テレ東「太宗イ・バンウォン」(全33話)第26-30話あらすじ:チュ・サンウク、父と和解をするが、今度は世子と…
テレビ東京にて放送中の「太宗イ・バンウォン」は朝鮮王朝の基礎を築いたイ・バンウォン=朝鮮王朝第3代王・太宗<テジョン>をチュ・サンウクが演じた歴史大作。5月10日からの第26話~第30話までのあらすじと見どころを紹介。YouTubeにて予告動画も公開中だ。
「太宗(テジョン)イ・バンウォン」は高麗という旧秩序を崩し、朝鮮という新しい秩序を作り上げていった時期に、誰よりも朝鮮建国の先頭に立ったイ・バンウォンに視点を当てた本格時代劇。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】には、完全ネタバレのあらすじと見どころ、豆知識、時代背景、人物紹介などまとめている。
■キャスト⇒李家の人々紹介(17名)
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
ほか
原題:태종 이방원/製作:2021年
■第26話
キム氏の妊娠が発覚すると、ソン氏は王の子が生まれないようにあらゆる手を尽くす。キム氏の出産を知ったバンウォンは激怒し、いつか世子をそそのかし朝廷を操る逆賊になるという理由で、ミン氏一族に圧力を加えるよう命じる。一方、バンウォンは勉強に身が入らないヤンニョン大君(世子イ・ジェ)に腹を立て、目の前で臣下たちを罰する。
やっと父と息子による骨肉の争いに決着がつき、王妃ミン氏との溝が埋まりかけた。ところが、王妃の実家ミン家では王への不満がますます募る。ミン家で育ったバンウォンの長男に一縷の望みを託すが、どうも長男は勉強嫌いの様子でこれも心配。さらに、ミン氏の母ソン氏が独断で行った下女キム氏の出産隠しが王に知られたことで、王のミン氏一家の排除が本格的に動き出す。ところで、下女キム氏。歴史好きの方なら彼女が孝嬪(キョンビン)金氏で、赤ん坊は後の敬寧(キョンニョン)君と思い当たるはず。ミン家に恨みを持つキム氏は今後どのように描かれるのか? この回の詳しいあらすじと見どころ・場面写真などは25話/全32話版ネタバレで。
■第27話
バンウォンは世子に譲位すると宣言するが、世子は命令の取り消しをお願いする。そして今後は勉学に励むことを約束し、バンウォンは譲位を取り消す。譲位の取り消しを喜ばなかったとして、ミン・ムジルとミン・ムグは、司憲府へ連行される。その後も、心の中に不忠な陰謀を企んでいたと上奏が続き2人は流刑となる。
※司憲府(サホンブ):官吏の汚職を監察する官庁
子煩悩だった王が、世子を見る目が冷たい。それも世子が、外戚ミン一族の操り人形とならないように、という、親心でもあるのだが…。「奪った者の宿命」という、バンウォンの言葉が辛い。だが、結局はこれが世子との確執を生む原因になる。この回の詳しいあらすじと見どころ・場面写真などは25-26話/全32話版ネタバレで。
■第28話
バンウォンは世子が宮殿を抜け出し朝帰りしたことを知り激怒し、世子宮に閉じ込める。しかし、世子は断食をして反発し、バンウォンは根負けする。ムジルとムグを心配する王妃は、これ以上の刑罰は望まないと大臣たちの前で意見を言ってほしいと世子に頼んだが、世子は臣下たちの前でミン氏兄弟の極刑に賛成の意を告げる。
成人した世子イ・ジェ(イ・テリ)は、自分のやり方を押し付けてくる父王イ・バンウォン(チュ・サンウク)に反抗する。 数ある太宗を描いた作品と本作が違うのは人間バンウォンと家族を描いているところ。親としては、朝鮮一の権力者のバンウォンも我が子には勝てなかった。そしてその時やっと、父イ・ソンゲの気持ちが分かった。酒を飲んで父の前で謝罪するバンウォンの涙がこれまでかたくなだった父イ・ソンゲの心を溶かしたのかも。バンウォンの誕生祝いにやってきたイ・ソンゲの表情が優しい。
この回の詳しいあらすじと見どころ・場面写真などは26話と27話/32話版ネタバレで。
■第29話
バンウォンはミン氏兄弟に自決を命じ、さらに残った義弟2人にも官職を与える。そして再び譲位を宣言し、それにより民の不満を抑え臣下たちの規律を正すのだった。そんな中、大妃が崩御する。大妃の喪中にもかかわらず酒を飲みに出かけた世子。限界を感じたバンウォンは、世継ぎの候補者がもう1人いることをほのめかす。
便殿でチュンニョン大君が王を相手に政事を語るシーン。「父親より見識が広いと思うな」バンウォンのこの言葉こそが、かつてイ・ソンゲを怒らせたバンウォンの言動だったことに彼は気づいているのか?(9話/32話版) また世子とチュンニョン大君のいがみ合いは、バンウォン兄弟の骨肉の戦いと同じ。2代続けて同じことを繰り返している。この回の詳しいあらすじと見どころ・場面写真などは28話/32話版ネタバレで。
■第30話
孝順宮主キム氏は、出産の時にミン氏から受けた仕打ちをバンウォンに告げ口する。腹を立てたバンウォンはミン氏の残った弟2人を流刑にし、自決させる。そして世子が酒色に溺れていたことを知ったバンウォンは、世子を宮殿から追い出してしまう。その後、三男の忠寧に、王になる意志があるなら自力で世子の座を手に入れろと話す。
世子と忠寧(チュンニョン)大君との深まる対立が描かれた。宴の席で火花バチバチの世子とチュンニョン大君。再び父王のご機嫌取りのために叔父たちを見殺しにした世子。そんな愚行が、母に自分を「悪鬼」と呼ばせ「産んだことを後悔する」とまで言わせてしまった。今後世子交代劇に母である王妃がどんな役目を担うのか。
ところで、世子が宮中を抜け出して妓生のところに行ったり、人の妾を横取りしたりというのは『朝鮮実録』にも記されているが、一節には、太宗の心が弟の忠寧(チュンニョン)にあると知って、わざと世子にふさわしくない態度を取り、太宗の怒りを買って出たという話もある。もっともこれはあくまでも野史に伝わる話だ。 この回の詳しいあらすじと見どころ・場面写真などは29-30話/32話ネタバレで。
◇テレ東「太宗イ・バンウォン」番組サイト
2024年4月5日スタート8:15-9:11
◇トレーラー
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】