BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第9話第10話のあらすじを解説付きでサクッと紹介(全36話)

BS朝日で放送中の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」は、チュ・サンウク主演韓国ドラマの第9話と第10話のあらすじを紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。(ネタバレあり)
「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。
※なお、時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】と【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第9話と第10話の完全ネタバレは【8話終盤/全32話版】~【9話~10話詳細・見どころ・豆知識/全32話版】で。
■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
ほか
■第9話あらすじ
一族が窮地に追い込まれるのを見かねたバンウォンは父親の命令に背き、モンジュの殺害を決心する。イ家の私兵を率いて都堂へ向かい、チョン・モンジュの白昼堂々の暗殺を決行する。だが、チョン・モンジュは死を覚悟してイ・ソンゲに面会し、「自分が儒学者でなければ、あなたに仕えたかもしれない」と哀しみを滲ませて別れを告げる。帰路、待ち伏せていたバンウォンの配下チョ・ヨンギュらにより、チョン・モンジュは善竹橋で鉄槌によって殺害される。
実在した鄭夢周(チョン・モンジュ)も、1392年4月26日に善竹橋にて暗殺された。
この事件はイ・ソンゲに大きな衝撃を与え、彼はバンウォンの胸倉をつかんで激怒し、「父とは呼ぶな」と言い放ち、バンウォンを屋敷から追放する。バンウォンは「家門のためにやった」と懇願するが、父の怒りは収まらない。ミン氏はバンウォン単独の行動ではないと考え、カン氏に取り成しを依頼。カン氏はイ・ソンゲを説得すると約束し、夫を励まして立ち直らせようとする。
一方、チョン・モンジュの死は王コンヤンにも伝わり、王は号泣。イ家の次男バングァは、チョン・モンジュが無実の大臣たちを殺そうとしたため我々が処断したと報告し、罪人の釈放と諫官キム・ジニャンの尋問許可を求める。反イ・ソンゲ派の大臣たちは既に逃亡し、王はバングァの要求を受け入れるしかなかった。釈放されたチョン・ドジョンらは、イ家への非難をかわすため、チョン・モンジュを逆賊として市中にさらし首にする。しかしこの仕打ちがイ・ソンゲの怒りをさらに増幅させ、バングァたち兄弟も屋敷から追放される。
イ・ソンゲは息子たちに深く失望し、カン氏は「成長した猛獣は親をも襲う」と語り、夫の息子たちへの怒りを巧みに煽る。こうしてイ家の内部対立は決定的となり、王朝交代の大きな転機を迎える。
カン氏のやり方は実に巧妙だ。我が子を使って夫を癒し、「どんな決心でも従います」と殊勝な言葉と「宿命」の言葉で夫の消えかけた夢に火をつける。
■第10話あらすじ
チョン・ドジョンはイ・ソンゲを説得しようとするが、イ・ソンゲは「こんな強引なやり方で王にはなりたくない」と固辞する。屋敷の外ではバンウォンら兄弟とミン氏が門前払いされ、カン氏だけが屋敷内で動いていた。カン氏は朝廷内で味方を増やし、自分の子供たちを呼び寄せてイ・ソンゲを慰め、笑顔を取り戻させる。
一方、チョン・ドジョンや側近たちは大妃アン氏に「高麗は終わった」と告げ、コンヤン王の廃位を迫る。1392年陰暦7月、ついにコンヤン王は世子とともに配流され、高麗は34代475年の歴史に幕を下ろす。臣下たちは国璽を持ってイ・ソンゲの屋敷を訪れ、王位就任を懇願。イ・ソンゲは一度は断るが、臣下たちの土下座に心を動かされ、王位を受け入れる。
バンウォンら兄弟は屋敷の外で宴を開くが、父の怒りに沈むバンウォンを兄弟が慰める。即位式当日、兄弟たちは官服で王宮へ向かうが、再び門前払いされ、刀まで突きつけられる。イ・ソンゲはバンウォンたち兄弟を即位式に出席させず、開国功臣の記録からも兄弟全員の名を外すよう命じる。チョン・ドジョンはバンウォンの功績を訴えるが、王は耳を貸さない。
バンウォンの功績を評価するのは兄弟達だけではなかった。側近たちは命の恩人のバンウォンに会ったら礼を言いたいとまで話し、即位式に兄弟が出席しなかったことも不思議に思う。
その夜、イ・ソンゲはカン氏に「王妃にする」と告げるが、カン氏は「王妃の座は亡き第一夫人ハン氏のもの」と辞退し、「次の王になる義理の息子たちに恨まれないためにも腰を低くしていたい」と謙虚に振る舞う。その裏でカン氏はイ・ソンゲのバンウォンらへの不信感を煽り、息子バンソクを世子にする野望を着々と進める。
こうして新たな王朝・朝鮮が誕生するが、家族の亀裂と権力争いはさらに深まっていく。
多くの作品ではバンウォンは野心家と描かれることが多かった。しかし少なくともここまでは純粋に父を王にしたい、家門を逆賊にしないために奮闘してきた。そしてそんなバンウォンが一番のお気に入りだったはずのイ・ソンゲ。父の怒りの理由をイ・ジランが見事にいい当てる。それは「我が子が父親を超えようとした」から、それが父親にとって深い傷になったというわけだ。だが息子側にとっては何とも理不尽な理由だ。
◇BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
2025年4月3日スタート 木・12:00~(2話連続放送)
◇YouTube|予告動画
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】