日本初放送「高麗契丹戦争」第9話・第10話:偽降伏作戦成功…まさかの最高司令官逃亡エンディング

09月14日07時00分 ドラマ
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韓国専門チャンネル「KNTV/KNTV801」で日本初放送した「高麗契丹戦争」(原題)9月13日(金)の第9話では、カン・ガムチャン(チェ・スンジョ)による偽降伏作戦は成功し、一気に高麗の士気が高まるが、第10話では最高司令官が逃亡するという展開で視聴者を驚かせた。予告動画はKNTV番組HPで公開中だ。この回のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。



「高麗契丹戦争」(原題)って?

本作は、数々の苦難を乗り越えて高麗に平和をもたらした8代王・顕宗と、彼の政治の師でもある姜邯賛(カン・ガムチャン)将軍を中心に、契丹の侵攻にさらされた激動の高麗時代を描く超大型本格時代劇。時代背景や実在人物、各話のあらすじと見どころ、豆知識などは【「高麗契丹戦争」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

 ⇒【キャスト、登場人物、実在人物の紹介】
カン・ガムチャン(姜邯賛)役:チェ・スジョン
顕宗(ヒョンジョン)/大良院君/スン役:キム・ドンジュン(ZE:A)
ヤン・ギュ役:チ・スンヒョン
元貞王后(ウォンジョン)/第一王后役:イ・シア
元成王后(ウォンソン)/第三王后役:ハ・スンリ
契丹の老将ソベアプ(蕭排押)役:キム・ジュンべ
契丹皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒)役:キム・ヒョク
 ほか



■第9話あらすじ

高麗契丹ソベアプ(蕭排押)

カン・ガムチャン(チェ・スジョン)は、西京(ソギョン)城の副留守ウォン・ジョンソク(クァク・ミンソク)に計画を話し、協力を求めた。

白旗を掲げて契丹の本陣に到着したカン・ガムチャンは、惨殺されたカン・ジョ(イ・ウォンジョ)の姿を見てショックを受ける。

気を取り直して契丹の皇帝ヤユルユンソ(キム・ヒョク)に降伏文を渡したガムチャンは、「入朝の許可を得れば、我が高麗王がすぐにお目通りします」と頭を下げて入朝の許しを請うたた。契丹皇帝ヤユルユンソ(キム・ヒョク)は、一度は疑ったが、結局はガムチャンの言葉を信じ、高麗の民への略奪と進撃を一時停止し、顕宗(キム・ドンジュン)を待つことを決めた。

しかし、ガムチャンを疑う老将ソベアプ(キム・ジュンべ)は、まだ高麗軍が健在の中での降伏を疑い、ガムチャンに契丹の使者とともに西京へ向かい、降伏を確認してくるよう命じた。さらに、もし西京が降伏しなければ、契丹軍は直ちに西京へ進撃するという脅しもかけた。

同じ頃、西京の副留守ウォン・ジョンソクは、偽りの降伏をした高麗を裏切る覚悟を決める。契丹の使者とともに西京に到着したカン・ガムチャンの前で、王の入朝は偽りであり、現在、東北面から高麗軍が西京に向かっていると暴露した。

これに激怒した使者はガムチャンを高麗陣営に連行する。到着すればガムチャンの命はない。その途中、東北面から騎兵を率いて西京に向かっていたチ・チェムン将軍(ハン・ジェヨン)が契丹の使者を倒し、ガムチャンは九死に一生を得る。しかし、チ将軍の制止にもかかわらず、ガムチャンは、時間稼ぎのために決死の覚悟で再び敵陣に戻る。

そのころ、カン・ガムチャンと使者たちが戻らないことに痺れを切らしたソペアプは、皇帝に進軍の許可を懇願する。そしていざ出陣というその時、ガムチャンが単身現れ「進撃の必要はない。西京は降伏した」と言い放った。


■感想、見どころなど

冒頭、ガムチャンの妻(ソン・オクスク)が、夫を心配するそぶりも見せずに強がる姿が切ない。

今回は序盤から最後までガムチャンの活躍が描かれた。契丹を欺こうとするガムチャンと騙されまいとするソペアプの間で繰り広げられる緊迫した心理戦、捕虜たちに高麗が降伏したと告げなければならない悲痛な心情を、「時代劇の名匠」チェ・スジョンは目の表情、顔のしわ、荒い呼吸や息遣いで表現し、物語への没入感を高めた。

またこの回では2人の女性にも注目。一人は、民が命がけで城を守っているときにも「王室のことだけを考えればいい」という元貞王后。そしてもう一人は地方官の補助官吏キム・ウンプ(チョ・スンヨン)の娘。軍役を逃れた豪族の息子を見つけ、父親に「なぜ免除したのか」と非難する女性だ。この女性こそが後に、第三王后・元成王后となる人物。ハン・スリが演じている。顕宗と彼女がいつ出会うことになるのか?

韓国ではこの回の視聴率は8.9%で自己最高を更新した(ニールセンコリア提供、全国基準)。





■第10話あらすじ

高麗契丹戦争契丹皇帝ヤユルユンソ(耶律隆緒)

カン・ガムチャンは、契丹軍の監視を巧みにかわし、偽の入貢が露見する危機を回避し、契丹軍の陣営から脱出して顕宗との約束を果たした。しかし、契丹軍の偵察兵が数千の高麗軍が西京に向かっていることを発見し、契丹軍の指揮官ソペアプはカン・ガムチャンを捕らえるよう命じた。また、ヤユルブンノ(耶律分奴、イ・サンボン)には西京へ進撃するよう指示が下された。

本軍を率いて西京に到着した最高司令官タク・サジョン(チョ・サンギ)、チ・チェムン将軍、テ・ドス将軍(イ・ジェグ)らは固く閉ざされた城門を前に困惑する。城内で契丹軍の到着を待っていたウォン・ジョンソクは、東北面の軍隊が城門前で全滅するとの確信をしていた。高麗の将軍たちは、城の前で戦闘の準備を整えたその瞬間、劇的に城門が開かれた。ウォン・ジョンソクに加担していたチョ・ジャキ(パク・サンホ)が高麗側に寝返ったのだ。これにより、チ・チェムンが一撃でウォン・ジョンソクを倒し、西京城を奪取することに成功する。

その後、カン・ガムチャンが西京に到着し、東北面の軍隊も戦いに備えていると報告したことで、契丹に対して偽りの入朝を行っていたことが明らかになり、朝廷に動揺が広がる。大臣のユ・ジンは「陛下と同じ志を持つ者で朝廷を固めるべきです」と辞職を申し出る。チェ・ハン(キム・ジョンハク)とチェ・チュンスン(ハン・スンヒョン)も、宰相たちが無力化されている現状に不満を表明し、カン・ガムチャンが戦争を悪化させたと非難する。
※チェ・チュンスンが「我々も無条件で降伏するつもりはなかった」という場面で“ソ・ヒ”という名前を出すが、これは契丹による第一次侵攻の時に巧妙な交渉により、契丹との和平を成立させた将軍徐熙のこと。詳しくは【韓国歴史コラム】「高麗契丹戦争」の舞台、高麗と契丹の戦争を徹底解説の「第一次侵攻」を参照。

西京で戦闘態勢に入った高麗の将軍たちは次々と契丹軍を撃退した。契丹軍を清水(チョンス)の北に追いやるのも時間の問題だという喜ばしい知らせが朝廷に届いた。顕宗の「二度と降伏など口にするな。契丹は決してこの高麗を征服できない。高麗は必ずこの戦争で勝利するのだ!」と、臣下たちに宣言した。

その頃、ヤン・ギュ(チ・スンヒョン)は、カン・ジョが戦死し契丹軍が郭州、寧州、粛州を陥落させたこと、そして最後の砦である西京が猛攻を受けているという報せを聞き、悲嘆に暮れる。しかし彼は戦争を終わらせるために郭州奪還を決意し、敗残兵を集めてでも進軍することを誓う。

一方で、タク・サジョンは勇将チ・チェムンが契丹軍の罠にかかり兵を失って南に逃れたという報告を受け、驚愕する。夜空を眺めるタク・サジョンは、テ・ドスに契丹皇帝を挟み撃ちで討ち、この戦争を終わらせようと計画を持ち掛ける。タク・サジョンを信じたテ・ドスはこの計画に乗るが、テ・ドスが出発した後、タク・サジョンは兵を率いて別の方向に出て行った。朝廷には最高司令官のタク・サジョンが西京から逃亡したとの報告がもたらされる。



■見どころ、豆知識

激しい戦闘シーンはないものの、スリルのある展開で前回に続いて今回も視聴率UP。ついに10%を突破した。ヤン・ギュも久々に登場し、部下チョン・ソン(キム・サノ)との口論は、どちらの言い分も分かるだけに心が痛い。ともあれ次回からまたヤン・ギュの活躍が見れそうだ。

西京ではカン・ガムチャンの想像通りの展開だったが、タク・サジョンの「逃亡エンディング」は視聴者を混乱に陥れた。しかしどの戦争でも逃げ出す者は出てくるだけに、これまでの展開を見ると、タク・サジョンの逃亡は十分にありえる。すっかり騙されたテ・ドスはどうなるのか?

また、今回もカン・ガムチャン夫婦に注目。前回、心と裏腹にそっけなく送り出したガムチャンの妻。無事帰宅した夫を見て嬉しさを押し殺し「ずっと契丹にいればいいのに」と憎まれ口をたたく恐妻がなんともいじらしい。



■『高麗契丹戦争』(原題)

放送日時 8月16日(金) 日本初放送スタート
毎週(金)20:00~22:10 (2話連続)
再放送日:毎週(木)11:30~13:40(2話連続)
話数 全32話



KNTV「高麗契丹戦争」(原題)

■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。

KNTV視聴方法ページ

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