韓国ドラマ「青春ウォルダム」第4話あらすじ:3つの事件と2つの考察…パク・ヒョンシクからのご褒美はリンゴ(ネタバレ)
韓国時代劇「青春ウォルダム~運命を乗り越えて~」(全20話)の第4話では、世子ファン(パク・ヒョンシク)は、兵曹正郎ソンオン(ユン・ジョンソク)と内官スンドル=チェイ(チョン・ソニ)の都城で起きた3つの事件についての考察を聞く。
この回のあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。本作はLeminoにて全話独占配信中で、4月からはNHKBSでも放送する(放送予定など)。
●【Leminoで独占配信の韓国ドラマ】
「青春ウォルダム」は不可解な呪いにかけられた孤独な王世子と、一家殺人の濡れ衣を着せられた天才少女とのロマンス時代劇だ。【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】では、時代背景やキャスト、モデルとなった実在人物、ネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめている。
■キャスト⇒【相関図】【メイン6人徹底紹介】【その他】
イ・ファン役:パク・ヒョンシク
ミン・ジェイ[チェイ]/コ・スンドル役:チョン・ソニ
チャン・ガラム[カラム]役:ピョ・イェジン
ハン・ソンオン役:ユン・ジョンソク
キム・ミョンジン役:イ・テソン
チェ・テガン役:ホ・ウォンソ
ほか
※以下、あらすじはネタバレですので、気になる方は見逃したときなどの参考に、見どころと豆知識を参考にしてください。
■第4話あらすじ
3人の少年少女の思い出
洞窟で女性の衣服の燃えかすが発見され、ミン・ジェイ(チョン・ソニ)が生きていることに望みをかけるハン・ソンオン(ユン・ジョンソク)。「捜せ、そして私の前に連れて来い」と命じた。
その頃チェイ/ジェイは内官コ・スンドルとして世子イ・ファン(パク・ヒョンシク)といた。ソンオンを含めた3人は幼い頃で会っていた。チェイはその時にファンではなくソンオンに一目ぼれしたと言い、納得できないファン。ソンオンもまたお転婆で正義感のあるチェイに好意を持ち彼女が婚約者だと聞き喜んだ。ソンオンは自分が贈った靴の片方を見ながらチェイを想い、婚約者のある身でありながら別の男と情を交わしていたということが信じられずにいた。
そんなある日、ハヨン公主(チョン・ダウン)が遊びで打ち上げた小枝がチェイ=スンドルに直撃しそうになったところハンソンが助けた。チェイは礼を言いながら公主と仲睦まじいハンソンの姿を見て切なくなる。
変人は法医学の名人
チェイはファンの命令で、キム・ミョンジン(イ・テソン)に婚姻の贈り物を届けて殺された翊衛司(世子の護衛)の死因の調査依頼をするために萬研堂に出向く。そこで男装したカラムと再会し、感激する2人。ミョンジンが、開城の事件を解決したのがミンジェだと気づいていて、自分に憧れていると知り驚く。だがミョンジンの法医学の手腕は確か。検死の結果、翊衛司の殺害に使われた毒がファンが射られた毒矢と同じマムシの毒と探り当てた。
その頃ファンは翊衛司たちと武術の鍛錬。それを見ていたソンオンは右腕が完全に治ったことを喜び、また部下たちへの心遣いをするファンを頼もしく見つめていた。ファンから祝詞の容疑者が残した中に証拠になりそうなものがなかったかと聞かれたソンオンは、方位磁石の報告をためらってしまった。
東宮殿に戻ったチェイはファンに死因が世子の”毒矢”と同じマムシの毒だと報告し、死体の顔に見覚えがないと報告する。贈り物の中身はファンが贈ったものと同じ。そこに密書が入っていたとすれば、使いの前に殺害され、犯人がミン家に届けた可能性が高い。チェイは犯人の顔を見たはずなのに、どうしても思い出せない。兄が亡くなった日のことを思い出せないファンにはチェイの気持ちが痛いほど分かった。またチェイの父が「兄上を亡くしたファンの寂しさと苦痛は計り知れない」としていたと聞く。ファンは思わず「余が世子の地位を狙って兄を殺した…」と巷で流れる噂を口にすると、チェイは「父はそんな話を信じていなかった」とファンへの信頼を込めて伝えた。
ファンを射った者が使いを殺したならチェイの家族を殺した者も同一人物という可能性は高い。だが密書をミン家に送った理由も不明で、他に目的があったはず。その目的を突き止めれば、犯人に近づくはず。ファンは、次の書筵(ソヨン)にチェンも出席するよう命じる。だがその日の担当はチェイの婚約者ソンオンだった。
※書筵(ソヨン):王族の教育係である兼司書が行う講義。 ※兼司書(キョムサソ):王世子に四書を教える官職。
忠心と孝心の狭間で、ソンオン痛恨のミス
ソンオンは方位磁針をファンに報告しなかったと深く後悔していた。そこで父の考えを確かめるために父の部屋へ。「祝詞の事件の容疑者が逃げる前にこれを売りました」と方位磁針を見せる。「世子に報告すればいい」とジュンオン(チョ・ソンハ)。息子の様子からファンに報告していないと察したジュンオンは、「2年前に明の使臣が来た時に、重臣の三政丞(※)と六曹判書(※)だけに下賜された」と、保管していた方位磁石を出して見せた。そして「お前は私の息子である前に国の兵曹正郎であり世子の臣下だ。なぜ事実を報告しなかった」と訊いた。「父上に事実確認をしてから」と答えた息子に「世子がお前を信じないのは世子の傲慢さだけが理由でなかった。私情に流されては忠臣になどなれない」と告げた。
※三政丞(サムジョンスン):領議政・左議政・右議政の総称。詳しくは1話豆知識で。 ※六曹判書(ユッチョパンソ):六曹は、国務の主要な業務を処理する6つの中央官庁=吏曹・戸曹・礼曹・兵曹・刑曹・工曹(詳細は【「朝鮮王朝」豆知識】で。判書は大臣クラス。
3つの事件に2つの考察
書筵の日。事件担当者ソンオンより3件の殺人事件のあらましが説明された。
●3つの事件
1件目:15日前の早朝、現場は漢城府好賢坊(現在のソウル特別市)近くの酒場で、被害者は商人、死因は背中の傷で腹部に犯人により“宋”の文字が刻まれていた。
2件目:5日前の夜、粛靖門(北大門)近くで、被害者は蛇取りで死因は胸の傷。
3件目:昨夕、西小門近くの薬房で、死因は首の刺し傷、背中に“滅”の文字が刻まれていた。
始めの2つの事件には共通点がないために別の事件として捜査したが、昨日の事件で被害者全員が老人だという共通点が見つかったとして、ソンオンは連続殺人と結論付けた。そして一連の事件を“四方案”と名付け、南、北、西と起きており、最後に東に位置する興仁門近くで起きると考察。目撃される危険を冒して文字を刻んだことから犯人は迷信を信じる者。3人の被害者と同様に次も老人が狙われる可能性が高いので、直ちに東の老人を保護し、犯人を逮捕したいと締めくくった。
世子は次にチェイを指名し、驚く参加者たちに祝詞事件の仕掛けを見破ったのはこの内官だと紹介した。
意を決したチェイは、連続殺人事件説と犯人が迷信を信じることには同意するが、東西南北説は同意できないと反論。死体の文字から解明すべきで、2件目の死体にも手掛かりがあったはず。さらに、犯人が迷信を信じるなら、犯行日にも規則性があるはずと考察。そしてファンに「吉日と吉方位を書いた本から次の犯行場所を割り出せるかもしれない」と述べた。全ての書を記憶しているファンはそれは、記憶をたどって東ではなく「西の6日後だ」と答えた。
その後も、ソンオンは次の被害者を出さないためにすぐに動くべきと言い、チェイは2番目の被害者に刻まれているはずの文字を追加捜査すべきと、2人の意見は平行線をたどる。
するとファンは「東部の警備の強化と、巡回をせよ」とソンオンに指示。しかしチェイにも「2件目の死体の再調査と推理を続けよ」と命じた。両方の意見を受け入れたファンに不満のソンオン。チョ・ウォンボ(チョン・ウンイン)が「世子が兵曹正郎と内官を対決させるとは…」とソンオンの不満を煽った。そして部下に内官コ・スンドル=チェイを調べるよう命じた。一方、ハン・ジュンオンも「何があろうとお前が先に犯人を逮捕しろ。内官ごときに負けるとな」とソンオンに檄を飛ばした。
その頃、ファンから貴重なご褒美とお褒めの手紙を貰ってご機嫌なチェイは、また一つ世子を罵倒した言葉を取り消した。
■見どころ
少年だったファンとソンオンが師ミン・ホスンに会いに行った日。男の子の格好をしたチェイにお金を巻き上げられた。それは奴婢として売られる少年を助けるためだった。そしてその少年こそが、チェイが家族を殺しを証言したシム・ヨンだった。いったいヨンにどんな事情があったのか?
ヒロインが男装の内官に扮している場合、ほぼ間違いなく出てくるのは背の高い世子に帽子をかぶせる身長差胸キュンシーン。「雲が描いた月明り」ではパク・ボゴム世子は背伸びをするいたずらっ気を見せたが、こちらのパク・ヒョンシク世子は、足を広げて背を低くしてやるという紳士な対応。もっともチェイが帽子が逆にかぶせて笑いを取ったが(笑)。そうしてチェイとの距離を縮めていくファン。書筵で堂々とソンオンと意見を戦わせたご褒美=りんごの渡し方もスマートだ。ところでリンゴは「사과(サグァ)」。韓国では謝罪も同じ「사과」だ。ひょっとしてファンはチェイを見捨てようとしたことへの謝罪もリンゴに込めていたのかもしれない。今回はファンが翊衛司たちと武術練習をする場面で、パク・ヒョンシクの華麗な兼アクションも見られる。
他にもミョンジンがカラム/ガラムを特訓する傑作場面や、前回世子を大いにヨイショしたキム内官(オ・フィジュン)とチャ内官(パク・ウォノ)内官とチェイとの「内官あるある」シーンもあるのでお楽しみに。
◇tvN公式YouTube予告動画
◇NHK「青春ウォルダム」
BSP4K 4/7(日)21時、BS 4/12(金)[(木)深夜24時25分]スタート!
【作品詳細】【「青春ウォルダム」を2倍楽しむ】