韓国ドラマ「朝鮮弁護士」第7話・第8話あらすじ:ウ・ドファン、公主に求婚?息子の不祥事で自滅するチュ大監

2023年09月11日08時00分ドラマ
©2023 MBC

KNTVにて日本初放送中の「朝鮮弁護士」(原題)は、ウ・ドファン主演の法廷ロマンス時代劇。第7話「秘密の門」と第8話「自白」のあらすじと見どころを紹介、KNTV番組サイトで予告動画が公開中だ。

「朝鮮弁護士」(原題)は、朝鮮時代を舞台に、亡き両親の復讐を誓いながら民を助ける破天荒な弁護人カン・ハンスの恋と成長を描く法廷リベンジ・ロマンス時代劇だ。



【「朝鮮弁護士」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャストの紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識など紹介していく。

■キャスト押さえておくべきキャスト8名を画像付きで紹介
カン・ハンス役:ウ・ドファン
イ・ヨンジュ役:キム・ジヨン
ユ・ジソン役:チャ・ハギョン
ユ・ジュセ役:チョン・ホジン
イ・バン役:イ・テゴム
ウンス役:ハン・ソウン
 ほか

■第7話「秘密の門」あらすじ
酔っぱらったハンスに抱きしめられたヨンジュは「私も、父に謝れていない。それどころか私が死なせたのかも。でも父は許してくれたと思う。先生のご両親もきっとそのはず」と慰める。その時、里長から聞いた言葉を思い出しハンスは「公主様に会いに行く」と呟く。2人の様子を見ていたジソンが、酔いつぶれたハンスを負ぶって宿に運ぶ。

ジソンに礼を言うも「今後は助けたりしないでほしい」とヨンジュ。ジソンは、ハンスの父が律官カン・オンジク(キム・ジョンテ)で、彼の復讐の先にいるのが自分の父ユ・ジェセだと知っていた。その上で、「父に対立するのは、朝鮮を敵にするのと同じ。ハンスの復讐を助けない方がいい」と忠告するが、ヨンジュは聞き入れない。

1人ハンスの実家の前に佇むヨンジュは、壁の家族の絵を見て「私だった…」と自責の涙を流す。実は幼いヨンジュはカン律官宛の手紙を自分が届けると受け取り、それをジェセが奪ったのだった。その後、父王は不審の死を遂げた。

目覚めたハンスは酔い覚ましに川へ行くが、川に落ちてしまう。少年の時のトラウマで一時はパニックになるが、ヨンジュの幻に助けられ、不思議に落ち着き水恐怖症も克服できた。

一方、ヨンジュはハンスの両親の供養をしていたが、気配を感じて隠れる。実家に近づいたハンスは、誰が供養してくれたのか不思議に思う。

公主に会うために早朝出発しようとしたハンスだが、「今日が誕生日だから村祭り見学がしたい」ヨンジュにおねだりされて、帰るのを1日延ばす。

その頃、漢陽ではチョ客主がハンスに協力する妓生たちを捕え、ハンスの手に渡っていた6冊の帳簿を奪ってチュ大監に届ける。ハンスの故郷が清山と聞いた大監は彼がカン律官の息子だと気づき、殺されるより先に殺れと命じる。そこに大監の息子が不祥事を起こして投獄されたという知らせが届く。

一方、祭りを楽しむハンスたち。ハンスからの靴のプレゼントに、彼の貧しい人への思いやりと真心を感じとるヨンジュ。ハンスは、ヨンジュのお陰で水恐怖症が治ったこと、妹の代わりに慰めてくれたことに感謝し、「裁判に向き合う姿勢も変わり、楽しく生きていきたくなった」と話す。ヨンジュは「いつか失望させる日が来ても今日の日を思い出してほしい。これからする私の全ての行動は、先生のためだということを…」と告白して部屋を出ていく。

ハンス一行がソウォン閣に帰って来る。怪我を負った妓生たちが、チュ大監に全て知られてしまったとハンスに謝る。すぐに公主に会いに行くハンスだったが、不在だと言われてしまう。判尹ユ・ジソンが公主の許嫁だと知ったハンスは会いに行き、土下座して公主に会わせて欲しいと頼む、ハンスがヨンジュの正体を知らなかったことに驚くジソンは、会わせる代わりに、ある殺人事件で地方官の調査と審理判決が正しかったか調べてほしいと頼む。

ハンスはさっそく容疑者の元へ。だが獄中の男は口を開かない。その後、ハンスを待っていた少年から、父親が奉公先の息子が犯した殺人の濡れ衣を着せられたと聞き、犯人がチュ大監の息子と知り驚く。「尊長告発禁止法」で守られている相手だとドンチは止めるが、ハンスは少年に自身の子供時代を重ね、やる気になる。
※尊長告発禁止法:自分の上位の人(奴婢は主、民は官職者など)の告発を禁ずる法。1420年、世宗(正確には当時、上王だった太宗)の命で制定され朝鮮滅亡まで続いた。

チュ大監の元に乗り込むハンスを止めるために馬で追いかけるヨンジュは、「復讐のためとはいえ、危険すぎる」と訴訟を引き受けることに反対する。ヨンジュが復讐のことを知っていたことに驚きながらも、「始まりは復讐だったが、今は人らしく生きるためで、真の外知部になりたい」とハンス。そして「お前がいるから大丈夫。大切な人を置いて死んだりしない」と約束する。ヨンジュがハンスに抱きついた時、ハンスの背中に矢が刺さり、胸には短刀が突き刺さった。

■見どころ、感想
「清山殺人事件」を見事解決したハンスだが、泣き上戸の上、酒癖もとびきり悪い。酔いつぶれて負ぶってくれたジソンに何をしたのか、お見逃しなく。そんなハンスは、力比べ大会でも卑怯な手で優勝。だが、選んだ賞品は、牛や米でなく花靴。「牛1頭を貰うべきだった」と怒るヨンジュに、「牛や米は必要な人がいる」と、ヨンジュの誕生日プレゼントだと花靴を履かせてやる。こうしたギャップにヨンジュの恋のボルテージも急上昇。その後の皆と一緒の夕食では、年上、老け顔のドンチがハンスを兄貴と呼ぶようになった経緯も語られる。どうやら、ホン氏の目にはハンスよりドンチがイケメンに映るようだ。

朝鮮弁護士©2023 MBC
■第8話「自白」
胸に忍ばせた訴状のお陰で致命傷を負わなかったハンスは、チュ大監の元へ。「地方官は民の父であるはず。私もそんなあなたの息子の一人。なぜ私たち家族を酷い目に遭わせたのか!」と、自らの正体を明かし、少年が書いた訴状に血判を押して宣戦布告した。

ソウォン閣でハンスの傷の手当てをするヨンジュは、軽口をたたくハンスに「これで3度命を助けました」と怒る。ヨンジュも怪我をしたと気づいたハンスは、「今後は無茶をするな。二度と大切な人を亡くしたくない。全てが終わったら平凡に生きたい。結婚したり、子供を産んだり、そしてこんなことも…」とキスしてプロポーズ。ヨンジュも「告白することがあります。この事件が終わったら話します」と2人は約束する。

翌日、ヨンジュはジソンに会って、危険な訴訟をハンスに頼んだことを責める。心の準備のできていないヨンジュのための時間稼ぎだと答え、また彼がこれまで引き受けた訟事が復讐のためだったのかも確かめたかったとも話す。だがヨンジュにとって復讐だろうがどうでもよかった。「これからはカン・ハンスを守るためなら何でもします。必要なら身分を隠し続け、悪役にもなります」と告げ、「判尹さまは、血縁より正義を優先する方だと思います」と、彼の信念であり、急所でもある痛いところを突く。

ユ・ジュセの耳に入る前に息子の不祥事を何とかしようと焦るチュ大監は、男が自白しないことにいら立つ。

男の妻が食事の差し入れをする。「やっと来たか」と不満顔の男だったが、差し入れ一つにも相当のカネが必要だと知り、「殺したのは自分だ」と自白してしまう。駆け付けたハンスにも「隣人が死ねば借金を踏み倒せると思った。それを息子に気づかれてしまった。これ以上家族に苦労させられない」と自白した理由を打ち明ける。

妻は、チョ客主が「両班になりたくないのか?」という言葉に一瞬揺れたが、夫の説得を断っていた。息子も「人に濡れ衣を着せる両班より、汗水流して懸命に生きる父を尊敬している」と涙で言い返していた。このことをハンスから聞いた男は自白したことを後悔し、ハンスに助けを求め、ハンスは訴訟を引き受ける。

ハンスは刑曹(刑罰を担当する官庁)に出向き、「自白が行き過ぎた拷問から逃れるためのもので、真犯人が右参賛(チュ大監)の息子デソンだ」と訴え、「事件直後にデソンが拘留された記録がある」と再審請求をする。すると判書(長官)は、「もしデソンの罪が実証できないときは、命を懸けられるのか」と脅す。ハンスは「もちろん」と答える。

裁判になればハンスに勝てないと知るチュ大監は、どんな手を使ってこれを阻止しようとする。

再審の日。担当の訟官の体調不良を理由に裁判は中止。さらに獄中で男は泡を吹いて痙攣していた。そばにはネズミの死骸。裁判をさせないために父を毒殺しようとしたと知った少年は、チュ大監の家の門を叩いて訴える。チュ大監はそんな少年を投げ飛ばし、ハンスに「男が死んだのはお前のせいだ。権力を使って何度でも裁判を中止してやる。法は権力者が動かす」と豪語。

ハンスは「訴訟は出来そうもない」と少年に謝る。だが少年の父はホン氏が手配した医者のお陰で一命をとりとめていた。

デソンは、父チュ大監からの過度な期待がプレッシャーとなり、科挙に落ち続け精神的にも参っていた。事件を起こした日も科挙に落ちたことで「お前は私の失敗だ」と父から言われ、やけ酒でうっぷん晴らしをし、通りがかった男を殴殺したのだった。

ヨンジュは王に会うために王宮に出向くが院相ユ・ジェセが妨害。事情を知って駆け付けたジソンに、訟官の交代を訴えるヨンジュだが、正当な理由なく訟官の交代はできないと諭された上、「軽はずみな行動が王を窮地に追い込む。王には自分から話を通しておく」とジソンに追い返される。

行き詰まるハンスだったがヨンジュの言葉から自白させる計画がひらめく。

ジソンは、デソンに会いに行き「がんばればいつが科挙に合格できる」と励ましたうえで、「外知部が証拠を見つけたそうだ」と不安がらせ、「ハンスが王に直訴でもすれば、また父親に恨まれるぞ」と揺さぶりをかける。デソンは外に飛び出し、ハンスを見かけると後を追ってある建物の中へ。ハンスはわざとデソンを怒らせデソンはハンスを殺そうとする。騒ぎを聞きつけ一斉に窓が開き、左、右議政をはじめとした高官たちが顔を出す。さすがにデソンもおとなしくなる。

結局デソンは自首を選んだ。ジソンからこれを聞いたチュ大監は驚き、刑曹に駆け付ける。「自白しなければ、父上が虚偽告訴罪になる。私が犯した罪は私が罰を受けます。どうせ私は科挙に合格できません」と自嘲し、「今のうちにもう一人息子を作ってください」と自棄になる息子を抱きしめる。

だが王はデソンを軽罰に処した。すると士林派や儒生たちが「法は平等であるべき。重臣の息子であろうとも同じ」と集団で訴える。右議政イム・サンホ(チェ・ビョンモ)からの報告で事態を知ったユ・ジェセは、この状況になるまで隠していたチュ大監を叱責し「責任を取れ」と言い捨て、王の元へ。

王は「院相の面目を考えて軽い処罰にしたが…」と心配顔。王はこれを予測していたのではと疑うジェセだが「法に従って処理してください」と言うほかない。実は全てはハンスたちの壮大な計画。王はヨンジュからの手紙ですべて承知していたのだった。

デソンは法に従い絞首刑が執行され、「法は全ての人に平等だ」と世に知らしめられた。チュ大監は自分を切り捨てた院相ジェセに怒りをぶつけ、「カン律官の息子が生きている。彼に残りの帳簿を送った」と恨みをぶつける。その後、息子の墓前で慟哭するチュ大監の前に姿を見せたユ・ジェセは、彼を刺殺し「今ならあの世に向かう息子に追いつけるぞ」と冷たく言い放つ。これには同行したチョ客主も震え上がった。

一方、濡れ衣を着せられた男は無罪放免となり、息子や妻と涙の再会を果たす。ハンスは、「一つの家族を救いました」と、天国の父に報告する。

屋敷に戻ったジェセは若い女性と向き合っていた。「私の兄が生きていることをご存知でしたか?」と問う女性に「息子がお前の兄に何度も加勢している。一度会ってみるか?それとも約束通り、自分の役割を果たすか?」と問い返す。

■見どころ、感想
冒頭、ハンスに襲い掛かる刺客の背に短刀を突き刺したヨンジュ。また、ジソンに会った後、装飾品を宝石箱に入れて鍵をかけることでも彼女の「ハンスのためなら何でもする」という決心が分かる。

それにしても前回はハンスには馬扱いされ、今回もまた重要な役目を担ったジソン。父と敵対することになることも承知の上で協力しているのだ。察しのいい彼なら、ヨンジュの顔の傷がハンスのためだと気づいているはず。そんなジソンを切なく演じるチャ・ハギョンの演技が光る。

ところで、ヨンジュは3話で「ハンスのお陰で空いた要職に味方をつけるよう」王にアドバイスした。一つは漢城府判尹でユ・ジソンが任命された。もう一つの提調には王が任命した士林派。妓楼に勲旧派の高官たちが集まったときに、チュ大監が士林派に要職を与えたことを皮肉る場面がある。同席したのは大監(テガム)と呼ばれる高官ばかりだが、その中でチュ大監は一番下のランク。それなのに院相の弱みを握っている彼は高圧的。そんな彼を快く思っていないのが右議政イム・サンホたち。ハンスたちの計画で、チュ大監の息子がハンス相手に大騒ぎした際に一斉に窓を開けたのも彼らだ。普段からのチュ大監への恨みもこもっているとみるのは筆者だけだろうか?

ちなみに、妓楼に集まっているのは領議政(院相、宰相=正一品)、左・右議政(副首相=正一品)、左・右参成(補佐官=従一品)、右・左参賛(補佐官=正二品)たち。チュ大監はぎりぎり上級官吏に入る右参賛だ(【朝鮮王朝豆知識】「◆官職の品階」参照)。

■放送日
<本放送>8月19日(土)スタート
毎週(土)後8:00~10:30 ※2話連続
再放送日 毎週(金)前11:30~後2:00 ※2話連続

KNTV「朝鮮弁護士」(原題)番組サイト

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