しい人たちを支援する「フローレンス財団」の理事長であることを愛川に知られてしまった静。職場復帰のお礼に財団を訪れた愛川は、そこで静が病気を患っていることを知ってしまう。その病は、静がトラベルナースとして働く理由にも関係していることのようなのだが…。

次週12月1日に放送される第7話で、筋線維芽細胞腫が再発して再入院していた大学生・三上礼(荒木飛羽)に脳転移が見つかり、もはや外科的治療が極めて困難な状態に…。延命効果が望める専門病院での抗がん剤治療を勧められた礼の母は、愛する息子に1日でも長く生きてほしい一心から、本人に相談することなく転院を決めてしまう。奇しくも、礼は映画祭でシナリオ大賞を受賞したばかり。賞金で映画を作れることになり、喜び勇んで仲間たちと撮影計画を練っている最中だった。

しかし、七海から治療に専念するよう言われた礼は一切抵抗せず、ずっと夢だった映画製作を断念しようとする。そんな礼に、静は、夢を諦めずに映画を作るよう励ます。自分の病をおして看護師として働き続ける静には、礼の気持ちが痛いほどよくわかるのだろう。しかし、そうとは知らない歩は、その励ましは礼には残酷すぎると、静の言動をとがめる。次回は久しぶりに歩と静のバトルが見られるかも?そして、歩のトラベルナースとしての成長を見守っている静は、自分の正体と病気のことを歩に打ち明けるの時がくるのだろうか?

■前回:第6話 あらすじ
相変わらずの人手不足で、看護師たちが激務に追われている「天乃総合メディカルセンター」。ところが、経営第一主義の院長・天乃隆之介(松平健)と事務長・西千晶(浅田美代子)は看護部長・愛川塔子(寺島しのぶ)を呼び出し、ただでさえ少ない夜勤の看護師数を4人から3人に減らすと告げる。いつもは彼らに頭の上がらない愛川も今回ばかりは異論を唱えようとするが、案の定あっさり押し切られてしまうことに。この非情な決定をどう看護師たちに伝えるべきか、愛川はひとり頭を悩ませる。

その矢先、元ボクサーの患者・六川源太(六平直政)が「歩ちゃ~ん」と連呼しながら、院内を徘徊し始める。実は、六川は軽度の認知症なのだが、いつもスパーリングの相手をしてくれる那須田歩(岡田将生)の名前だけはしっかりと覚えているのだ。歩は取り掛かっていた作業を中断し、六川とスパーリングを開始。だが、よりによって目元にパンチを食らってしまうことに…。愛川は歩の担当業務をいったん割り振ろうとするが、手一杯の看護師たちから次々と断られてしまう。

精神的にも体力的にも限界に達しつつある中、それでも「みんな頑張っているから」と己を奮い立たせる愛川。ところが、他所から夜勤人数の削減策を聞きつけた看護師・森口福美(野呂佳代)が、愛川に詰め寄ったことで状況は悪化!優柔不断な愛川の“リーダーとしての資質”に疑問を抱いた看護師・金谷吉子(安達祐実)も、愛川をきつく責め立てる。

謎のスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が以前大学病院の看護部長をしていたと伝え聞いた愛川は、フローレンス財団へ帰宅した静の元を訪れる。静が医療従事者を目指す貧しい人たちを支援する「フローレンス財団」の理事長であることを知った愛川は、上と下との板挟みになっている現状を相談。静は愛川に、時には上に意見するのも重要と話す。そんな中、六川が病室で暴れだし、認知症専門の病院に移転させなかったことの責任を問われた愛川は、天乃院長と西事務長に抗議したあげく、2人のあいじんかんけいまでぶちまけてしまい、辞表を提出することに…。

愛川は看護師たちそれぞれにメッセージを残して辞めていった。それでも愛川の抜けた穴は大きく、看護部長代理を任された金谷は半日で音を上げ、指揮系統が崩れたナースステーションは機能しなくなってしまう。看護師たちは院長に人員補充の直談判を行おうとするが、仕事が山積みでそれさえもままならない。静は歩に愛川の看護ノートを渡し、彼女がどれだけ患者のことを考えていたかを伝える。

なんとか仕事に区切りをつけた看護師たちが抗議を行うが「ナースの代わりはいくらでもいる」という天乃院長の考えを変えることはできず、看護師たちの総入れ替えも考えていた。そこに、歩がやってきて、「患者さんたちは24時間休むこともできない」、と看護師たちに持ち場に戻るよう説得。事務長に看護師たちがクビになりそうだと知らされた愛川も駆けつけ、皆に仕事に戻るように言い聞かせ、看護師たちは愛川に謝罪して持ち場へ戻って行った。最初からこうやって看護師たちをまとめてくれればクビにしなくてすんだのに、と天乃院長は愛川に告げて去っていく。

そんな中、静が天乃院長に「このあとちょっと顔貸していただけますか」と飲みに誘う。昔馴染みの店についた2人。静は「手術が長引くと、夜中にお腹をすかせて来ました。天乃先生は当時から人使いが荒くて、ナースの仲間たちはよくおでんを食べながら愚痴ってました」と昔話を語る。天乃は「医者を医者とも思わない看護師が増えたよ」と言い返すが、「お言葉を返すようですが、医者とも思えない医者が増えたのかもしれませんよ。我々ナースは患者さんだけじゃなく、医師のこともよーく見ていますから」と反論され、「私からの忠告です。愛川部長の代わりはいません。あのナースたちの代わりもね。院長の代わりはいくらでもいるかもしれませんが」と釘を刺された。

後日、愛川と看護師たちのクビは撤回された。 六川は愛川が頼んでいた介護医療院への転院が決まり去って行った。



■次回:第7話 あらすじ
細やかな気配りで人を見て人を治してきた、あのスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が突然、胸元を押さえて苦しみだした。静の異変を偶然にも目撃してしまった看護部長・愛川塔子(寺島しのぶ)は、体調を心配する。かたや筋線維芽細胞腫が再発して再入院していた大学生・三上礼(荒木飛羽)の身にも異変が起こる。がんの進行が思いのほか速い上に、脳転移までもが見つかり、もはや外科的治療が極めて困難な状態になっていたのだ。

主治医である外科医・郡司真都(菜々緒)らは心を痛めながらも、女手ひとつで礼を育ててきた母親・三上七海(青山倫子)に説明。延命効果が望める専門病院での抗がん剤治療を勧められた七海は、愛する息子に1日でも長く生きてほしい一心から、礼本人に相談することなく転院を決めてしまう。七海から治療に専念するよう言われた礼は一切抵抗せず、ずっと夢だった映画製作を断念しようとする。歩は為すすべもなく、ただ見守ることしかできずにいたが、静は礼に向って、諦めずに映画を作るよう鼓舞する。今の礼には残酷すぎる…と、静の言動をとがめる歩。だが静は、礼には“親にも友人にも言えない本音”があるはずだと断言し…。

テレビ朝日 木曜ドラマ「ザ・トラベルナース」は10月20日スタート。主題歌:DISH//「五明後日(ごあさって)」/出演:岡田将生、中井貴一、菜々緒、松平健、寺島しのぶ、安達祐実、恒松祐里、宮本茉由、野呂佳代、浅田美代子、泉澤祐希、古田ウーロン太、前原瑞樹、池谷のぶえ、六角精児 、荒木飛羽 ほか/ナレーション:遠藤憲一。番組公式Twitterアカウントは「@the_travelnurse」。PR動画は番組公式サイトにて公開中。

テレビ朝日「ザ・トラベルナース」番組公式サイト
◇Twitter公式アカウント @the_travelnurse
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