韓国ミステリードラマ、Leminoで見るおすすめ5選 「財閥家の末息子」「コネクション」など

10月18日10時15分ドラマ

Leminoでは様々なジャンルの韓国ドラマを配信中だが、その中で考察好きが思わず唸る韓国ミステリードラマ5作を紹介する。

【Leminoで独占配信の韓国ドラマ】



今回紹介するのは以下の5作。「財閥家の末息子」以外は、全て今年韓国で放送されたばかりの新作だ。( )はオリジナルの全話数。



今回紹介する作品

「財閥家の末息子〜Reborn Rich〜」(全16話)
「コネクション」(全14話)
「グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~」(全16話)
「白雪姫には死を~BLACK OUT」(全14話)
「完璧な家族」(全12話)
※「白雪姫には死を~BLACK OUT」は、Lemino 独占ではなく、U-NEXT、Hulu、FOD、ABEMAプレミアムなどでも配信している。また、「財閥家の末息子〜Reborn Rich〜」はLemionで2023年4月12日から独占配信したが、2024年5月以降、U-NEXT、Hulu、Prime Videoなどでも配信開始。



【財閥家の末息子〜Reborn Rich〜】紹介

【財閥家の末息子〜Reborn Rich〜】(全16話)韓国ドラマ紹介©JTBC「재벌집 막내아들」

「財閥家の末息子」は、財閥一家のオーナーリスクを管理する秘書がひょんなことから一家の末息子として生まれかわり、第二の人生を生きるファンタジードラマ。(2022年11月18日~12月25日、JTBC金土日ドラマ)


■あらすじ

1980年代。大韓民国の巨大財閥家スニャングループの後始末を引き受け12年間使用人のように働いてきたユン・ヒョヌ(ソン・ジュンギ)は、ある日グループ会長から捨て駒として秘密資金運用を任され、口封じのために自殺を強要される。虚しく殺されたと思ったが、死後、目を覚ますと 財閥スニャン家の末息子‘チン・ドジュン’に魂が転生していた。チン・ドジュンとして生まれ変わったユン・ヒョヌはスニャン家に復讐することを誓う。


■キャスト&見どころ

「太陽の末裔」「ヴィンチェンツォ」のソン・ジュンギと「ミセン‐未生‐」で社会現象を巻き起こした韓国を代表する俳優イ・ソンミンがタッグを組んだことでも注目を集めた。


ソン・ジュンギは本作の後は、映画に軸足を置いて『ロ・ギワン』(Netflix)や『このろくでもない世界で』などで汚れ役にも挑戦している。本作では財閥家の秘書ユン・ヒョヌと一家の末息子チン・ドジュンという2つのキャラクターを演じる。一方、イ・ソンミンも『ソウルの春』『対外秘』など大作映画への出演が続いているが、本作では財閥スニャン家の総帥で皇帝として君臨するチン・ヤンチョルを演じる。


本作は同名WEB小説を原作で、実在する韓国最大財閥がモデルになっている。ソウル五輪を翌年に控え、民主化へと突き進んでいた1987年からの政治的な混乱や社会的な変化も実際起こっており、当然この時代背景も登場人物の思想や行動に反映されており、激動の韓国現代史もなぞることのできる秀作ドラマとして人気を集め、最高全国基準27%、首都圏30%を超える視聴率を叩き出した(ニールセンコリア調べ)。


【「財閥家の末息子」を2倍楽しむ】で時代背景やキャスト、見どころと共に全話ネタバレあり/なしのあらすじを紹介している。



【コネクション】紹介

【コネクション】(全14話)韓国ドラマ紹介©SBS「커넥션」

「コネクション」は、何者かによって麻薬中毒にさせられた麻薬チームのエース刑事が、友人の死を通じて露わになる異質な友情を描いた中毒追跡サスペンス。(2024年5月24日-7月6日、SBS金土ドラマ)


■あらすじ

アニョン警察署の麻薬捜査チームの刑事チャン・ジェギョン(チソン)はチームのエースとして大活躍し、署の誇りと言われるほど華々しく昇進する。その夜、疎遠になっていた友人がジェギョンの家を訪ね、20年前の出来事を謝罪して帰る。一方、ジェギョンの高校時代からの友人で、不正をしてお金を稼いでいた記者のオ・ユンジン(チョン・ミド)は、麻薬中毒の疑いのある女性が事故死するのを目撃する。そんな中、昇進祝いの飲み会の帰り、ジェギョンは何者かに拉致されて麻薬を摂取させられる。送られてきたメッセージから、家を訪れた友人が何かを知っていると思い、電話をするが連絡が取れない。その後、彼が転落死したことを知り…。


■キャスト&見どころ

犯罪と友情という交わりそうにない二つの素材をサスペンスジャンルで巧みに組み合わせ、友人という特殊な関係性から生まれる波及力とどんでん返しを提供した。また、毎回のエピローグなどで少しずつ明かされるジェギョンたち高校時代のエピソードがドラマのキーを握り、視聴者の熱い支持を得て、初回視聴率5.7%からほぼ毎回視聴率を伸ばして最終回で14.2%を叩き出した(ニールセンコリア、全国調べより)。


麻薬中毒にさせられた刑事を「被告人」「医師ヨハン」などヒット作に多々出演しているチソンが演じた。15キロ減量して挑んだ鬼気迫る演技は、視聴者の没入感を深めた。また、友の死の真相を共に探るかつての同級生役で「賢い医師生活」のチョン・ミドが出演。そしてクォン・ユルが野心家な検事役を担当した。クォン・ユルは同時期に放送した「遊んでくれる彼女」でも検事役を務めおり、その真逆の役柄で視聴者を驚かせた。


【「コネクション」を2倍楽しむ】で時代背景やキャスト、見どころと共に全話ネタバレあり/なしのあらすじを紹介している。





【グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~】紹介

【グッド・パートナー(原題)】(全16話)韓国ドラマ紹介©SBS「굿파트너」

「グッド・パートナー」は、、離婚が“天職”であるスター弁護士チャ・ウンギョン(チャン・ナラ)と離婚が“初めて”の新米弁護士ハン・ユリ(ナム・ジヒョン)とのヒューマン法廷オフィスドラマだ。(2024年7月12日~9月20日、SBS金土ドラマ)


■あらすじ

新人弁護士ハン・ユリ(ナム・ジヒョン)は企業チームを希望して大手のテジョン法律事務所に入所する。ところが配属されたのは、離婚訴訟を専門とするスター弁護士チャ・ウンギョン(チャン・ナラ)のチーム。興味のない離婚チームに配属されたユリは、いっときの我慢だと思って仕事を学びはじめるが、依頼人の利益を優先するウンギョンとは合わない。限界を感じたユリが退職を考えていたところに、ウンギョンの夫の不倫を目撃。世間が注目するスター弁護士の離婚訴訟にユリが代理人として選ばれることに。


■キャスト&見どころ

「シークレット・ファミリー」「VIP-迷路の始まり-」などコメディからシリアスな役までこなすことができチャン・ナラが、本作では離婚直言的で冷徹な人物であるスター弁護士「チャ・ウンギョン」を演じ、強烈な変身を見せる。一方、「善徳女王」で天才子役として注目され、「100日の郎君様」のヒロイン役での演技も高く評価されたナム・ジヒョンが、不正を見ると我慢できない社会初心者のユリ役を担当した。全く違う二人の弁護士がぶつかり合いながら“グッド・パートナー”になるまでの、熱くぶつかるウーマンスが最高の見どころ。


本作の脚本を、実際の離婚専門弁護士のチェ・ユナ弁護士が執筆しているだけに、取り上げる案件はどれも生々しく腹立たしくもあり、滑稽でもあり、泣けて、笑えてとてもリアル。依頼人たちが弁護士にも話さない真実を探りながら、原告または被告と戦って勝利を勝ち取る法廷ミステリーとしても見ごたえたっぷりだ。


本作は「コネクション」の後続ドラマとして期待されたが、「コネクション」の初回視聴率5.7%を2ポント以上超える7.8%でスタートし、第3話で10%超え、最高17.7%まで記録した(ニールセンコリア、全国調べより。


【「グッド・パートナー」を2倍楽しむ】ではキャストの紹介や見どころ、視聴率など共に全話ネタバレあらすじを紹介している。



【白雪姫には死を~BLACK OUT】紹介

【白雪姫には死を~BLACK OUT】(全14話)韓国ドラマ紹介©MBC「백설공주에게 죽음을」

「白雪姫には死を」は、遺体が発見されていないミステリアスな殺人事件の犯人とされ、前科者になった青年が10年後、あの日の真実を明らかにする過程を描いた逆追跡犯罪スリラードラマ。(2024年8月16日~10月5日、MBC金土ドラマ)


■あらすじ

19歳の2人の少女が残虐に殺害される。あちこちに血が飛び散り、血の海のようになった倉庫で息絶えたはずの少女たちの遺体は見つからなかった。容疑者は彼女たちの友人の少年だが、泥酔していた彼は何も思い出せない。殺したという記憶もないが、殺していないという記憶もなかった。それから11年後、青年になった彼が出所する。全てを忘れて静かに暮らそうとする中、白骨遺体が見つかった。平和な村のどこかに真犯人の悪魔が隠れている…。本当の悪魔は一体、誰なのか?


■キャスト&見どころ

Disney+オリジナルシリーズ「サムシクおじさん」、映画『ハンサン ―龍の出現―』『彼女が死んだ』など3編の作品を相次いで公開したピョン・ヨハンが、高校生から青年まで熱演し、オムチナ(完璧な人)から殺人者(?)までを、10年間経験した変化とそれにともなう心理的混乱を特有の深いまなざしと安定した演技で描き出した。


本作は「ドイツミステリの女王」のベストセラー小説を韓国テイストでドラマ化。2つの遺体なき事件は、閉鎖的な田舎町ムチョン村で起きた。犯人とされたジョンウの刑期中である11年もの間、被害者遺族と加害者家族が同じ村でほぼ毎日顔を合わせるという異常な状況下、村の大人も青年も全員がどこか怪しい。そこに赴任してきた犯罪者を異常に憎む元エリート刑事ノ・サンチョル(コ・ジュン)が、刑期を終えたジョンウ(ピョン・ヨハン)を敵視しながらもやがて真犯人捜査で協力することになる。陰鬱な展開の中、2人のブロマンスにすくわれる。


爽快な「サイダー」ドラマが人気を集める韓国ドラマの中で、本作はもどかしい「コグマ」な展開で2%台と低空スタートした。ところが回を重ねるごとに、キャスト陣の熱演と先の読めない展開で視聴者を惹きつけ、初放送の3倍の8.8%近い視聴率を記録し底力を発揮した。20%に届くかと期待された「グッド・パートナー」の勢いを止めたのがまさにこのドラマだ。
※韓国ではスカッとするドラマを「サイダー」と言い、すっきりしなくて息が詰まりそうなイヤミス感たっぷりのドラマを「コグマ」と呼ぶ。コグマとはサツマイモのことで、飲み物がないと喉に詰まるということからできた造語。


【「白雪姫には死を」を2倍楽しむ】ではキャストの紹介や見どころ、視聴率など共に全話ネタバレあらすじを紹介している。





【完璧な家族】紹介

【完璧な家族】(全12話)韓国ドラマ紹介©KBS2「완벽한 가족」

最後に紹介する「完璧な家族」は、誰が見ても幸せで完璧な家族が、娘の殺人事件をきっかけにお互いを疑い始めるミステリースリラー。(2024年8月14日~9月25日 KBS2水木ドラマ)


■あらすじ

誰が見ても幸せで完璧なソニ(パク・ジュヒョン)の家族。ある日、ソニは友達のキョンホ(キム・ヨンデ)を殺したと告白するが、母親(ユン・セア)の反応が何かおかしい。「ソニ、大丈夫。あなたはそんな子じゃない」…その夜、キョンホの家で大きな火事が起こる。そして、だんだんと見慣れない父親(キム・ビョンチョル)の姿。友達のスヨン(チェ・イェピン)の失踪と、ソニの周りをうろつく黒い影。果たしてソニの家族は再び完璧な家族に戻れるのだろうか?


■キャスト&見どころ

原作は、人気Web漫画のドラマを、日本の映画監督で脚本家としても多くのヒット作を輩出した巨匠、行定勲監督が韓国ドラマを演出することで話題になった作品だ。


「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」で夫婦役共演したキム・ビョンチョルとユン・セアが、本作で再び夫婦役で共演し、何ともいえない不気味な演技で視聴者を翻弄した。「禁婚令、朝鮮婚姻禁止令」で甘いケミストリーで視聴者のハートを掴んだ、パク・ジュヒョンとキム・ヨンデが共演し、「ペントハウス」シリーズでキム・ヨンデと共演したチェ・イェピンが出演するなど、過去の人気作で共演した俳優の再タッグが多いことも注目を集めた。また、キム・ミョンス(エル/INFINITE)が刑事役で特別出演したのも話題になった。


特にキム・ヨンデは、シン・ミナとW主演を務めたラブコメ「損するのは嫌だから」が同時期に放送され、全く違う作風と役どころを演じ分けた。もっとも、キム・ヨンデの出演の多くが回想シーンとなっており、代わって中盤から登場するユン・サンヒョンがドラマをリードした。


もともと本作はMBNの週末ドラマ枠での放送予定だったが、内部事情によりKBS水・木ドラマでの放送となった。この枠は、視聴率40%に近い記録を出した2016年の「太陽の末裔」以降低迷しており、本作に期待がかかったが2%~3%と苦戦した。


それでも、殺人事件に巻き込まれた娘によって一瞬にして崩壊した家族を描いた本作は、初回放送から衝撃的なストーリー展開、全編通して流れるドビュッシーの『月の光』や、韓国ドラマにしては緩いテンポで全体が重く、若干演出が古臭く感じるものの、行定勲監督のひねりのある演出は、これまでの韓国ミステリーとは一線を画して最後まで見ごたえがあった。


各話のネタバレあらすじと見どころ、場面写真は【全話あらすじ・関連記事】でまとめている。


Leminoでは他にも、人気韓国ドラマが多数配信されている。



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