「善徳女王」の天才子役ナム・ジヒョン、お仕事ドラマの主演で無類の存在感

09月12日14時43分 
(2024年09月12日14時45分 更新)
ドラマ
上段:「MBC「善徳女王」 © MBC 2009 All Rights Reserved. / 下段:SBS「グッド・パートナー」©SBS

最高視聴率49.9%を記録したMBC「善徳女王」の序盤で物語を盛り上げたのは、主人公トンマン(のちの善徳女王)の少女時代を演じたナム・ジヒョン。
※以下、ドラマタイトルのクリックで、作品詳細と予告動画など案内している。



「善徳女王」で天才子役に

1995年生まれの彼女のデビューは、2004年「愛していると言ってくれ」(ユン・ソイの少女時代)で子役デビュー。その後も、「宮S-Secret Prince-」のヒロイン(ホ・イジェ)や「エデンの東」(ハン・ジヘ)の少女時代を担当した。「善徳女王」のオーディションでは、周りの大人たちを泣かせてしまう名演技でトンマン役を勝ち取った。


■「善徳女王お勧めのシーン①

そんな彼女の活躍が見られるのは「善徳女王」主人公の少女期(第3話~第6話)。
諸侯に物申す!© MBC 2009 All Rights Reserved.特におすすめのシーンのひとつは、お茶の交易を禁止され困っていたローマの商人たちのために密輸のアイデアを出してトンマンと証人が処刑される場面。情け容赦ない諸侯に向かって、「民の声を無視すれば皇帝にはなれない」言い放ったシーンだ。この言葉はドラマの肝となるもので、この後もいろいろな場面で使われる。この渾身の台詞と機転で全員無罪放免となる。早くも王材を感じさせる大事なシーン。


■「善徳女王お勧めのシーン②

この場面の映像が凄い!© MBC 2009 All Rights Reserved.もう一つは砂漠でのシーン。ミシルの無敵の護衛兵チルスク(アン・ギルガン)にトンマンが双子の王女だということがバレてしまい、チルスクとトンマンが戦う。零下20度の寒空や砂嵐と戦う死闘の中、不死身のチルスクに一歩も譲らない堂々の戦いぶりは、大人のトンマンを担当したイ・ヨウォンをも、あまりのすばらしさに大きなプレッシャーを感じたという(詳しくはこちらのイベントレポートの【好きなシーン】②で)。

ここで見せるのは戦いだけではない。流砂にはまってしまった母ソファを助けようと必死の姿。ネタバレで恐縮だが、トンマンは結局、母を助けることができない。これがきっかけで「自分の父が誰なのか?なぜ命を狙われるのかという“自分の出生”を探るため、父だと信じているムンノを探そうと新羅へと向かうきっかけとなった、こちらも重要なシーンだ(第6話)。

おすすめのシーンはどちらも第4話に登場する(詳しくは4話ネタバレあらすじと見どころで)。
※「善徳女王」は9月現在、テレ東で放送中だ。ドラマンお時代背景や各話のあらすじや見どころは【「善徳女王」を2倍楽しむ】で。



ラブコメの妖精に

本作の後、彼女は2016年にソ・イングクと共演した「ショッピング王ルイ」で、大人の女優として初のロマコメに挑戦し、MBC演技大賞で女性新人賞を受賞した。2017年にはチ・チャンウクと2度目の共演となった「あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜」でSBS演技大賞の優秀演技賞を受賞するなど、確かな演技力を裏付けしてきた。

そして2018年、EXOのディオことド・ギョンスと共演した時代劇ラブロマンス「100日の郎君様」で逞しいヒロインを務め、トンマンに並ぶ彼女の代表作となった。本作は、当時視聴率が低迷していたtvN月火ドラマ枠で放送されたが、最高視聴率14.4%を記録し、現代ドラマ・時代劇を通じて“ラブコメの妖精”として生まれ変わった。



お仕事ドラマで無類の存在感

そんな彼女が、今韓国で無類の存在感をみせているのが、チャン・ナラとW主演を務めた「グッド・パートナー」だ。本作は離婚が“天職”であるスター弁護士チャ・ウンギョンと離婚が“初めて”の新米弁護士ハン・ユリの冷たくて熱いヒューマン法廷オフィスドラマだ。9月20日の最終回に向けて、クライマックスを迎えている。
SBS「グッドパートナー」SBS「グッドパートナー」
このドラマでナム・ジヒョンは、「あやしいパートナー〜」に続く新人弁護士ハン・ユリを独特な存在感で、視聴者に楽しさを提供している。

脚本を、離婚専門弁護士のチェ・ユナ弁護士が執筆しただけに、リアルで共感力の高いエピソードと、チャン・ナラとナム・ジヒョンのウーマンス(女同士の絆)が注目され、最高視聴率17.7%を記録している。



■「グッド・パートナー」が人生ドラマに

韓国では「ナム・ジヒョンがいなければ、ハン・ユリは想像もできない」と、早くも彼女の『人生ドラマ』と評している(韓国では「過去最高の」「これまでで一番」などといった意味で「人生〜」と表現する)。

それに伴い、「グッド・パートナー」はグッドデータコーポレーションの公式プラットフォーム「FUNdex」が発表したTV・TV-OTT総合話題性ランキングで3週連続1位を獲得し、ナム・ジヒョンも出演者部門の週刊TOP10にランクインし、その注目度を証明している。

とにかく、「グッド・パートナー」で見せるナム・ジヒョンの多彩な表情が最高にキュートで面白いのだ。不器用ながらも全力を尽くし、最終的には共感と哀れみを引き出す繊細な感情表現で視聴者を引き込んだ。

チャン・ナラ扮する上司チャ・ウンギョンの離婚や子供との向き合い方への痛みに涙を流し、自責の念に駆られる姿、離婚訴訟を成功させてウンギョンから感謝の言葉と“グッド・パートーナー”の認定を貰った時の笑顔、初めて担当した事件に意欲的に取り組み、試行錯誤の中でも信念を貫く堂々とした姿など、キャラクターの内面を生き生きと描写し、視聴者の感情を同期させた。

彼女は様々な感情を行き来するキャラクターを、表情や言葉遣い、ジェスチャーを使い分け、高い没入感で表現している。しっかりとした演技力を土台に、何もかもが不慣れだった新人弁護士が離婚専門弁護士へと成長する過程を立体的に描き、キャラクターの物語を完成させている。

「グッド・パートナー」が残り3回となった中で、今後のストーリー展開にハン・ユリの活躍がどのような影響を与えるのか、注目されている。

本作の日本での放送及び配信はまだ決まっていないが、【「グッド・パートナー」を2倍楽しむ】では、ドラマ各話のネタバレあらすじと見どころ、キャストの魅力や視聴率などまとめているので、気になる方はチェクを!

第14話は、9月13日22時00分より放送。気になる次回予告は以下で視聴できる。但し、日本語字幕なし。



YouTube|第14話予告

「グッド・パートナー」は、SBSにて毎週金土曜日22時から放送する。

YouTube|SBS金土ドラマ「グッド・パートナー」予告動画
「グッド・パートナー」公式番組サイト

kandoratop

【作品詳細】【「グッド・パートナー」を2倍楽しむ】